ベルばか日誌

ベルばら好き主婦、Kimeの妄想満載「ベルばか日誌」
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マーガレットコミックスのこと 1

2007-05-29 15:51:50 | ベルばか日誌
小学校4年生当時、後に親友となったTさんから貸してもらった「ベルサイユのばら」マーガレットコミックス(略してMC)全10巻。

読ませてもらうのも毎日となると、Tさんも嫌な顔をするようになりました。
私も好きなときに好きなだけ読みたい。

じゃあ自分で買おう。

当時のMCは1冊280円だったか320円だったか。
私のお小遣いは1ヵ月400円だったか500円だったか。

私の育った家庭は決して裕福ではなく、臨時のお小遣いをくれたり欲しい物をすぐ買ってくれたりするような甘い親ではありませんでした。

そこで私は1ヶ月に1冊ずつMCを買うことにしました。



まず最初に買ったのは7巻です。
「美しき愛のちかいの巻」

始まりは覚えていないのですが、三部会が開かれるあたりからだったと思います。
終わりはアンドレが失明して「ローソクの灯しか見えない」って頭抱えて苦悩するトコでした。

勿論この巻の最大のヤマ場は、オスカル様のアンドレへの愛の告白です。
これが丁度1冊の真ん中辺にありました。
そしてその後に続く、ちょこっとしたいくつかのラブシーン。

とにかく二人のラブシーンが好きで好きで。
(今考えるとおマセさんだったな。しかもこの嗜好は今でも変わってないし。)
後から考えると、ホントに数日間の出来事なのですが、
ああアンドレ、頑張った甲斐があったね。
幸せになってよかったね、うんうん。
・・・そう思いながら、何百回、何千回読み返したかわかりません。

巻の前半には、アランの無理チュー場面もありました。
このシーンはアンドレがアランを殴ろうとしてやめたトコが好きで。
ああ、アンドレってカッコいいわ、大人だわ、素敵だわ。
・・・私にとってはアランは昔も今も「対象外」です。

そうそう、生着替えもその前にありましたね。
子供心には、男性の裸にドキドキするっていうのがまだわからなくて。
おとーさんの裸とか、毎日のように見てたりしますしね。
でもこの出来事で、オスカル様あと一押し状態になったんだなというのはわかりました。

そんなわけで7巻、私が一番好きだった巻で、一番ボロボロになった巻です。



次に買ったのは8巻。
「神に召されて・・・の巻」

始まりは、アンドレが「ちぎりたい」ってジタバタするトコ。
終わりは覚えてません。ほとんど読んでないから。

言うまでもなく、ヤマ場はアレですよアレ。
オスカル様とアンドレのベッドシーン。
そして翌日アンドレ死んで、更に翌日オスカル様死んで。
後にこれを総称して「ベルばら三が日」ということを知りました。

ただ小学生の私にはベッドシーンってよくわからなくて。
ラブシーンの一種だとは思うのですが、何で裸でこんなことしてんのか謎。
裸っていうのが子供心にちょい恥ずかしくて、興味はあるもののあんまり好きじゃなかった気がします。(今はR18のSS、だ~い好きですけどね)

でもOAラブラブがベースの巻なので、好きでよく読んでいました。
しかしオスカル様死んだ後は興味なくて、巻の後ろ半分はめったに読まなかったな。

ストーリーがその後どうなるのか、歴史的事実として知識はあるけど、ハンス君と王妃様が漫画の中でどうなったのか、よく覚えてません。



6巻「燃えあがる革命の火の巻」

衛兵隊でオスカル様と兵士達が和解したあたりからだったと思います。

メインイベントは、じぇろっち登場です。

衛兵隊が平和になってやれやれと思ったところに、ジェローデルが求婚者として現れ、オスカル様もアンドレも苦悩します。
で、草むしりや銃暴発、舞踏会があったり、毒入りワインがあったり、馬車襲撃事件があったりして、結局じぇろっち振られてめでたしめでたし。

アンドレ至上主義の私としては、「雨降って地固まる」的なストーリー展開の巻だったと思っています。
そういう意味で、非常に好きな巻でした。

ディアンヌちゃんは死んじゃうし、王太子殿下は病気になるし、楽しくないこともいっぱい起こるんですけどね。



5巻「オスカルの苦しみの巻」

オスカル様が黒い騎士を捕らえて、ムチで目をつぶそうとしてアンドレに諌められるシーンから始まります。

タイトル通り、オスカル様苦しみまくりの巻です。
アンドレ左目を失明する。
フェルゼンに女装がバレる。
アンドレにブラビリされる。
ロザリー、ベルナールと結婚して出てく。
衛兵隊に移った先で、散々な目に遭う。

勿論、平行してアンドレも苦しんでます。

ブラビリも小学生時代は意味わかってなかったですね。
ブラウスびりびりしてアンドレは何したかったんだか。
子供の目には、ちょっと乱暴に愛を告白したようにしか写っていなかったと思います。

楽しいことが全くない巻であんまり好きじゃなかったのですが、それ以前の巻に比べアンドレが格段にカッコよくなっていて出番も増えているのが嬉しかったです。



ストーリーの時系列を逆にたどってますが、読みたい巻から買っていったらこうなってしまったのです。

他に買ったMCについてはまた次回に。


つづく
(次回の更新は6月1日の予定です)

ベルばらごっこ

2007-05-23 15:54:34 | ベルばか日誌
ベルばらに夢中になった小学4年生の私達4人。

当然、ベルばらごっこもいたします。

主に宝塚公演の録音テープやLPレコードにあわせ、Tさんちや私の家の庭を舞台にしてそれぞれの役を演じました。

配役
Tさん・・・アントワネット様
Pちゃん・・オスカル様
Rちゃん・・アンドレ
私・・・・・ロザリー

・・・ええ、私はみそっかすでした。

仲良しだったけどベルばらに興味のなかったMちゃんは、時たまごっこに参加しましたが、その際にはルイ16世陛下になっていました。
私、Tさん、Pちゃんには妹がいて、妹達も時折、その他大勢の貴婦人役で参加しました。

で、最近気付いたのですが

――ハンス君がいない

フェルゼン伯爵って、実は主役3人のうちの一人だったんですよね。
(私がこの事実を知ったのも、実はここ1年です)

影、うすっ。

小学4年生のベルばらごっこにアンドレやルイ16世は必要だったのに、フェルゼンは必要と思わなかった、っていうことですよね。

朝日のベルKidsで「女性ファンに絶大な人気のフェルゼン」と書かれていたことがありますが、少なくとも当時の私の周りでは、フェルゼンのことをどうこう言う子は皆無でした。


・・・で、話は「ごっこ」ですが。

私の家には、父が2階のベランダから隠し撮りした、ベルばらごっこの写真が残っています。
それもヅカの2回目公演で安奈淳さんが演じたオスカル、白いドレスを着てくるっと1回転してすっころび、アンドレに大笑いされるシーン。
・・・尻餅をつくPちゃん、大笑いしているRちゃん、周りで笑っている私、Tさん、妹達。

逆に、写真で残っているから記憶も鮮明になったのかな。
無邪気で幸せだった子供時代の1ショットです。


TさんもPちゃんも、今は年賀状だけの付き合いになってしまいました。
実家がご近所なので、親同士は今でも親しくしておりますが。

私達も妹達も、いろんな経験をして、それぞれ大人の女性になっています。

いつか、写真を見ながら思い出話でもできたらいいな。
この文章を書きながら、そんなことを考えたのですが。

一番現実的な、みんなが集まりそうな機会・・・うちの親の葬式か?

・・・みんな、来てくれるかな


(次回の更新は5月29日の予定です)


ベルばら株式会社

2007-05-17 12:39:42 | ベルばか日誌
株式会社というからには、株主はいるのか?
資本金はいくらだ?
設立目的は?
従業員数は?

小学4年生にはそんな難しいことはわかりません。

ベルばらに夢中になった私達は、株式会社の何たるかもよくわからず、ベルばら株式会社を設立したのです。
ファンクラブではなく、株式会社形態にしたいきさつは覚えていません。

設立目的は、ベルばらについて語り合う。
従業員(?)は前回の記事で紹介した、Tさん、Pちゃん、Rちゃん、そして私です。

仲良しグループにはあと一人、Mさんもいたのですが、彼女は実は漫画にはそれほど興味はなかったらしく、私達のベル活動にはほとんど参加しませんでした。

そして役職。
社長・・・Tさん
部長・・・Pちゃん
課長・・・Rちゃん
係長・・・私

・・・ええ、私はみそっかすでした。

そして会社の設立をクラス内で高らかに宣言して、私達は活動を開始しました。

しかしその活動はすぐに休止されます。
クラス内の他のグループの女の子達が、真似っこして株式会社を作り、社長は○ちゃん、部長は×ちゃんなどと言い始めたことに腹を立てたTさんやPちゃん、こそこそと相談した末、

「ベルばら株式会社、倒産」

を宣言しました。

・・・今考えると、心が狭いなあ。
でも小学生の女の子ってそんなもんですよね。

これ以降、クラス内のベルばら熱は収まっていきます。

会社は倒産したものの、秘密結社のように地下に潜って活動は続けられました。
放課後TさんちやPちゃんちに集まり、コミックスを回し読みし、イラストを眺めながらあーだこーだ言い合い、オスカル様やアントワネット様の絵を描き、ドレスをデザインし。

なんだ、会社があろうとなかろうと、やってることは同じじゃん。


そして私達は4年から5年に進級。
事情でクラス替えはなく、私達の活動はしばらく続いたのでした。


(次回の更新は5月23日の予定です)

昭和50年 11月

2007-05-15 15:35:20 | ベルばか日誌
昭和50年当時、私は小学4年生でした。

私は4年の始めに転居のため転校したのですが、3年生までいた学校では、大人しく内気で泣き虫だった私は、いじめられっ子でした。

転校した先でできた新しい遊び友達は、同じクラスで家が近かった
Pちゃん・・・頭が良くてスポーツ万能、ピアノも上手でボーイッシュな子
Rちゃん・・・Pちゃんの親友、やっぱりスポーツが得意だった
Mさん・・・ちょっと大人びた子
の3人でした。
彼女達は私をいじめることもなく、ドッジボールすらまともにできなかった私にボールの投げ方から教えてくれました。
私達は登下校も一緒、放課後も休日も一緒で、私は初めて「学校って楽しい」と思ったものです。

その年の11月、クラスに転入生が来ました。
名前はTさん。
このTさんがクラスに「ベルサイユのばら」マーガレットコミックス全10巻および宝塚歌劇団を持ち込んだのです。

Pちゃん、Rちゃんをはじめクラスの女の子達は、コミックスに群がりました。
「貸して貸して~」とみんなで回し読みし、読み終わった子達はコーフンして感想を語り合いました。
しかし、気が弱かった私はなかなかコミックスにありつくことができず、読むことができたのはクラスの子達の中でも後のほうでした。
(今でもバーゲンとか早い者勝ちは苦手です)


実は、この初読みのときの記憶は全くありません。
所詮4年生ですし、まともに理解できなかったと思います。
女だけど男として育てられたオスカルとゆー人が、アンドレってゆー恋人ができて、その直後戦争で鉄砲で打たれて死んじゃう話。
ええ、戦争と革命の区別も付かない子供でした。
もちろん7月12日の夜も、意味不明。なんか裸でちゅーしてるし・・


で、よくわかんなかったけどみんな騒いでるし・・・てことで、私も一緒になって騒ぐことにしました。

Tさんは私とは家がとても近く、妹同士も同じ学年でしたし、外遊び派のPちゃん、Rちゃんと違って私も彼女も室内で漫画を読んだり絵を描いたりする方が好きということで、私達はだんだん親しくなりました。
私達二人と上述のPちゃん、Rちゃん、Mさんは、なんとなく仲良し5人組という感じになりました。

みんなでベルばらファンになった私達は、放課後Tさんの家に上がりこみ、コミックスを読ませてもらったり、宝塚公演のテレビを録音したものを聞かせてもらったりなど、しばらくの間、ベル漬けライフを送ることになるのでした。

こうして私はとりあえず、「ベルばら」ファンのはしくれとなったのです。


(次回更新は5月17日の予定です)


あたしも書きたい

2007-05-09 12:42:46 | ベルばか日誌
それは2005年の秋のことでした。
私はベルサイトと運命的な出会いをし、坂を転げ落ちるようにハマっていったのです。

他のベルサイトの管理人さんの自己紹介文などを拝見しますと、皆さん同じような道のりをたどっていらっしゃったようですね。

ふとしたきっかけでベルサイトとめぐり合い、「ああ、夜な夜な妄想してたのはあたしだけじゃなかったのねっ」と狂喜し、リンクを飛び回ってSSに読みふけり、寝食を忘れ、家事育児仕事を放棄し・・・。

はい、そのとおりでございます。


・・・・・・
この頃の私は本当に人間としてヤバい状態にまでなりました。
当時仕事が大変に忙しく、日中馬車馬のように働き、夜は家族が寝静まってからこっそり起きだし深夜2時3時までパソコンに向かう・・・。
当然昼間眠くなります。
私の仕事は金融機関の事務センターでの伝票入力業務です。どっさり積まれた伝票を次から次へと処理し、検証に回します。間違いは許されません。でも毎日午後には眠りながら仕事してましたね。
印字検証してる次長に何度
「きめさん、これ違うなあ」
と声を掛けられて、はっと目覚めたことでしょう。
・・・ああ、ごめんなさい。

こんな状態が1~2ヶ月続いたでしょうか。
ウェブ上で読めるSSはほぼ読みつくしました。
そうすると今度は

「あたしも書きたい・・・!」

30年間、心の中でこっそり細々と妄想していたのが、大量のSSを摂取することで増殖しました。
既に妄想の域を超え、頭の中にOAやハンス君が住み着いて、勝手にあれこれ会話している状況です。これはこれでかなりアブナいです。

かといって、自分でサイトを作るような時間も能力もありません。
(実は以前ハケンのねーちゃんだった頃、ビルダーでイントラ用ウェブページを作る仕事はしたことがあるのですが、逆にそれ故、作るのもともかく維持管理が非常に大変だということがわかっていたので、とても無理と思ったのです。)

こいつはどっかに吐き出さないと精神衛生上よろしくない。
かといって、ベルサイトを作っていらっしゃる管理人さんにメールして仲良くなって作品を送りつけて置いて貰う、というのもちょっとな~。


・・・・・・
そんな時出会ったのが、ベルSS投稿サイト Thousands of Roses 様
http://ombre-rose.hp.infoseek.co.jp/index.html
でした。

このサイトは先般残念ながら休止されましたが、誰でも自由にSSやイラストを投稿して発表できるというすばらしいサイトで、調子こいた私は約1年余りの間、妄想のおもむくままに、ずーずーしく投稿を続けました。

妄想を文章にして作品として発表するという面白さももちろんですが、私にとって何より楽しかったのは、掲示板やチャット、コメントを通してのコミュニケーションでした。
30年間隠れファンで、他人とベル話をしたことのなかった私にとって、好みを同じくする方々の作品やキャラに対する意見を見聞きしたり、チャットであーだこーだ言い合って盛り上がったりすることが、ものすごく新鮮で心地よかったのです。

このサイトが休止された後、私は元のベルサイトウオッチャーに戻りROMを続けようと思っていたのですが、いろいろな方々のブログなど拝見するにつれ、

「あたしも書きたい・・・!」

と欲求が募りました。
ベルのことも、まだまだ語り足りません。
妄想のネタも、たくさんあります。
日常生活の面白いことも、書きたくなりました。


そういうわけで、今に至ります。