目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

トップガン マーヴェリック ★★★★★

2022-08-17 22:01:31 | ★★★★★
トップガンマーヴェリック、これはヤバいね。IMAXで観られて感無量。

宇多丸さんのレビュー聴いていても経ってもいられなくて映画館来てよかった。

トム・クルーズの白眉はこの後にまだミッションインポッシブルも控えてるところよね。それにしても…もう60歳なのにあの肉体美、若々しさ、映画作りに賭ける情熱、執念…伝説を劇場に観に行ってるんだな、と思うほかない。

IMAXレーザーで観てよかった。無理して出てきてよかった…昨年グランドキャニオンの帰りモハヴェ砂漠で砂嵐に遭ったのだけど、そんな砂漠から話が始まるので勝手にテンション上がった。第五世代戦闘機から第六世代戦闘機の流れを知ってた方が、よりトップガンは楽しめるのね。もう少し技術的な背景は理解した上で観るべきだったかな…第4世代戦闘機と第5世代戦闘機には音速戦闘の面ではあまり差が無いのね。一方でドッグファイトをする機会というのは劇的に減っているので、それを前提とした戦闘機ではなくなってきている、というのがなかなかに興味深い。F-18関連のwikiを読んでると米軍ですら空対空戦闘は殆ど機会がなく、F-18ですら就役から10数年でようやく初のドッグファイトだった、という記述をみると驚く。むーん、殆ど爆撃とかがメインミッションなのね。

あまりに機会が無いから敵機撃墜自体が戦闘機乗りのステータスになる、ってのがなんともはや。
確かに敵機に見つからずにドッグファイトもせずに、爆撃完遂して離脱するのが1番だものなあ…序盤にドローンの話が出るが確かに戦闘機乗り、自体が時代遅れになりつつある、ってのはそうなんだろうな…冷戦構造ですら、そうだったのだからいわんや、いまをや、ということか。

CGバリバリ全盛の時代に敢えて本格的な空戦の撮影に拘りぬいたのが、また泣かせると。
映画撮影におけるリアル追求と、戦争における戦闘機乗りの腕前追求が見事にダブるのね。日本には飛行機乗りという括りで更に高齢の方も。うーん、限界が無い世界というのもあるのだな。自衛隊だと最近墜落したとされるF-15のパイロットが52歳で自衛隊最高齢パイロットだったという記事があった。大体それくらいよねえ。

良い解説記事を発見した。

https://eiga.com/movie/91554/review/02816174/

ネタバレなので、観た人だけ。それにしても、これくらいの事前知識が無くても楽しいけど、あったら尚楽しいだろうな。

敵が謎すぎじゃないか?という話があったが、このご時世、ここまで徹頭徹尾、どこの国か分からなくしたのはむしろ僥倖だったのでは?明確な人死は描かなかったのも良かった。戦闘機もほぼパラシュート脱出してたし。戦闘ヘリくらいかな?脱出不可能っぽかったのは。

トップガン一作目は、まさにお話のフォーマットとして鉄板になって後年、類似のお話が様々な形で作られた。が、元ネタは「愛と青春の旅立ち」という別の映画なんですねえ。
日本でこのフォーマットで成功したのは海猿。と思ったらナタリーは伊藤英明にトップガンネタでインタビューしてた。

https://natalie.mu/eiga/pp/topgunmovie03

伊藤英明自身がサンディエゴにも旅行するほどトップガン好きってのが面白かった。

トップガン一作目を改めて観た。
2作目の後でもお話はしっかりしてるので観られる。
ただ、編集の面では素直にやはり撮影技術の差は感じる。カット割のテンポとか音楽の使い方はやはり時代が出る。
あと、やっぱり編集の繋ぎ方やコックピット内のリアルさという面では2作目が圧倒的。2作目の「上位互換感」は抜群。
改善/改良というのは1作目の難点を全て克服して初めて改良というのだ、というのをまざまざと見せつけた感じ。


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