上大岡のTOHOシネマズで鑑賞。
うーん、どうしてこうなっちゃったんだろう。
攻殻機動隊 S.A.Cでもお馴染みの神山監督の最新作ということでかなり期待値を上げてしまっていた、というのもあるのだろうか。神山監督は攻殻機動隊関連のお仕事はどれもかなり質の高いお仕事をしているし、大好きなんだけど、その他の作品では賛否両論になることが多いように感じる。
石ノ森章太郎原作の漫画を原作に神山監督がアニメ映画化した作品。
(あらすじ)
かつて世界の危機を救ってきた9人のサイボーグ戦士たちは、故郷へと帰りそれぞれの人生を送っていた。しかし、2013年、各国で同時多発爆破のテロ事件が発生、ギルモア博士により再び集結する。その頃、009こと島村ジョーは、その記憶をリセットされ東京で高校生として暮らしていたのであった。
(以上、Wikipediaより)
009という作品に親しみがないと、ダメ、というわけではなく、ファンではなくても最初から観てすんなり入っていける世界観ではある。2013年という比較的現代に近い舞台設定、リアルな世界観で勝負しようとしているところからもそれは伺える。だけども、リアルな世界観に近づけてしまったばっかりに、荒唐無稽なサイボーグたちの能力についてのリアリティラインはとてもあやふやなものになってしまったようには感じる。004ハインリヒの弾丸数であったり、002ジェットの航空燃料の多さだったり・・・。オーバーテクノロジーの塊である彼らだからこそ、そのあたりはリアルな絵柄で見せられるとちょっと、うなってしまうわけです。
あと仕方の無いことではあるのですが、007と008はあんまりにも出番が少なかったのは残念。これは仕方ないことで、上映時間のことも考えるとやはり9人に同じように活躍の場を与えるのは難しいわけで。。。出番を削ったのは悪い判断ではなかったようにも思います。
あと、普通に中東が核で吹っ飛んでしまいますが、これも作劇上、どうにかならなかったんでしょうか。ハリウッド映画ではしょっちゅう大気中で核爆弾が爆発していますが、日本の映画では極力避けられてきた描写だと思うんですよね。スケール感は出るものの。。。。その後の各キャラクターの行動に整合性を持たせるのが苦しくなったような。。。加速装置で思い切って逃げ出すわけですから、大量の人々を置き去りにして。。。
それにしても、今回の作品では、「彼の声」についての描写がなんとも抽象的な存在として描かれる上に最後にはちょっと、不思議な結末を迎える展開もあり、ちょっとばかり、これは抽象的すぎやしないか、と感じるわけです。まー、わかりやすい悪役がいない分、今時の映画とも取れますし、攻殻機動隊も「ネットは広大だわ」みたいな感じで悪役が誰かわからない、という展開があったようには思いますが。。。ちょっとカタルシスに欠ける終わり方。
そんなに駄作とも思いませんが、手放しで楽しめる映画でもなかったように思います。
デザインされた各キャラはなかなかいいデザインだなあ、と思います。
うーん、どうしてこうなっちゃったんだろう。
攻殻機動隊 S.A.Cでもお馴染みの神山監督の最新作ということでかなり期待値を上げてしまっていた、というのもあるのだろうか。神山監督は攻殻機動隊関連のお仕事はどれもかなり質の高いお仕事をしているし、大好きなんだけど、その他の作品では賛否両論になることが多いように感じる。
石ノ森章太郎原作の漫画を原作に神山監督がアニメ映画化した作品。
(あらすじ)
かつて世界の危機を救ってきた9人のサイボーグ戦士たちは、故郷へと帰りそれぞれの人生を送っていた。しかし、2013年、各国で同時多発爆破のテロ事件が発生、ギルモア博士により再び集結する。その頃、009こと島村ジョーは、その記憶をリセットされ東京で高校生として暮らしていたのであった。
(以上、Wikipediaより)
009という作品に親しみがないと、ダメ、というわけではなく、ファンではなくても最初から観てすんなり入っていける世界観ではある。2013年という比較的現代に近い舞台設定、リアルな世界観で勝負しようとしているところからもそれは伺える。だけども、リアルな世界観に近づけてしまったばっかりに、荒唐無稽なサイボーグたちの能力についてのリアリティラインはとてもあやふやなものになってしまったようには感じる。004ハインリヒの弾丸数であったり、002ジェットの航空燃料の多さだったり・・・。オーバーテクノロジーの塊である彼らだからこそ、そのあたりはリアルな絵柄で見せられるとちょっと、うなってしまうわけです。
あと仕方の無いことではあるのですが、007と008はあんまりにも出番が少なかったのは残念。これは仕方ないことで、上映時間のことも考えるとやはり9人に同じように活躍の場を与えるのは難しいわけで。。。出番を削ったのは悪い判断ではなかったようにも思います。
あと、普通に中東が核で吹っ飛んでしまいますが、これも作劇上、どうにかならなかったんでしょうか。ハリウッド映画ではしょっちゅう大気中で核爆弾が爆発していますが、日本の映画では極力避けられてきた描写だと思うんですよね。スケール感は出るものの。。。。その後の各キャラクターの行動に整合性を持たせるのが苦しくなったような。。。加速装置で思い切って逃げ出すわけですから、大量の人々を置き去りにして。。。
それにしても、今回の作品では、「彼の声」についての描写がなんとも抽象的な存在として描かれる上に最後にはちょっと、不思議な結末を迎える展開もあり、ちょっとばかり、これは抽象的すぎやしないか、と感じるわけです。まー、わかりやすい悪役がいない分、今時の映画とも取れますし、攻殻機動隊も「ネットは広大だわ」みたいな感じで悪役が誰かわからない、という展開があったようには思いますが。。。ちょっとカタルシスに欠ける終わり方。
そんなに駄作とも思いませんが、手放しで楽しめる映画でもなかったように思います。
デザインされた各キャラはなかなかいいデザインだなあ、と思います。