目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

SP 革命篇 ★★

2011-04-01 01:10:12 | ★★
(あらすじ)
テロリストとの死闘から二ヶ月。負傷から回復した警視庁警護課第4係のメンバーは、要人警護の通常任務に戻っていた。それぞれの警護対象者の車に乗り込んだ彼らは、麻田内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂に集まる。国会議員たちが次々と衆議院棟・本会議場に着席していく中、来るべき事態をかすかに感知しはじめる井上。そして麻田内閣の行く末をマスコミが注視する中、いよいよ本会議がスタートする。だがその一方で、衆議院議員会館に人知れずテロリスト集団が到着していた…。(goo 映画より)

うーん、端的に言って革命篇の見所は国会議事堂占拠をいかにしてうまく行うか、そしてその占拠された国会議事堂をどうやって国会議員の犠牲なくして、取り返すか、という2点が主なポイントになります。この辺り、野望篇のときのような最初のアクションシーンと後半のアクションシーンがある程度独立したものになっているのとは違い、映画を通してずーっと国会議事堂でほぼ話が進みます。

正直退屈、な映画になってしまいました。夜の街で襲撃を受けて孤立無援の中、要人を護衛し続ける究極の状態が続く野望篇はそれこそSPであることを無理やりに活用して緊張感ある世界を作り上げていたと思います。夜中に戦えばエキストラもいらないし、ロケも楽だし。予算を低く抑えつつ、設定にもある程度無理のない状況をうまく生み出していたと思うのですが、今回のお話はそれがうまくいっているようには思えなかった。


ちょっとネタバレします。



国会議事堂を占拠できるのはSPだけ、っていうのはそりゃあ確かにそうかもしれんけど、あまりにもSPで洗脳?されてない人が少なすぎ。堤慎一演じる尾形の人間性や政府への恨みつらみなどもしくは尾形が連れてきた、などによって集結したSPおよびその他侵入者の数がかなりの数になっていて、こりゃあ、ほんとにいくらなんでも・・・って感じにはなってしまっているし、国会で尾形さんが内閣の大臣を一人一人政治生命を断って行く展開というのも中々に溜飲が下がるかといえば、うーん、という感じ。遠くで観戦している閣僚の卵たちが、「なんか退屈っすね」とか言っていたけどほんと、途中でダレてしまっているように感じました。


井上たちの部隊が奪回に向けて動き出してからもやはり中々心躍る展開とは言いがたく、唯一、紙とかテープ、画鋲で敵を倒していくシークエンスくらいでしたね、そこそこ面白いと思ったのは。


あとはちょっとどうにも入り込めない話だったなあと。
国会議事堂占拠→奪回の構図がどうしてもマッチポンプに感じるからなんだろうなあ。
正直、国会議事堂の構造や警備体制なんて一般人は知らないわけだし、そこまでなじみがある話でもないので、そこを占拠されて取り戻す流れというのは確かによくハリウッドアクション大作でも描かれるような話ではあるのだけど、どうも、燃えない。

井上チームがほぼ無傷っていうこともあるのだろうし、ドキドキするような展開がTV版や野望篇ほどはなかった、という印象。やっぱり仲間はある程度やられてナンボだと思うのですよね。。。ちょっと不謹慎だけども。

ある程度フジの中では優良コンテンツだと思ったけど、TVの時点でかなりやり尽くしていたことからもそろそろネタ切れの感が強くなってきた、という印象です。もうそろそろ次の作品でもいいのではないですかね。踊るもSPもシリーズ続けるのは限界では。



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