Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

体つくり運動 1

2011-04-20 23:23:48 | 体育
 体つくり運動の授業を行った。

 初めに見通しを持たせるために,「今日行うのは,太鼓のリズムに合わせての準備運動,折り返しの運動,そしてターザンロープです」と示した。
 見通しを示すことで,不安感を解消し,活動への期待を持つこともできる。

 折り返しの運動とターザンロープというように,通常2つ以上の運動を1時間の授業の中で組み合わせて行うようにしている。
 1つの運動だけで45分間行うと,5時間扱いなら当然ながら5回しか授業できない。
 しかし,20分間で行えば20分×10回となり,長期間にわたって運動を取り上げることができ,体力や技能の向上がより期待できる。
 また,同じ運動を45分間行うと,子どもはだれたり飽きたりしてしまうことがある。
 複数の運動を取り上げることで,気分転換もできる。

 まずは太鼓を使っての準備運動である。子どもたちにとっては初めての経験になる。
 次のような運動を取り上げた。
 ・太鼓のリズムに合わせた走
 ・腕立て回り
 ・スキップ
 ・ブリッジ
 ・ギャロップ
 ・かえるの足打ち
 ・クマさん歩き
 ・かえるのダンス
 ・アザラシ
 ・壁登り倒立

 慣れていない子どもたちは,仲良し同士で固まる傾向がある。
 最初の走の運動でも,仲の良い友達とくっついて一緒に走っている子が多かった。

 そこで,「友達のいないところに走ります」と何度か指示した。
 さらに,太鼓を鳴らし終えて動きを止めたとき,「両手を広げてみなさい。友達とぶつからない人が合格です」と説明した。
 こういった指示を繰り返して,固まって動く傾向は幾分解消された。
 
 かえるの足打ちで,最高に打てたのはK君で5回であった。
 示範させ,みんなで拍手をした。
 「演示した子がいたら,拍手をする」というルールを子どもたちに入れたのである。
 
 また,私が演じる下手な動きと比較させ,「K君の動きはどこがよいだろうか。先生との違いはどこだろうか」と発問した。
 「スタートの姿勢が違う」「腰が伸びている」などのテクニカルポイントを発見させた。
 発問して発見させ,それを試させてみるのである。

 壁登り倒立でも,同様にして「手と手の間を見る」「つま先を壁につける」などのポイントを発見させた。
 ポイントを見つけける前と後では,子どもたちの動きは明らかに違っていた。
 向上的な変容が見られた。