キング・コング ★★★★★

今年最高の大作映画！だと思いました。

元々、大して期待していなかったのですが

（今更キングコングかよ！みたいな気持ちでした）

関係各所での評判の高さに足を運ばざるを得ませんでした。

そして映画館で最初の1時間を終えてコングの初登場シーン。

キング・コングの有無を言わさないその存在感。

ピーター・ジャクソンがどれくらいコング映画を愛していて

コングを撮りたかったのかが映像からガシガシ伝わってきます。

能書きはいいからとにかく大スクリーンで見ましょう。

DVDを半年待つような作品ではありません。

多分、映画館のスクリーンに映るからこそのカタルシスを得られるような

撮り方ですので、家のテレビモニターとしょぼい音響で見ることは

本当にオススメしません。 ストーリー自体はほんとに単純明快だしね。

ジャック・ブラックは「スクール・オブ・ロック」に続き、

好演、怪演、って感じで、この映画の良いスパイスになっていました。

ナオミ・ワッツの好演も光ります。

素晴らしい。

まあ、この映画では人間は単なる脇を添えるものでしかありません。

全てはコングを美しく、力強く、繊細に描ききるための添え物です。

一番の白眉は恐竜との対決シーンでしょうかね。

ほんと心踊り、血湧き肉躍るような、手に汗握るシーンにドキドキしっぱなしでした。

また、ブラキオサウルスもどきのでてくるシーンあたりは

ジュラシックパークを軽く越えてしまうようなダイナミズムの映像。

「いや、ちょっとやりすぎでしょ」と思うくらいの映像の数々には

正直戸惑う人もいるかもしれませんが、これくらいの方が説得力もありますね、逆に。

虫のシーンは虫嫌いの私にとっては唯一、苦しい場面でしたがそれ以外は最高でした。

まあ、2点だけ残念な点は原住民の存在が途中から無視された点と

コングがいかにして運ばれたか。

まあ、3時間もあったら端折らなければいけない部分では

あったのかもしれませんが、DVDで説明される日が来ることを祈ります。