Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

杜の都第33回例会 2

2008-09-19 00:00:39 | 教師修業
 教師の望まない解が子どもから出された場合はどうするか。
 長なわに合わせるのか。短なわに合わせるのか。どちらでもできてしまうという場合,どうすればよいのか。

 根本先生は「消去法」を提示した。教師の望まない答えをつぶすのである。

 例えば,ダブルダッジはどうであろうか。ターナーがジャンパーに合わせてあげなければ,跳ぶことはできない。1年生ではジャンパーがターナーに合わせるなどということはまず不可能である。

 長短とびも同じである。1回旋2跳躍の前とびなら,どちらの方法でもできてしまう。では,技のレベルが一気に上がって,二重とびになったらどうであろうか。二重とびをしている人が,長なわに合わせるなどということが可能であろうか。これは非常に難しい。二重とびのリズムに合わせて,長なわを回さなければ成功しない。

 このように極端な例を出して,望まない解をつぶしていくのである。
 これが論理的な思考につながっていくのである。論理的な思考で大事なのは,科学的な原理・根拠を説明できることである。「どちらでもいい」などというのは,非論理的である。
 
 このあたりの手法,あるいは教育観は,野口芳宏先生と根本先生に共通していることであると感じた。

 また,このような授業の流れでは,子どもはできるようにならないとも指摘された。

 私は,時間の都合もあって,いきなり長短とびの練習に取り組ませたが,飛躍があるというのである。
 はじめに短なわでの様々な技,長なわでの8の字回旋に習熟させた上で,長短とびに移っていく流れを指導された。

 習得・活用の考えが私と根本先生では違ったのである。

【太田】         
習得   ・長短とび(前回し)    
活用   ・長短とび(いろいろな技で)  
     
【根本】
習得   ・短なわ・長なわ8の字回旋
活用1  ・長短とび(前回し)
活用2  ・長短とび(いろいろな技で)


 根本先生の指摘は,大変納得いくものであった。
 指導いただいた内容をもとに,帰宅後,指導案を練り直した。