劇場版機動戦士Zガンダム２ 恋人たち★★

見てきました、Ｚガンダム三部作の二作目「恋人たち」。

あんまり期待してなかったんですがそんなちょっとした期待すら下回る出来にうんざりしました。

いやーこれは映画として成立してないでしょう。やっぱり一作目で指摘したイマイチな部分はイマイチなままに話がやたらと展開が早過ぎます。

テレビシリーズ見てない人にはまるでついていけないし（その展開の早さは一作目以上）見た人はあまりの差異に閉口しそうなくらいブツ切り。いや、まあ話がさっぱりしてていいのはいいんだけどはしょりすぎ！
いつの間にか地球にいたり、月にいたりと都合がよすぎる登場人物、説明もないし。
登場人物があっちこっち行くし、初登場の人物もやたらと喋るけど本筋にあまり関係がないんですよね。これも映画としては致命的。

「Zガンダムは群像劇なんです」と富野監督はおっしゃっていましたが、それにしてもこれはひどい。フォウのエピソードの扱いもひどくてGacktが怒ったというのも頷けます。

一作目にはアムロとシャアをカミーユを通して描いた作品のようにも解釈することが出来て平均点レベルで鑑賞に堪えましたが、本作品ははっきり言ってひどい出来です。

ムダなシーンが多いように感じます。元から原作に比して尺が圧倒的に短いんだからサラ×カツのシークエンスをばっさりカットするべきだったように思います。それでカミーユ×フォウとジェリド×マウアーを対立軸に添えた方が作品としても副題的にもしっくりきたように思います。

うーん、とても残念な作品でした。

というか90分強ではやはり無理ですわ。120分でも難しいだろうに…。