一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

小林秀雄講演CD

2016年09月27日 | 文学者

第1巻 文学の雑感
第2巻 信ずることと考えること
第3巻 本居宣長
第4巻 現代思想について
第5巻 随想二題
第6巻 音楽について
第7巻 ゴッホについて/正宗白鳥の精神
第8巻 宣長の学問/勾玉のかたち

 

  • 第一巻 文学の雑感

    CD2枚組/約133分/1970年収録
    「常に時代を風靡しているのは迷信です。僕らも迷信の中にいるんです。」

    CD1
      1タバコをやめた話  2 クスリについて  3 山桜の美しさ
      4 大和魂は女コトバ  5 文章について  6 歴史と人生

    CD2
      1 日本の神  2 審美眼  3 物のあわれを知ること
      4 自己を見つめる  5 大和心の意味  6 天皇のこと
      7 無私を得る道  8 ”科学する心”

  • 第二巻 信ずることと考える事

    CD2枚組/約118分/1974年収録
    「魂はあるかないか―、あるにきまっているじゃないですか。」

    CD1
      1 ユリ・ゲラーの念力  2 ベルグソンの哲学  3 近代科学の方法
      4 魂について  5 文学者・柳田国男

    CD2
      1 信じることと知ること  2 なぜ徒党を組むのか  3 質問の仕方
      4 「考える」ということ  5 日本の神道  6 親と子
      7 歴史は鏡  8 感受性は育つ

  • 第三巻 本居宣長

    CD2枚組/約122分/1978年収録
    「『わかる』ということと『苦労する』ということは同じ意味なんです。」
     
    CD1
      1 『本居宣長』を刊行するまで  2 哲学者の文章
      3 宣長は一人  4 プラトンの『パイドロス』
      5 ソクラテスと宣長  6 人間の知恵

    CD2
      1 学問の常識を忘れてはいないか  2 対話と自問自答
      3 経験と創作  4 理想と空想と想像力
      5 科学は万能にあらず  6 宣長に辿りつくまで

  • 第四巻 現代思想について

    CD2枚組/約143分/1961年収録
    「僕らは記憶に相談して、毎日新しいものをつくっているんですよ。」

    CD1
      1 横町の隠居  2 年には功がある  3 合理的思想のバカらしさ
      4 ユングの見た「これこそ老人」  5 精神と肉体の関係
      6 ベルグソンとフロイトの普及の名著  7 娘がワニに食われた話
      8 太陽は美しい  9 「人生」の考え方

    CD2
      1 魂は存在している  2 なぜ哲学を勉強しないのか
      3 「いつか宣長を書こうと思っている」  4 私の宗教観
      5 女遊びよりたのしい「学問」 6  教師は必ず”現れる”
      7 直覚から分析への道

  • 第五巻 随想二題ー本居宣長をめぐって

    CD2枚組/約98分/1972,77年収録
    「『もののあわれを知る』ということは、心が練れることなんです。」

    CD1
      1 宣長の学問  2 正宗白鳥の『源氏』評価
     3 『源氏』を信じ、楽しみ、愛した宣長
      4 「この世のまこと」と「歌のまこと」
      5 もののあわれとは人間の道

    CD2
      1 宣長を熟読すれば…  2 紫式部の本意
      3 もののあわれを知るとは?  4 「考える」という言葉の意味
      5 現代を毒する「実用の理」

  • 第六巻 音楽について

    CD2枚組/約144分/収録:1967年ほか
    「音楽というものは耳で聴くのじゃない、その人の精神が聴くのです。」

    CD1 弦楽器を中心に(談話11分15秒 音楽60分9秒)

    ・中学時代の思い出と名手たち
     ミッシャ・エルマン/ヤッシャ・ハイフェッツ
     フリッツ・クライスラー/ブロニスワフ・フーベルマン
    ・女性とヴァイオリン
     ジョコンダ・デ・ヴィート/エリカ・モリーニ
    ・チェロの名手
     ムスティラフ・ロストロポーヴィッチ/パブロ・カザルス
    ・聴覚空間について

    CD2 交響曲を中心に(談話23分40秒 音楽48分39秒)

    ・青春、放浪、モーツァルト/交響曲第40番ト単調KV550
    ・中学時代、シベリウスの思い出/悲しきワルツ
    ・シューベルトは器楽/交響曲第8番ロ単調「未完成」
    ・ドイツで聴いたシューマン/交響曲第1番変ロ長調「春」
    ・ブラームスで書く本居宣長/ピアノ四重奏曲第1番ト単調作品25
    ・湯煙が運んだショパン/マズルカ第25番ロ単調作品33-4
    ・バイロイト、そしてワーグナー/楽劇「神々の黄昏」より
               ジークフリートの葬送行進曲

  • 第七巻 ゴッホについて/正宗白鳥の精神

    CD2枚組/約118分/1980年収録
    「自分で考えるということは、自分の個性と戦うということです。」

    CD1
      1 小説とは  2 告白という文学  3 ゴッホの人生
      4 個性と戦う

    CD2
      1 座談会の思い出  2 白鳥のリアリズム  3 天賦の才
      4 内村鑑三と正宗白鳥

  • 第八巻 宣長の学問/勾玉のかたち

    CD2枚組/約127分/1965,67年収録
    「学問は、方法に頼るのではない、自分の力で発明するものです。」

    CD1
      1 書いてみなければわからない  2 心持ちを想像する
      3 「熟読」「精読」の意味  4 宣長は豪傑
      5 「思って得る」ということ

    CD2
      1 朝鮮人参の話  2 能率を追わない  3 勾玉の美
      4 理性の眼を生んだもの

  • 特典CD  「文化の根底を探る」

    CD1枚/約64分/1959,52年収録

    ・文化の根底を探る 聞き手:中村光夫
      1 僕は美しいものに対する経験を言葉にしてゆく
      2 文化は審美的な芸術家のフォーム
      3 日本人の芸術感覚は不思議に新しいものに現れる
      4 本居宣長は詩人でも哲学者でもある
    ・朝の訪問 聞き手:大岡昇平
      1 鎌倉の小林邸を訪問した時の録音