ママちゃんへの道

モニョモニョくんとの未知なる世界

名付け

2011-10-24 10:41:35 | ベベ子

              

今回は何が大変だったかって、1番つわり、2番は名付けでした。

モニョさんの時にはパパさんが本当に1つしか候補を考えてくれず、もうあたりまえのようにその名前にすることになっていたので、漢字が決まった時点で決まり。出産直後に助産師さんに「お名前は決まっているの?」と言われて「はい!○○です!」と勝手に公式決定してしまったパパさん・・・だったのですが、今回はまさに待望の女の子ということもあってかえって欲張り?になり、なっかなか決まりませんでした。

予定日が段々近づいて、ベビー服はどんどん出来上がるのに、名前はさっぱり。

モニョさんの時に買った名付けの本、実家にあった本、お友達におさがりでもらった本、困っていると聞いてご近所の方が貸して下さった本、パパちゃんが今回新しく買った本×2冊、それにネットを見まくりましたが、コレといったピンとくる名前はなく、日にちは迫るばかり。

さすがに焦って来たのでパパさんに電話がかかって来るたびに「名前は?」「名前は?」と言っていたら、あまり電話がこなくなった


産まれて来る前に私がつけたかったイメージは:

・木や植物、自然からくる名前
・出来れば秋のイメージの名前
・和風で古風で風流な感じの名前
・字と字の組み合わせではなくて一つの言葉(名詞)を使った名前

そんな感じでしした。


パパさんとは、実はギリギリまであまり話し合いをしていなくて、そのせいか?お互い目指している物が少し違っていたようで・・・・。

2度ほどメールで候補の名前が送られて来ましたが、こう言ってはなんですがなんだか昭和の香り漂う名前ばかり。同級生のお名前リストですか?っていう感じの。

パパさんはパパさんで、あれこれと考えてはくれていて名付けの本には山の様に付箋が貼ってあったりしたのですが、どうも昭和の香りが拭いきれず。むむむ。どうしましょ。


そんな中、モニョさんだけがハッキリ決まっていて、私が候補として出した名前の一つをすごく気に入ってしまい、お腹にいる時からその名前で勝手に呼びかけたり、幼稚園の先生や周りの人にもその名前の候補を話したりしておりました。

あんまりその名前が気に入っているので、他の名前の候補をあげてみても、


   「あんちゃんは?」「餡子ちゃん?」

   「かほちゃんは?」「アホちゃんて呼びそう。」

   「かりんちゃんは?」「かりんとう?」



と、手当り次第に反対意見で切り返す。


モニョさんのあまりの気に入りぶりにパパさんも半ば降参で、「じゃあいいよ、仮決まりってことで。」と折れていたのですが、それにも「”仮”じゃないよ。」とモニョさんはビシッと念押し。


しかし、いざ産まれてみると、なんとなくその名前の漢字はどうも合わない。もともと名字がどちらかというと武士っぽい堅い感じの字なのに、名前に使う予定の漢字もイカつい。産まれてみてお顔を見た赤ちゃんのイメージは、小さいせいなのか、もっと甘えん坊な感じの愛らしい妹的な名前の方が合うんじゃないか・・・とパパさんやじーちゃん、ばーちゃんとも話し、そこからまた新たな名前を考える日々。


あーでもない、こーでもない。


私と実家の母は、市の広報に載っている赤ちゃんの写真と名前を見て「これはちょっとね~。」、テレビに出てくる女の子の名前を見て「あれはちょっとね~。」、と文句を言うばかりで新案はナシ。パパさんはすでに却下された昭和の名前や私のお友達の子供と同じ名前をまた引っ張りだして来て「あれはダメ?」と繰り返すばかり。


あまりに決まらないので、普段そういうことにあまり口出しをしない実家の父も毎日のように紙にアレコレと名前を書いて考え始めた。



色々考えてついに父が、「これだな。」と、言ったのがこの名前 ↓  


             『彩秋』  



え?なんて読むの?? 「あやの」だそうです。


字面も美しいし、良いんだけど、いや、良いんだけれど、「あや」は分かるけど、「の」って? 「の」って????


            「いいじゃん。」



なんと!居直った。



「読んでもらえない名前は可哀相」という、これまでの我々家族の暗黙の了解みたいなものが、この父の一言で一気に崩れ、急に一面バリアフリーに。でも、たしかその鉄則ルール光線を一番厳しく放っていたのは父だったような・・・。


いよいよタイムリミット最後の週末(でも後から調べてみると、名前が決まらなくてもとりあえず「未定」で出生の届けだけできると分かる。)、パパさんと全ての名付け本を一から見直し、ネットを調べまくり、赤ちゃん雑誌を買ってモデルの子の名前を見まくり、可能性の少ない名前もとりあえず書き出してみたりして、焦る焦る焦る。



しかしいくら新たな案を出しても、横から「そんな名前はみんなに笑われるよ。」「変だよ。」と批判ばかりする声アリ。モニョさんはどうしてもあの名前をつけたいみたいです。



      え~~~~~いっっ!!なら、もうこれでいいじゃんっっ!




私たち夫婦がそれぞれ別々に考えて偶然1つだけつけたかった漢字が同じだった漢字を一文字入れて、妹がやってくることを誰よりも楽しみにしていたお兄ちゃんが、どうしても譲れなかった音をつけて、家族のワガママがたっぷりつまった名前を「いいじゃん。」と決めることにしました。


でも偶然にも私の希望通り、「自然なイメージ」で且つ「秋のイメージ」、そして「和風」な「名詞」でもあり、昔から素敵だなと思っていた詩のフレーズをイメージさせる愛らしい名前。



東洋からはるばると
わたしの庭にうつされたこのいちょうの葉は
賢い者のこころをよろこばせる
ふかい意味をもっているようです。

これはもともと一枚の葉が
二つに分かれたのでしょうか?
それとも二枚の葉がたがいに相手をみつけて
ひとつになったのでしょうか?

このようなことを思っているうちに
わたしはこの葉のほんとうの意味がわかったと思いました。
あなたはわたしの歌をきくたびにお感じになりませんか、
わたしが一枚でありながら あなたと結ばれた二ひらの葉であることを




その名の通り、いつかこの地球のどこかにいるあなたのベターハーフとちゃんと巡り会って、大好きな人とたくさんの愛に溢れ幸せに幸せに幸せになりますように。





出産

2011-10-24 10:40:44 | ベベ子

           

              「わぁ~ かわいい声♪」

           待ちに待った自分の娘に最初に掛けた言葉。
       本当に心から、なんてかわいい声なんだろう。と思ったのです。



午前中の検診の最中、機械をつけている時に急にお腹にキューっと痛みが。すぐ横でプリントされているグラフに目を向けると、見事にきれいな山形ライン。もしかして陣痛始まってる??診察を受けてみると、どうも今日明日中にはやってくるでしょう。とのこと。自分でも確かに近いと感じていたので、それならば。と、入院する前に買っておきたかった物(モニョさんのお箸、お化粧用のコットンなど、くだらない物ですが)を帰り道に買い物。駐車場でキュー。店内でキュー。帰りの車の中でキュー。うーん、もしかして30、40分くらいで来ている??


夕方5時頃から、なんとなく30分~20分くらいの間隔でお腹の底辺をぐ~っと押すような痛みがやって来ていたので、これかな?と思いながらも時刻をメモし、痛さを紛らわすためネットをしたりメールを書いたりしながら過ごしたり、出産にそなえて6時頃からは落ち着いてシャワー、6時半からは今宵の大勝負に向けて母の作ってくれた夕食(大好物の唐揚げ!)を時折襲ってくるお腹の底の痛みに耐えつつおかわりまでしてたいらげ、「陣痛?ねえ、陣痛??」というモニョさん。いよいよ7時頃には波が来ると歩いたりしていても止まってその場でしゃがみたくなるくらいになってきたので、「まだまだ」と言われるのを覚悟で病院に電話。経産婦ということもあり、入院の準備をしてくるように言われました。荷物を持ってモニョさんにも声を掛け、出掛ける準備をすると、モニョさんのテンションは一気にあがり、「赤ちゃん産まれてくるのた~のしみぃ~~~♪」とルルルラララと階段を降りる。出掛ける前にトイレへ行って!と言うとトイレのドアを開けた途端、神妙な面持ちで・・・



              「お母さん、ウンチ。」



!!!!


今かよっっ!!!


いやいや、今あなたのウンチが出るのを待ってたら、お母さんの方が別の物が出て来てしまうわいな。と、


     「今は無理よっ。病院にもおトイレあるから、とりあえず病院まで行って!」


と、言うと、

  
               「そんな!馬鹿なっ。」



と言いながら慌ててズボンをあげて出掛けてくれた。この掛け合いがなぜだかおかしくておかしくて、お腹が痛いのに何度も思い出してしゃがみ込むくらい爆笑。


ものすごい渋滞に巻き込まれ、間に合うか?と思われていたパパさんから病院に向かう途中に「病院に着いたよ。」の連絡。おお!間に合いましたか!

母に運転してもらって車が病院に到着し、さあ降りましょう、という時にまたビッグウエーブがやってきて来て「ちょっと今、降りれない。」と言っているくらい痛がっているのに、病院のロビーに着くなりパパさん、かなりウカレモードで「ビデオは?DVDそのまま?新しいのある?」と早速ビデオの心配。・・・こっちはそれどころじゃないんです。

すぐに内診。「はじまりですね。」と言われ、まだ3センチだったけれど、そのまま入院。経産婦の場合は急に進むからね。と言われたけれど、まだ3センチなの~?!?!モニョさんのおねむに間に合うかしらん?

陣痛室に入るのかと思いきや、そのままLDRへ通されたのでちょっとビックリ。「全部脱いでそれに着替えて下さいね。」と病院着を準備されたのですが、前回の記憶が全くない。「全部って、ホントに全部の全部でしたっけ?」と聞いてしまったくらい。前回は記憶のないまま全部着替えさせられたような・・・。前回は初めての陣痛で今考えるとかなりパニックになってしまっていたので、LDRにも車いすで運ばれたと思います。

そこからはグングンやってくる陣痛の波との孤独な戦い。すぐ脇ではモニョさんとパパさんがいつものようにくだらない小競り合いや言い合いが始まったりして、「もう!そんなことしてると後でお父さんに怒られるよ!」とパパさんが言うと、「だって、仕方ないじゃん、モニョくんこういうところにくるの初めてなんだから、落ち着けないよ。」だの、「暑いからちょっと廊下にいようか?」というと「暑いけど平気。お母さんのためにモニョくんは我慢できる。」だの。「無理!だって廊下はもう電気切られて真っ暗だもん!」だのあーもう、気が散るんですけどっ。

内診の度に家族は廊下に出されるのですが、はぁ、これでちょっと集中できる。と思うと、間もなく、


        「やっほ~。様子を見にきましたよ~♪」



と、ウカレっぱなしのモニョさんがすぐに登場。あぁ・・・・まだまだなので、しばらく外でのんびりしてきてくれて良いんですけど。途中、パパさんがダッシュで夕飯を食べて帰って来た時には、一瞬にして部屋に広がる油っこい匂いとほのかなカレー臭。あぁ・・・Coco壱でカツカレー食べて来たな?!油っこい臭いが気になるっちゅーのっっ!「前回は入れてもらえなかった。」とモニョさんの時には立ち会えなかったことに不満をもらしていた実家の母、今回は一緒に立ち会ってもらったのですが、悪いと思ったのか気を使ったのか、私の右頭横のソファーに座っていたパパさん&モニョさんとは別に私の左足元に丸椅子を持って来て座ろうとする。あぁー、視界に入ると気が散るんですけどーーーー。

そんなこんなで外野に気を取られつつ、その気を取られている状況も一方ではかなり面白いと冷静に楽しみつつ、波の様に打ち寄せる陣痛との一対一の真剣勝負。前回は初めてだったのですっかりやられてしまったけれど、今回は絶対に上手くやれるはず。いや、やってやる。という変な自信と、ちょうど一年前に二人目を出産したばかりのお友達のゆたさんがくれた鉄則アドバイス「1、目は絶対につぶらない」「2、陣痛が来ている間はとにかく息をゆっくりフウ~っと吐き続け、数を数えて次の陣痛の波が来るまでやり過ごす」この2つを実践。家から握って来たハンドタオルを握りしめつつ、ジワ~っと嫌な感じでにじみ出てくる脂汗を拭いつつ、目を開いてフゥ~~~フゥ~~~~~っっ。かなりつらい痛みも乗り越えられる。それどころか、そのうち陣痛の痛みが気持ちよくなって来たほど。体内麻薬が出ていたんでしょうか?ちょうどその頃に陣痛がグンと進み、9センチ、そして10センチ!全開!

いよいよです。

あぁ、どうかモニョさんが眠くなってしまう前に出て来てくれます様に。と時計を気にしつつクライマックスの陣痛に耐える。前回は「あぁ~~~こんな痛いのが一体いつまで続くのよぉ~~~。なんとかしてよぉ~~~~。」と気弱なことを思っていたけれど、今回は明らかに違いました。心の中で「早く出てこいっっ!」「絶対に自分で産んでやる!」と強く思っておりました。

でも、やっぱり痛い。破水すればもうちょっと楽になるのかな?と思っていると、「次に大きい(陣痛)の来たら破水させます!」という助産師さんの声が。あぁ、これゆきさんが言ってたバシャってやるやつだ!とか思いつつ、「来ました。」と手をあげると、「破水させますね~。」バシャ!!

おぉぉぉぉ~~~~~。コレか~。

痛いかと思って覚悟したのに、全く痛くなくてそして想像以上に暖かい♪赤ちゃんはこんなに暖かい所にいたのか~。温泉みたい♪

(破水と子宮口全開は前後逆かも?)


いきんだのはほんの2、3回。


「ながーく、ながーく。」と言われ、出来るだけながーく、ながーく。


モニョさんの時はコツも分からず、やみくもにいきんで後から体中が筋肉痛になったくらい、しかも、結局へその緒が首に二重に巻き付いて自力では出て来られず、助産師さんにお腹に馬乗りになられてぐいぐい押し出されながら、吸引カップでスッポンと吸い出されるというあまりに強引な結末・・・。


「もう良いですよ。ハァハァして~。」


母親学級で説明を聞いた、あとは自然に赤ちゃんがニュ~っと出てくる段階ね!と思った瞬間、


「お母さん、下見て!」


出て来たのは、小さい小さいまあるい野球のボールのようなお顔の真っ赤な赤ちゃん。あぁ、やっぱりいたんだ♪こんなに早く、こんなに楽に、赤ちゃんに会えるなんて!自然な分娩がこんなにも素敵な赤ちゃんとの共同作業だなんて!


      「わぁ!お母さん、おめでとう よくがんばったね。」


と笑顔で駆け寄って来てくれたのは、この瞬間にお兄ちゃんになったばかりのモニョさん。モニョさんのために、モニョさんをお兄ちゃんにしてあげたくて、その一心でがんばってきた10ヶ月、迷わず出て来た言葉は、


      「モニョくん、おめでとう良かったね♪良かったね♪」



私ではなく、おめでとうなのはモニョさんなのです。おめでとう。おめでとう、お兄ちゃん。


へその緒は、そんな特別なピカピカのお兄ちゃんに、ぜひ、いや何としてでも切らせてあげたくて、助産師さんにお願いしました。『お兄ちゃん人生』始まりのテープカット、カッコいいお兄ちゃんになれますように、妹を何よりの宝物にしてくれますように、そしてずっとずっとこの日を覚えていてくれますように。お母さんからの一生に一度のプレゼント。


モニョさん曰く、「外側はナメクジみたいにグニュっとして、中はクッキーみたいにサクッと堅かった。」そうな。へぇ~。




あぁ、良かった。ホントに良かった。



        「ん? で、女の子でした?」




と処置の為に連れて行かれてから改めて聞いた私。予定通り、女の子でした。ほ。






今回2回目にして、出産て素晴らしい!!と初めて思えたし、とっても自然で、とっても温かな瞬間なんだと穏やかな気持ちで感じることができました。その瞬間を家族とともに、しかもぜひ見せてあげたいと思っていたモニョさんに見て感じて参加してもらえて、私にしか与えてあげることのできない大きな経験を与えてあげられたことに母として心から満足。そして私自身も、1回だけでは分からなかったこの本当の素晴らしさを知ることができて、本当に良かった!

そして何より、赤ちゃんが無事私たちのところにやって来てくれて、本当に本当に幸せです。



写真は食事がおいしくて評判の産院で出された3時のオヤツ。
今回も食事満喫。良く寝て良く食べた病院生活。
2回目は何かと余裕ありますな。


年齢的にも、経済的にも、家族計画的にも、3回目はない予定の我が家ですが、こんな素敵なお産ならまた産んでもいいな♪と思える良いお産。ベベ子よどうもありがとう。お母さんはこの時の幸せな気持ちをずっと忘れませんよ。





ようこそ

2011-10-24 10:22:57 | ベベ子

        

        予定日より2日早く 10月11日(火)午後9時58分
      2540gの小さな身体で、我が家にお姫がやって来てくれました


パパさん、モニョさん、実家の母に見守られながらの、とっても良いお産でした。
我が家の場合はもうないけれど、「こんなふうならまた産んでもいいなぁ。」と思えるくらい。

何がどう良かったというのは、上手く説明できないのですが、きっと自分自身が前回よりもずっと穏やかな気持ちでその時を迎え、辛いはずの陣痛や分娩もむしろ喜びとともに楽しめたこと、一度経験していることからくる未知の痛みとの戦いではなかったこと、モニョさんをやっとお兄ちゃんにしてあげられたことへの幸せ&満足感、そういうことがみんな合わさり合って、お産というものが前回のように人生の大イベント!一大事!というよりも、私の中でとても自然なことで、その自然な出来事を家族のみんなに囲まれてみんなでとても自然な形で迎えられたというのが一番の理由なのではないかと感じています。


妊娠中に色々気遣ってくれたお友達、久しぶりの妊娠を自分のことのように喜んでくれたお友達、本当にありがとう。無事、憧れの女の子のお母さんになれました。