Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

地図指導で導入 2

2008-04-14 22:40:37 | 社会
 続いて「沼田」と板書しました。
 クラスに沼田君という子がいるからです。
 同様にして調べさせました。索引の使い方と調べ方を身につけさせていきます。このあたりでは,こんにゃくいもの生産が盛んであることも分かりました。

 次に「川崎」。
 隣のクラスに川崎君という子がいるのです。
 川崎は,福岡県と神奈川県にあります。まず福岡県の川崎を調べさせました。次に神奈川県の川崎も調べさせました。
 
 最後に「今日調べた4つの市や町を,人口が多い順に並べてみよう」と指示しました。
 
 「一番人口の少ないのはどれか」と問うと,福岡の川崎だという。
 なぜかと問うと,文字字が小さく書いてあったからという。
 「そんな理由ではいけない。書いてあるページによって,文字の大きさは違うこともある。もっと決定的な証拠はないか」と突き放しました。
 すると,マークが違うという意見が出ました。福岡の川崎は,市ではなく町です。記号の違いに着目したのです。
 
 続いて,太田市,沼田市,川崎市の人口の記号に着目させました。この人口の記号については,前回学習してあるので,すぐに理解できたようでした。

 「太田が一番じゃなくて悔しいなあ。でも,沼田君には勝ったぞ」と言って,今日の地図学習を締めくくりました

地図指導で導入 1

2008-04-14 22:39:03 | 体育
 前回の社会科の時間,課題を出しました。
 「県名と県庁所在地の名前が違う県はいくつあるか」というものです。
 翌日,この課題を調べてきた子は32名中31名いました。
 子供たちの地図帳に対する関心は高くなっています。
 
 今日は,2回目の社会の時間です。
 地図の指導から始めました。地図帳に含まれている情報量はものすごいものがあります。しばらくの間は,授業はじめの5~10分は,地図指導から始めたいと思っています。
 
 黒板にいきなり「太田」と私の名前を書きました。
 「読んでみましょう」
 「太田」
 「こらっ。先生の名前を呼び捨てにするとは,何事だ」
 こういうくだらないやり取りが,私は好きなのです。
 
 上條晴夫氏は,このような導入を授業における「つかみ型導入」と命名しています。

 ①教師が率先して,
 ②一見バカバカしいと思えるパフォーマンスを演じることによって,
 ③教室の空気を温め,
 ④教師に集中させる。
     『お笑いの世界に学ぶ教師の話術』上條晴夫著(たんぽぽ出版)

 そして,「地図に太田というところがあります。どこでしょうか」と投げ掛けました。
 さっそく子供たちは地図帳を調べ始めました。いい加減にページをめくって調べようとしている子もいれば,索引を使って調べようとしている子もいます。
 もちろん索引を使っている子の方が多いです。索引の使い方を知っているというのは,すばらしいです。
 
 索引を見ると,太田は「36ウ4」のように載っています。36ページということは分かりましたが,「ウ4」の意味がほとんどの子供たちは分かりません。意味がわからなくても,とにかく36ページを開いて探す子供たち。そのうち,何人かが見つけました。

 最初に見つけたN君に,どうやって見つけたのかを順を追って説明させました。しかし,「ウ4」の部分の説明が曖昧だったので,私が補いながら指導しました。
 
 「『太田市』では何かが作られているんだけど,何かな」と問いました。自動車の絵が書いてあることから,自動車工場があることが分かりました。

打破したいダラダラした雰囲気

2008-04-13 23:17:46 | 国語
 私の担任している4年生は,活気のあるクラスだと思います。
 しかし,ところどころでどんよりした空気が感じられます。
 
 まず,挨拶です。
 「おはようございます」と当番の子が言うと,「おはようございまぁーす」と復唱するのです。
 この「まぁーす」が気になるのです。
 空気が緩むのが感じられます。
 
 授業開始の号令もそうです。
 「○時間目の授業を始めます」と当番の子が言うと,「はじめまぁーす」と言います。
 
 同様に「さようなら」も「さようならぁーー」となぜか伸ばすのです。
 
 新学期が始まって,2日間は様子を見ていましたが,3日目についに指導を入れました。
 「『さようならぁーー』ではない。『さようならっ!』だ」
 
 その場では直るのですが,次の日になるとまた元通りです。
 少なくとも昨年度1年間はそのようにしてきて,何も指導されなかったのでしょうから,直すのには時間が掛かりそうです。繰り返し根気強くやっていかないと駄目だと思っています。
 
 国語の音読も同様です。
 だらだらと間延びした読み方をするのです。「みっつのぉおねがいぃ」のような感じです。

 実態把握のためと思って,最初の1分ぐらいだけ我慢して聞いていたのですが,やはり我慢なりません。
 私は1年生を担任したときでも,ゆっくり読ませることはしませんでした。普通の速さで読ませていました。したがって,この4年生の読み方は,1年生以下と感じてしまいました。

 「そんな読み方では,眠くなってしまう。もっとハキハキ読みなさい」と指示しました。
 しかし,子供たちは意味が分からなかったようです。ただ,声が大きくなっただけで,読み方に何の変化もありません。

 「何も変わらないではないか。先生が言ったのは,声を大きくしなさいということではない。普通のスピードで読むのです。普通に話をしているスピードです。ダラダラのんびりと読むのはやめなさい。下手です。お話になりません」

 そして,範読をしました。これでようやく分かったようで,普通のスピードで読むことができるようになりました。
 しかし,翌日になると元通りです。
 既に習慣づいていることなので,これも時間が掛かりそうです。
 繰り返し繰り返し,指導していく必要がありそうです。

地図の見方 3

2008-04-12 22:53:51 | 社会
 「なるほど。正解です。でも,それ以外の証拠はないかな」と投げ掛けました。

 なかなか意見が出ないので,「この○印は全部同じかな」と言いました。
 すると,「分かった」といいます。
 人口によって,記号が違うということを発見しました。
 一番人口の多い新潟市には「300万~100万人」の記号が書いてあります。
 しかし,凡例を見ると二重四角のマークもあり,これは「100万人以上」とあります。
 
「みんなが住んでいる仙台市には,どの記号がついていると思う。」
 
 子供たちの意見では,新潟と同じマークがついているというものが多かったです。
 3年生で学習しているはずなのですが,100万人以上という子は1人もいませんでした。
 
 「では,調べてみましょう」というと,一斉に地図帳をめくり始めました。
 仙台市を発見した子から「おー」「仙台市ってすごいね」「私もこの100万人の中の1人なんだね」などの声が聞かれました。
 
 そのうち,「宮城県は仙台市,岩手県は盛岡市のように,県名と県庁所在地が違う名前の県と,同じ名前の県がある」と,ある子が気づきました。
 「それでは,違う県はいくつあるのだろうか。これは宿題にします」と言いました。
 
 いったい何人ぐらい調べてくるでしょうか。今日の授業の盛り上がりから考えて,私の実感では,32人中全員が調べてくるのではないかという気がします。明日の朝が楽しみです。

 最後に「今日は,地図の何を勉強したのかな」と確認し,授業を終えました。

地図の見方 2

2008-04-11 22:50:54 | 社会
「突然ですが,アメリカは何色で書いていますか。」

 これは発問が悪かったです。「アメリカ合衆国」と言わなかったため,「北アメリカ州」と黒で書いているのを見た子が何名かいました。そこで,「アメリカ合衆国のことだよ」と訂正しました。

「その北側にあるカナダは何色で書いてありますか。」

 これも赤です。

「国の名前は,全部赤で書かれているということでいいかな。」
 
 子供たちは「いい」という。
 
「アフリカの西サハラという国は何色で書かれていますか。」

 黒で書いてある国もあることを発見しました。

「どうして赤で書かれている国と黒で書かれている国があるのでしょうか。」

 「はてな?」の発見です。
 これは答えがどこにも書かれていないので,私が教えました。
 
「世界中で独立国はいくつあるか分かりますか。」

 子供たちは,当てずっぽうに「100」などと答えます。
 そこで,「証拠がなくちゃだめだ」と突き返しました。
 すると,地図帳に載っている国旗の数を数え始めました。
 そして,140だというのです。私は数えていませんでしたが,地図帳には140カ国の国旗が載っているらしいです。子どもによって若干数が違っていて,ガヤガヤと言い合いになっているときに,ある子が「193と書いている」と言いました。私はこれを聞き逃しませんでした。
「今1人正解を言った人がいた。国旗の数なんか数えないよな」と投げ掛けました。地図帳の上の方に「2007年現在193カ国」と書いてあるのです。

「ところで,新潟県の地図の中に○が3つ書いてあります。3つとも市です。何という市でしょう。」

 新潟市,長岡市,十日町市です。これは結構早く見つけられました。
 また,このときに市が黒で書かれていることも発見できました。
 
「この3つの中で人口が一番多いのは,何市だろう。」

 何の根拠もなく答える子がいるので,「何か証拠になるものはないか」と問い掛けました。
 すると,Aさんが「新潟市のところが黄色くなっているから新潟市が一番多いと思う」と答えました。これは想定外の答えでした。
 地図の凡例を見ると,黄色く塗ってあるところは市街地となっています。

地図の見方 1

2008-04-10 22:47:12 | 社会
 社会科の授業開きに地図帳を使った授業を行いました。有田和正先生の実践の追試「地図の見方」です。

 地図帳に関心を持つように布石を打っておきました。
 私は毎朝黒板に子供たちへのメッセージを書いています。
 今日は,このように書きました。
****************************************************
 おはようございます。
 今から20年前の今日,瀬戸大橋という橋が完成しました。
 どことどこをつなぐ橋でしょうか。
 ①北海道と青森県
 ②岡山県と香川県
 ③鹿児島県と沖縄県
 地図帳で調べてみると分かるよ。
****************************************************

 朝,教室に入ると,「先生,あったよ」と,さっそくたくさんの子供たちが寄ってきました。この朝の問題で,地図帳に関心を持たせることができました。

 5時間目。社会の授業です。
「地図の」と書いて,板書をやめました。

 「今日は地図の何をやるのかな。最後に題名をつけてもらいますね」と投げ掛けた。
 なぜか,この時点で既に「地図の見方ではないか」という意見の子どもたちも多くいました。
 
 おもむろに新潟県の地図を黒板に貼りました。

「全員起立。これは何県の地図でしょうか。分かったら座りましょう。」

 子どもたちは地図帳を取り出して調べ始めました。ところが,私の予想に反してなかなか見つけられない子が多かったのです。3分ほど時間を取ったのですが,分からなかった子が7名ほどいました。

 どうして新潟県と分かったのか問うと,「佐渡島」を手掛かりにしたという子が多数いました。
 
「新潟県というのは,何色で書いていますか。」

 オレンジだという。しかし,ここでは赤ということでまとめました。
 続いて山形県,福島県,長野県,群馬県など新潟県の周りの県名を確認しました。

「赤で書いてあるのは,新潟県だけですか。」

 違うという。県の名前は全部赤で書かれていることに気づかせることができました。

体育授業開き2008 2

2008-04-09 23:58:32 | 体育
 最初にフリーランニング。前向き,後ろ向き,スキップ,動物歩き,うさぎ跳びなどを入れていきました。
 
 次に宇宙人鬼遊び。そして,カットバン鬼遊びを行いました。
 http://homepage2.nifty.com/kenkayo/oniasobi.html
 
 これは,ルールも簡単で全員が楽しく参加できます。
 運動能力の差や男女差はあまり関係ありません。
 また,全力で動いて汗をかくことで,自己を解放できます。
 
 次に行ったのが,なべなべそこぬけです。

 まず2人組を作らせました。すばらしいのは,すぐに2人組ができたことです。誰とも組めなくて,ぽつんとしている子がいませんでした。

 また,驚いたのは,なべなべそこぬけを知らないという子が多かったことです。できるという子に模範演技をさせてから行いました。
 2人でのなべなべそこぬけ。歌は元気に歌ったのですが,肝心のなべなべそこぬけができません。普通2人組のものは,簡単にできるものですが,女の子同士のペアでどうしてもできないところが1つありました。相手と反対向きに回り,手が切れてしまうのです。仲間と息を合わせ,同調するという経験が不足しているのかもしれません。
 次に,4人組でなべなべそこぬけを行いました。これは難しいです。どうすればいいのか分からないグループが多かったのです。できたグループの演技を見せ,どうすればできるのかを考えさせました。
 このあと,8人→16人→32人と人数を増やして行いたかったのですが,ここで時間切れとなってしまいました。

 最後に挨拶をして教室に戻るとき,K君はフラフープが体育館のフロアに残っているのに気づきました。そして,しっかりと後片付けをしていました。このような態度はすばらしいです。さらに,私の体育用具が入っているかごも教室まで運んでくれました。ワンポイントアップです。

体育授業開き2008 1

2008-04-09 23:56:06 | 体育
 2時間目に,体育の授業を行いました。4年生の初めての授業です。初めての教科の授業が体育なのです。
 
 学級開きにおける授業のねらいとして,根本正雄氏は次のように挙げています。
********************************************
1.全員が楽しく参加できる
2.力いっぱい運動して汗をかく
3.仲間づくりができる
         『楽しい体育の授業』№123
********************************************

 内容は,体ほぐしを行うこととしました。
 次のような計画を立てました。
①フリーランニングなど基礎感覚・基礎技能づくり
②宇宙人鬼遊び・カットバン鬼遊び
③なべなべそこぬけ
④新聞紙リレー

 最初に体育の時間の趣意説明を行いました。
 
「体育の時間は,体を鍛えて運動が得意になるということが大切です。
 でも,もっと大切なことがあります。それは,仲間と協力するということです。友達と協力して準備をしたり片づけをしたりしている人は,体育の成績が上がります。どんなに運動ができても,友達の文句を言ったり,マナー違反をしたりする人は,成績が下がります。」
 
 これは,実際そのとおりに成績をつけています。
 体育の「関心・意欲・態度」の評価をするときに,私が重視しているのは「態度」です。
 きまりやマナーといった順法性,勝敗に対する公平・公正な態度,教え合い,準備・後片付けなどの役割分担を重視しています。
 「いつも外で元気に遊んでいるから」などという主観でAの評定をつけている先生も少なくないのが実情だと思いますが,それは生活の様子の評価であって,体育の評価ではないと考えています。

 次に,リズム太鼓の説明を行いました。
 子どもたちは,いままで太鼓を使った授業は受けていません。「どうして太鼓を持っているの」「そのタンバリンみたいなのは何に使うの」と聞いてくる子も多かったのです。

「先生の授業では,この太鼓を使います。
 先生のパワーが,太鼓を通してみんなに伝わります。そうすると,みんなが仲良くなり,運動ができるようになっていきます。」