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修業の時計を止めない教師でありたいです。

体育授業のユニバーサルデザイン

2010-08-05 23:35:05 | 体育
 7月26日,「TOSS体育全国セミナー」に参加した。
 今回のテーマは,「特別支援に対応する体育授業の提案!」である。いわば「体育授業のユニバーサルデザイン」の提案である。

 合計17本の模擬授業から見えた「体育授業のユニバーサルデザイン」のキーワードを,自分なりにまとめてみた。

1 示範する

 示範することによって,目で見てわかるようになる。動きのイメージをつかませることができる。
 よくわからなくても,真似していくことで授業に参加できる。


2 視覚的に伝える

 ビブスではっきりとチーム分けをする。
 コーンやラインなどで並ぶ場所をはっきりと示す。
 順番がはっきりするようにする。


3 言葉を削る

 あれこれ説明してはいけない。
 そのためにも実際に動きで見せることが大切になる。


4 見通しを持たせる

 全体像を示したあとに活動に入る。
 1つの活動は短く区切る。部分に分けて指導する。
 何をしていいのか分からない,いつまで続くのか分からないのでは,見通しが持ちにくい。不安になり,飽きてしまう。


5 一時一事での指示や説明

 一時一事の原則に従って,短く端的に伝えていく。
 

6 変化のある繰り返し
7 スモールステップ


 ルールを簡易化するなどし,易から難へとステップを踏んでいくようにする。
 そして,少しずつ変化をつけていくようにする。


8 リズム言葉
 言葉で動きの原理を説明するのではなく,リズム言葉,イメージ言葉で伝えていく。


9 エラーレス

 誰でもできる簡単なことから始める。
 誰でも得点したり,達成感を得たりできるよう,用具やルールを工夫する。


10 温かい雰囲気づくり

 教師からはもちろんのこと,仲間からも温かい言葉を掛けていく。
 親和的な雰囲気の中で学習が進められるようにしていく。