堺泉北港に潜水艦救助艦『ちはや』が入港。
一般公開が行われたので、早速行ってきました。
写真は埠頭に接岸している『ちはや』。
『ちはや』は2000年(平12年)3月に就役した
潜水艦救難艦で、現在の呉の第1潜水隊群に所属しています。
今年7月の広島湾における展示訓練での『ちはや』。
一般公開で乗艦できることはないだろうと思っていたら、
いきなり今回の一般公開。(・∀・)イイ!!
どうなるかわからないものですね。
『ちはや』の特徴は艦中央の救難艇揚降装置。
深海救難艇(DSRV)を海中に降ろす役目を果たします。
巨大な卵のようなのがDSRV。
バッテリーで動く救難艇で、巨大なバッテリーを2つ装備して
約3時間行動可能だとか。
どこまで潜れるかは企業秘密だそうで、教えてくれません
でした。
製造したのは川崎重工。建造費は170億ほどしたとか。
乗員は操縦士と副操縦士の2名。
一度に8名の潜水艦乗組員を乗せることができます。
潜水艦の乗員は約80名。全員を救助するまで10往復しな
あかんというわけです。
なら救助艇を大きくすればと思ったのですが、聞いてみると
大きくすると遭難潜水艦に近づけないとか。
ちょうどこの大きさが手頃だそうで。
救難艇はマニュピレーターを装備していますが、
この操作がめちゃくちゃ困難だそうです。
ロボットアニメに出てくる腕に装着するような
タイプの操作機器で、この機器の感度が良いため、
腕を少し動かしただけで大きく動くとか。
画面を見て操作するので、遠近感もなく慣れるまで
しばらくかかるそうです。
こちらは無人潜水装置。(ROV)
機械のヤドカリという感じの装置です。
こちらは操縦桿2つで操作するので楽だとか。
設備として減圧室や医療室などもあるのですが公開されて
おりませんでした。
補助艦艇の中でもなかなかお目にかかれない艦艇です。
聞くところでは来年から定期的に堺泉北港に入港するかも
しれないとのこと。
来年の展示訓練(大阪湾らしい)に来るかな?
詳しいレポはいずれ。
しばらくお待ちください。