大分前からどのタイミングで書き込みを入れようか迷っていたが、少々遅ればせながら書かせて頂くことに決めた。水泳の冨田尚弥選手のカメラ窃盗疑惑の件である。
既に昨年のアジア大会の直後から色々と話題になっていて、一度は盗みを認めた訳だから「なんだかなぁー」と思っていた訳だが、下記のサイトの記者会見
Yahoo!ニュース(Logmi) 2014年11月8日「【全文】競泳・冨田尚弥の釈明記者会見『カメラをねじ込まれた』シーンを弁護士が再現」
などの情報を見る限り、それなりに筋は通っている主張である。少なくともこの時点で所属していたデサントに解雇され、仮に冤罪が認められたところで今後の選手生命は殆ど絶望的であることが確定した状態であったし、日本水泳連盟の選手登録停止処分に対し異議申し立てをしていないから、再度、選手として活躍するための「博打」的な要素もなく、それでも派手に「冤罪」を主張する以上は、それなりの理由がなければ不自然なところがある。その様な背景を考えれば、あの記者会見での無実の主張は「多分、本当のことを言っているのだろうな・・・」ということは理解できる。
そんな中で始まった裁判だから、ビデオの映像が出れば一発で白黒が付くと思いきや、それが期待された2月2日の公判では、予想に反した事態となった。それは、冨田選手側の日本語通訳が裁判の日取りを間違えて出廷してこなかったという、予想外の展開である。当然、冨田選手の冤罪を疑る側からすれば、「流石韓国、そこまでやるか!」というお見事な展開であるが、今回はそこのツッコミは見送ることにする。問題は「真実はどうだったのか?」の部分で、それを占う情報がフジテレビ系の情報番組「とくダネ!」と「FNN東海テレビスーパーニュース」で2月4日に公開されていた。下記のYoutubeのサイトで見ることができるが、裁判で検察側が証拠として提出したとされるビデオ映像が公開されたのである。
Youtube「【防犯カメラ映像を入手!】競泳の冨田尚弥選手の防犯カメラ画像が捉えた映像は・・・」
多分、この映像を見た時に感じる疑問の行間を少しだけコメントしておきたい。
まず、普通の人はこの映像を見て犯行の証拠と感じる人はいないはずである。にも拘らず、この映像を「動かぬ証拠」として証拠申請した韓国検察(及び、当初は韓国警察)の思考回路を解釈してみたい。
まず背景として、この事件で一番解せないのは、日本オリンピック委員会役員の柳谷直哉氏の行動である。この柳谷氏は、韓国警察側から犯行のビデオ映像を見せられて、映像にはっきりと映った冨田選手が犯人だと特定した人物である。実際、冨田選手が冤罪を主張する記者会見を開いた際にはJOCは困惑し、「映像で確認している」とコメントをしていた。したがって、この事件の鍵を握るのが柳谷氏であるのは明らかだが、ネットをはじめ多方面からの要請があったにもかかわらず、柳谷氏は記者会見などで何を確認したかを発言していない。もし仮に韓国警察の言う通りであれば何か言って然るべきだが、それがないということは、何か裏があるという証拠でもあった。しかし、何故、その様に「映像で確認した」とまで強気で言い張るのかが謎でしかなく、それがずっと私には不思議だった。しかし、上述のビデオ映像はそれを全て解説してくれていた。
そこで最初のビデオに戻るが、あれが「動かぬ証拠」となるには理由がある。テレビで公開された映像は数分だが、実際の証拠申請されたものはもう少し長い10分以上のものらしい。しかも、テレビで放送された映像は実際の証拠ビデオが映るモニターを別のビデオカメラで撮影したものである可能性が高く、実際の証拠ビデオがどれだけの者か分からないが、少なくとも編集されて切り貼りされた映像であることは間違いない。しかも、この映像を裁判で見た冨田選手の感想も、誰が映っているのか不鮮明で分からないということだったので、テレビで見る程であるかどうかは別として、決定的な証拠にはなっていないはずである。にも拘らず、これが証拠というのには、ある前提が必要である。つまり、あの映像は様々な別の場所のビデオカメラの映像を切り貼りしているのだが、それらがそこに映った一人の人の行動を連続的に実時間で追いかけながら、ただ単にカメラのみを切り替えていると仮定した場合、その犯人は「最初の入り口のアップの映像の冨田選手である・・・」という結論になるのである。つまり、韓国警察は柳谷氏に捜査協力を依頼した際に、一連の流れを切り貼りした映像を見せて、「この最初の映像に映っているのが犯人なのだが、日本のユニフォームを着ているので日本人選手だろう。特定して欲しい。」と頼まれたのだろう。そして冨田選手と特定し、その後のとんとん拍子の展開で、柳谷氏もJOCに「本人も認めているし、私もビデオで冨田選手の顔をはっきり見た!」と伝えたのだと思う。
そこで、この様な展開だとして、では何が起きているのかである。少なくとも韓国の警察も検察も、全てのマスタービデオを入手して、同時刻の映像を同時に再生しながら冨田選手が犯人である動かぬ証拠を探そうとしたのだと思う。そして、仮にその証拠が見つかったならば、そのマスタービデオを証拠申請するはずである。しかし、そのビデオを証拠申請していないということは、多分、切り貼りしないと冨田選手が犯人だと説明することができないことを意味しているのだろう。
そして、もう一つ言えることがある。あのビデオ映像は極めて不鮮明であった。しかし、そのビデオ映像が不鮮明であったとしても、冨田選手を有罪にもって行くための武器が本来ならば韓国検察側にはあるはずである。それは、冨田選手が映っている映像を長々と証拠申請し、その映像に「冨田選手のカバンにカメラを入れたと冨田選手が主張する人物が映っていないこと」を証明すれば、それは冨田選手が盗んだか盗んでいないかは別として、記者会見で大嘘をついていたことを証明することが可能なのである。これは、鮮明なビデオと同じぐらいの破壊力があり、「冨田は大嘘つき!」とレッテルを張ることができれば、仮に証拠不十分で無罪と裁判でなっても、実質的には韓国検察、警察の証拠となるのである。にも拘らず、その証拠すら提出されないということは、あの程度の証拠で「韓国の司法なら、『反日無罪』よろしく、冨田に有罪判決を出してくれるだろう!」という期待が込められていると予想できる。実際、通訳ですら買収して出廷を回避させるぐらいだから、何でもできると思っているのだろう。
この様に考えると、あのビデオが公開された現時点では、少なくとも現時点では韓国検察は冨田選手の無罪を確信していながらも、それでも有罪にしようと必死になっているのが分かる。当初から、冨田選手を陥れようとした罠なのか、それとも偶然の事件に対して不手際で中途半端な証拠を出したところ、冨田選手が罪を認めたために話がややこしくなったのかは分からない。しかし、常識的にこんなとんとん拍子に冨田選手やJOCが罠にかかるとは想像だにしなかっただろうから、今回は偶然の展開だと考えた方が良いと私は思う。
しかし、仮に私の予想が正しいとすれば、やはり、韓国の司法は「反日ならば何でもアリ」という信念を持って動いていることが証明されたことになる。これは恐ろしいことである。それは、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の名誉毀損問題とは比較にならないものである。アジア大会を開催するホスト国が参加国に何を仕掛けたかが明らかになれば、平昌オリンピックに対して世界からの冷たい視線が向けられることになる。ただでさえ準備の遅れが問題となっている中で、この問題は致命的かも知れない。
まあ、現時点ではまだ確定はしていないので次回の裁判の展開を待ちたいが、目が離せない展開であることは間違いない。
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既に昨年のアジア大会の直後から色々と話題になっていて、一度は盗みを認めた訳だから「なんだかなぁー」と思っていた訳だが、下記のサイトの記者会見
Yahoo!ニュース(Logmi) 2014年11月8日「【全文】競泳・冨田尚弥の釈明記者会見『カメラをねじ込まれた』シーンを弁護士が再現」
などの情報を見る限り、それなりに筋は通っている主張である。少なくともこの時点で所属していたデサントに解雇され、仮に冤罪が認められたところで今後の選手生命は殆ど絶望的であることが確定した状態であったし、日本水泳連盟の選手登録停止処分に対し異議申し立てをしていないから、再度、選手として活躍するための「博打」的な要素もなく、それでも派手に「冤罪」を主張する以上は、それなりの理由がなければ不自然なところがある。その様な背景を考えれば、あの記者会見での無実の主張は「多分、本当のことを言っているのだろうな・・・」ということは理解できる。
そんな中で始まった裁判だから、ビデオの映像が出れば一発で白黒が付くと思いきや、それが期待された2月2日の公判では、予想に反した事態となった。それは、冨田選手側の日本語通訳が裁判の日取りを間違えて出廷してこなかったという、予想外の展開である。当然、冨田選手の冤罪を疑る側からすれば、「流石韓国、そこまでやるか!」というお見事な展開であるが、今回はそこのツッコミは見送ることにする。問題は「真実はどうだったのか?」の部分で、それを占う情報がフジテレビ系の情報番組「とくダネ!」と「FNN東海テレビスーパーニュース」で2月4日に公開されていた。下記のYoutubeのサイトで見ることができるが、裁判で検察側が証拠として提出したとされるビデオ映像が公開されたのである。
Youtube「【防犯カメラ映像を入手!】競泳の冨田尚弥選手の防犯カメラ画像が捉えた映像は・・・」
多分、この映像を見た時に感じる疑問の行間を少しだけコメントしておきたい。
まず、普通の人はこの映像を見て犯行の証拠と感じる人はいないはずである。にも拘らず、この映像を「動かぬ証拠」として証拠申請した韓国検察(及び、当初は韓国警察)の思考回路を解釈してみたい。
まず背景として、この事件で一番解せないのは、日本オリンピック委員会役員の柳谷直哉氏の行動である。この柳谷氏は、韓国警察側から犯行のビデオ映像を見せられて、映像にはっきりと映った冨田選手が犯人だと特定した人物である。実際、冨田選手が冤罪を主張する記者会見を開いた際にはJOCは困惑し、「映像で確認している」とコメントをしていた。したがって、この事件の鍵を握るのが柳谷氏であるのは明らかだが、ネットをはじめ多方面からの要請があったにもかかわらず、柳谷氏は記者会見などで何を確認したかを発言していない。もし仮に韓国警察の言う通りであれば何か言って然るべきだが、それがないということは、何か裏があるという証拠でもあった。しかし、何故、その様に「映像で確認した」とまで強気で言い張るのかが謎でしかなく、それがずっと私には不思議だった。しかし、上述のビデオ映像はそれを全て解説してくれていた。
そこで最初のビデオに戻るが、あれが「動かぬ証拠」となるには理由がある。テレビで公開された映像は数分だが、実際の証拠申請されたものはもう少し長い10分以上のものらしい。しかも、テレビで放送された映像は実際の証拠ビデオが映るモニターを別のビデオカメラで撮影したものである可能性が高く、実際の証拠ビデオがどれだけの者か分からないが、少なくとも編集されて切り貼りされた映像であることは間違いない。しかも、この映像を裁判で見た冨田選手の感想も、誰が映っているのか不鮮明で分からないということだったので、テレビで見る程であるかどうかは別として、決定的な証拠にはなっていないはずである。にも拘らず、これが証拠というのには、ある前提が必要である。つまり、あの映像は様々な別の場所のビデオカメラの映像を切り貼りしているのだが、それらがそこに映った一人の人の行動を連続的に実時間で追いかけながら、ただ単にカメラのみを切り替えていると仮定した場合、その犯人は「最初の入り口のアップの映像の冨田選手である・・・」という結論になるのである。つまり、韓国警察は柳谷氏に捜査協力を依頼した際に、一連の流れを切り貼りした映像を見せて、「この最初の映像に映っているのが犯人なのだが、日本のユニフォームを着ているので日本人選手だろう。特定して欲しい。」と頼まれたのだろう。そして冨田選手と特定し、その後のとんとん拍子の展開で、柳谷氏もJOCに「本人も認めているし、私もビデオで冨田選手の顔をはっきり見た!」と伝えたのだと思う。
そこで、この様な展開だとして、では何が起きているのかである。少なくとも韓国の警察も検察も、全てのマスタービデオを入手して、同時刻の映像を同時に再生しながら冨田選手が犯人である動かぬ証拠を探そうとしたのだと思う。そして、仮にその証拠が見つかったならば、そのマスタービデオを証拠申請するはずである。しかし、そのビデオを証拠申請していないということは、多分、切り貼りしないと冨田選手が犯人だと説明することができないことを意味しているのだろう。
そして、もう一つ言えることがある。あのビデオ映像は極めて不鮮明であった。しかし、そのビデオ映像が不鮮明であったとしても、冨田選手を有罪にもって行くための武器が本来ならば韓国検察側にはあるはずである。それは、冨田選手が映っている映像を長々と証拠申請し、その映像に「冨田選手のカバンにカメラを入れたと冨田選手が主張する人物が映っていないこと」を証明すれば、それは冨田選手が盗んだか盗んでいないかは別として、記者会見で大嘘をついていたことを証明することが可能なのである。これは、鮮明なビデオと同じぐらいの破壊力があり、「冨田は大嘘つき!」とレッテルを張ることができれば、仮に証拠不十分で無罪と裁判でなっても、実質的には韓国検察、警察の証拠となるのである。にも拘らず、その証拠すら提出されないということは、あの程度の証拠で「韓国の司法なら、『反日無罪』よろしく、冨田に有罪判決を出してくれるだろう!」という期待が込められていると予想できる。実際、通訳ですら買収して出廷を回避させるぐらいだから、何でもできると思っているのだろう。
この様に考えると、あのビデオが公開された現時点では、少なくとも現時点では韓国検察は冨田選手の無罪を確信していながらも、それでも有罪にしようと必死になっているのが分かる。当初から、冨田選手を陥れようとした罠なのか、それとも偶然の事件に対して不手際で中途半端な証拠を出したところ、冨田選手が罪を認めたために話がややこしくなったのかは分からない。しかし、常識的にこんなとんとん拍子に冨田選手やJOCが罠にかかるとは想像だにしなかっただろうから、今回は偶然の展開だと考えた方が良いと私は思う。
しかし、仮に私の予想が正しいとすれば、やはり、韓国の司法は「反日ならば何でもアリ」という信念を持って動いていることが証明されたことになる。これは恐ろしいことである。それは、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の名誉毀損問題とは比較にならないものである。アジア大会を開催するホスト国が参加国に何を仕掛けたかが明らかになれば、平昌オリンピックに対して世界からの冷たい視線が向けられることになる。ただでさえ準備の遅れが問題となっている中で、この問題は致命的かも知れない。
まあ、現時点ではまだ確定はしていないので次回の裁判の展開を待ちたいが、目が離せない展開であることは間違いない。
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