目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

億男 ★★

2019-03-10 16:09:38 | ★★
飛行機の中では佐藤健の映画「億男」も観た。
川村元気が原作小説を書き下ろしていたが、結局、書店では買わなかった。
序盤30分以上は続くの 金満描写がキツくてなかなかに観続けるのをやめようかと思わされるシーンの連続だった。日本人のメンタリティなのか、自分自身の金銭感覚、人生観的に受け入れ難いのよね、札束ばら撒いたり、破ったり踏んだりお金に包まれて暮らしてる人たちの描写…

その反面、面白かったのは藤原竜也のキャラとか…ハマり過ぎてて痛快だったし、北村一輝の競馬のシーンの演技もなかなかに面白かったといえば面白かった。

後半になればなるほど段々、主人公の一男と九十九の関係が深く描写されていき、川村元気らしい「少し不思議な話」風の展開になっていく。描くテーマがお金とは何か、なので、お金に飲まれる人たちを次々と描き出し、それでも変わらないものとは何か?を問いかけていく。

お金持ちになった後に投資家になった人が居なさそうな描写は極端には思えた。九十九が連続起業家のようだったからそういうことなのかな。ややtypicalに描いたのだなあと。どの人も大金を前に身か精神を持ち崩している。現実世界には事業で得たお金を使って幼稚園を作った人もいたりするわけだけど。シリコンバレーだと、事業で得たお金を社会福祉やスタートアップに投資するのは割とよく聞く話なので…。

宝くじに当たった人に怪しい人が近付いてくる話もよく聞くには聞くが、私が現実にそうした人に巡り合ったことは一度しかない。前の会社の同僚たちが一等6000万円の時に数人でまとめて購入して800万円ずつくらい山分けした…という話だった。その人たちはある人は飲み代に消え、ある人はマンション購入に充てたと言っていた。現実的に資産に投資した人のことを後からほかのみんなが羨んでいたのが面白かったですね。

本当のお金持ちってもっと節税対策とかきちんと打つような「資産家」なのよね…だから成金とは全く種類が違うのだろうなあとも思う。これまでに出会った人の中でも相当お金持ちな家の子は白金に親が借りたマンションがあって家賃42万円の家に住んでいた。そんなことをしても全く生活に困らないし、むしろたぶん税金対策とかで子どもの家を借りてたのだろうなあとか想像すると空恐ろしい。


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