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一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

『罪と罰』(1866)

2013年06月25日 | 世界文学

『罪と罰』(Преступление и наказание, 1866年)は、ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説で代表作。1866年に雑誌『ロシア報知英語版』(: Русскій В?стникъ)に連載。『カラマーゾフの兄弟』、『白痴』、『悪霊』、『未成年』と並ぶ、後期五大長編小説で最初に出された。「現代の預言書」とも呼ばれ、ドストエフスキーの実存主義的な考え方を垣間見ることができる。

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『貧しき人びと』(1846)

2013年06月24日 | 世界文学

『貧しき人びと』(Бедные люди)はフョードル・ドストエフスキー往復書簡形式の長編小説で、1846年に出版された。

雑誌編集者ニコライ・ネクラーソフは批評家ヴィッサリオン・ベリンスキーに対して「新しいゴーゴリが現れた」と礼賛した。ベリンスキーはこの作品を読んでその意見に同調した。日本語タイトルは、出版社によっては『貧しき人々』とも。

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ガルシア・マルケス(1927-)

2013年03月26日 | 世界文学

1927年コロンビアの小さな町アラカタカに生まれる。ボゴタ大学法学部中退。自由派の新聞「エル・エスペクタドル」の記者となり、1955年初めてヨーロッパを訪れ、ジュネーブ、ローマ、パリと各地を転々とする。1955年処女作『落葉』を出版。1959 年、カストロ政権の機関紙の編集に携わり健筆をふるう。1967年『百年の孤独』を発表、空前のベストセラーとなる。以後『族長の秋』(1975年)、『予告された殺人の記録』(1981年)、『コレラの時代の愛』(1985年)、『迷宮の将軍』(1989年)、『十二の遍歴の物語』(1992年)、『愛その他の悪霊について』(1994年)など次々と意欲作を刊行。1982年度ノーベル文学賞を受賞。

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『天路歴程』(1678/1684)

2013年03月07日 | 世界文学

『天路歴程』(: The Pilgrim's Progress、 Part I (1678年)正篇、 Part II (1684年)続篇)は、イギリスのジョン・バニヤン(バンヤン、バニャンとも)による寓意物語。

プロテスタント世界で最も多く読まれた宗教書とされ、特にアメリカへ移住したピューリタンへ与えた影響は『若草物語』にも見える。

"City of Destruction"(「破滅の町」)に住んでいたChristian(クリスチャン 基督者)という男が、「虚栄の市」や破壊者アポルオンとの死闘など様々な困難な通り抜けて、「天の都」にたどり着くまでの旅の記録の体裁をとっている。

この旅はキリスト者が人生において経験する葛藤や苦難、そして理想的なキリスト者の姿へと近づいていくその過程を寓意したものであり、登場人物や場所の名前、性質などは、それらのキリスト教的な人生観・世界観に基づくものになっている。

日本語訳は

  • 「天路歴程」(訳:竹友藻風岩波文庫全2巻)
  • 「天路歴程」(訳:池谷敏雄、日本キリスト教書販売)
  • 「天路歴程物語~危険な旅」(訳:中村妙子、新教出版社)
  • 「天の都をさして」(訳:柳生直行、すぐ書房)

などがある。 なお「天路歴程」の題名は、19世紀に先行した漢文訳を受け継いだもの。

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D. H. Lawrence(1885-1930)

2013年02月12日 | 世界文学

D・H・ロレンス(D. H. Lawrence)は、1885年に生まれ1930年に没したイギリスの小説家・詩人です。一般には『チャタレー夫人の恋人』の著書として知られていますが、この問題作にとどまらない幅と深さを有する天才で、20世紀を代表する英国の文芸批評家F・R・リーヴィスはD・H・ロレンスを20世紀最大の英国小説家として称賛しています。『ダブリナーズ』、『ユリシーズ』の作者ジェイムズ・ジョイスと並ぶ文学的巨星です。今後、『むすこ・こいびと』、『虹』、『恋する女たち』など主要作の新訳の刊行が待たれます。

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Solzhenitsyn「One Day in the Life of Ivan Denisovich」(1962)

2013年01月23日 | 世界文学

Alexander Isayevich Solzhenitsyn (Russian: Алекса?ндр Иса?евич Солжени?цын, 11 December 1918 ? 3 August 2008) was a Russian writer, dissident and activist. He helped to raise global awareness of the gulag and the Soviet Union's forced labor camp system from 1918 to 1956. While his writings were often suppressed, he wrote several books most notably The Gulag Archipelago and One Day in the Life of Ivan Denisovich, two of his best-known works. "For the ethical force with which he has pursued the indispensable traditions of Russian literature", Solzhenitsyn was awarded the Nobel Prize in Literature in 1970. He was expelled from the Soviet Union in 1974 but returned to Russia in 1994 after the Soviet system had collapsed.

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収容所群島Архипелаг ГУЛАГ 1973年-1975年 


『若草物語』

2012年12月06日 | 世界文学

アメリカの南北戦争時代を背景に、東部の町に住む決して裕福ではないマーチ一家の思春期の4人姉妹の日常を描いて、今もなお読みつがれる家族物語の名作。メグ、ジョオ、ベス、エイミーは、それぞれの道を求めて懸命に生きる。
「私が自分の未来の姿を垣間見たと言える本が一冊ある。それはルイーザ・メイ・オールコットの『若草物語』だ。……なかでも、私は知的なジョオに夢中になって、彼女に自分の姿を重ねた」(シモーヌ・ド・ボーヴォワール)
ルイーザ・メイ・オールコット(1832~88)ペンシルベニア州に教育者の娘として生まれる。父親はエマスンやソローやホーソーンらと親しく、ルイーザも少なからず彼らの影響を受けた。教員や家庭教師、針子などで生活の資を稼ぐかたわら、ヤングアダルト向けの作品を書いていたが、自伝的な「若草物語」で成功。以後、その続編ならびに同じ系統の「八人のいとこ」「花ひらくローズ」など多くの代表作を発表した。

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種村季弘「山師カリオストロの大冒険」

2012年12月06日 | 世界文学

美貌の妻と連れ添ってヨーロッパ各地で医術・錬金術・予言などの奇蹟を演じ,美顔水や回春剤で大もうけを企んで社交界で暗躍したカリオストロ伯爵.その天才ぶりにゲーテが強く心惹かれ,からくも呪縛を断ち切った.大革命前夜の啓蒙主義と神秘主義が混交するヨーロッパ社会の心性を背景に,謎の人物の正体に迫る痛快評伝.

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モリエール

2012年12月03日 | 世界文学

シラノは学者で詩人で軍人で、おまけに天下無双の剣客だが美男とは言いかねる大鼻の持主。この豪傑が「考えまいと思うそばから、あの命取りの美しさ」と秘かに想いをかける従妹に、あろうことか同僚の色男から仲をとりもって欲しいと頼まれる……。17世紀の実在の人物シラノはロスタンの劇化でフランス一の人気者となった。

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デカメロン

2012年11月29日 | 世界文学

The Decameron, also called Prince Galehaut (Italian: Il Decameron, cognominato Prencipe Galeotto) is a 14th-century medieval allegory by Giovanni Boccaccio, told as a frame story encompassing 100 tales by ten young people. Boccaccio probably began composing the work in 1350, and finished it in 1351 or 1353. The various tales of love in The Decameron range from the erotic to the tragic. Tales of wit, practical jokes, and life lessons contribute to the mosaic. In addition to its literary import, it documents life in 14th-century Italy.

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ペストの脅威から逃れるためフィレンチェの町から非難してきた男女10人。この10人が近郊で暇つぶしのため毎日10話ずつ10日(2週間)に渡り物語を語り合う枠物語形式の話。合計100の物語は、どれも人間の自由と解放をうたい、欲望をストレートに描いた内容となっている。

毎日決まったテーマのもとに話す。10日間の話のテーマは以下の通り。

【第一日】
デカメロンの第一日が始まる。話をしあうようになったいきさつが作者によって説明されたあと、パンピネアの主宰のもとに、各自がそれぞれもっとも得意とする話をしあう。

【第二日】
フィロメーナの主宰のもとに、さまざまのことで苦しめられた人が思いがけない幸せな結果に到達したことを話し合う。

【第三日】
ネフィレの主宰のもとに、「ほしくてたまらなかったものをうまく手に入れた人、あるいは一度失ったものを取り戻した人」について語られる。

【第四日】
フィロストラートの司会で、不幸な終わりをとげた恋のことが語られる。

【第五日】
フィアメッタの主宰のもとに、残酷な、あるいは不幸な出来事のあとで幸福になる恋人たちについて語られる。

【第六日】
他人に挑まれてやさしい言葉でやり返したり、鮮やかな即答で危険や損害を免れた者のことが話される。

【第七日】
ディオネオの主宰で、婦人たちが、恋のために、また自分の恋を守るために夫を欺いたことを話し合う。

【第八日】
ラウレッタ主宰で、女が男を、男が女を、男が他の男を愚弄する話が語られる。

【第九日】
エミーリア主宰で、それぞれが自分で一番おもしろいと思うことを話し合う。

【第十日】
パンフィロの主宰で、愛その他のことで立派な振る舞いをした人について語られる。


Mrs Dalloway

2012年11月26日 | 世界文学

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Mrs Dalloway (published on 14 May 1925) is a novel by Virginia Woolf that details a day in the life of Clarissa Dalloway, a fictional high-society woman in post-World War I England. It is one of Woolf's best-known novels.

Created from two short stories, "Mrs Dalloway in Bond Street" and the unfinished "The Prime Minister", the novel's story is of Clarissa's preparations for a party of which she is to be hostess. With the interior perspective of the novel, the story travels forwards and back in time and in and out of the characters' minds to construct an image of Clarissa's life and of the inter-war social structure. In 2005, Mrs Dalloway was included on Time magazine's list of the 100 best English-language novels.


ロビンソン・クルーソー物語

2012年11月14日 | 世界文学

1719年に『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』(The Life and Strange Surprising Adventures of Robinson Crusoe)が刊行された。ロビンソンの誕生からはじまり、船乗りになり、無人島に漂着し、独力で生活を築いてゆく。この無人島には時々近隣の島の住民が上陸しており、捕虜の処刑及び食人が行なわれていた。ロビンソンはその捕虜の一人を助け出し、フライデーと名づけて従僕にする。28年間を過ごした後、帰国するまでが描かれている(第1部)。

この小説が好評だったので、さっそく続編(第2部)が刊行された。ロビンソンは再び航海に出て、以前暮らした無人島やインド・中国などを訪れる。さらに1720年にロビンソンの反省録と称する書(第3部)が刊行された。

経済学的な視点からも注目を集めてきた。カール・マルクスは『資本論』の中でロビンソンを引き合いに出して論じており、シルビオ・ゲゼルは主要著書『自然的経済秩序』の中で独自のロビンソン・クルーソー物語を紡ぎ出している。また、マックス・ウェーバーは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中でロビンソン物語を取上げ、主人公の中に合理主義的なプロテスタントの倫理観を読み取っている。同時代の文人ジョナサン・スウィフトが代表作『ガリヴァー旅行記』を執筆したのも、本作の影響が大きいと言われている。

同書は単なるキリスト教的な倫理ではなく、キリスト教書籍としても評価されている。

日本でも幕末に、黒田麹廬、横山保三、斎藤了庵によりオランダ語訳書から邦訳されている。黒田訳は『漂荒紀事』の題で嘉永3年(1850年)までに訳され写本の形で流布、横山訳は安政4年(1857年)に『魯敏遜漂行紀略』として自費出版され、斎藤訳は明治5年(1872年)に『魯敏遜全伝』という題で刊行された。子供向けの冒険物語として編集されたダイジェスト版で親しんでいる読者も数多い。

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Faust (1808,1833)

2012年11月13日 | 世界文学

『ファウスト』(: Faust)はドイツの文人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの代表作とされる長編の戯曲。全編を通して韻文で書かれている。『ファウスト』は二部構成で、第一部1808年第二部はゲーテの死の翌年1833年に発表された。

Faust is the protagonist of a classic German legend; a highly successful scholar, but also one dissatisfied with his life, who therefore makes a deal with the Devil, exchanging his soul for unlimited knowledge and worldly pleasures. Faust's tale is the basis for many literary, artistic, cinematic, and musical works. The meaning of the word and name has been reinterpreted through the ages. Faust, and the adjective Faustian, are often used to describe an arrangement in which an ambitious person surrenders moral integrity in order to achieve power and success: the proverbial "deal with the Devil". "Faust" also means "fist" in High German.

The Faust of early books?as well as the ballads, dramas, movies and puppet-plays which grew out of them?is irrevocably damned because he prefers human to divine knowledge; "he laid the Holy Scriptures behind the door and under the bench, refused to be called doctor of Theology, but preferred to be styled doctor of Medicine". Plays and comic puppet theatre loosely based on this legend were popular throughout Germany in the 16th century, often reducing Faust and Mephistopheles to figures of vulgar fun. The story was popularised in England by Christopher Marlowe, who gave it a classic treatment in his play, The Tragical History of Doctor Faustus. In Goethe's reworking of the story 200 years later, Faust becomes a dissatisfied intellectual who yearns for "more than earthly meat and drink".

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The Brothers Karamazov(1880)

2012年11月13日 | 世界文学

『カラマーゾフの兄弟』(Братья Карамазовы) は、フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説1879年に文芸雑誌『ロシア報知』 (Русский вестник) に連載が開始され、翌1880年に単行本として出版された。『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされ、『白痴』、『悪霊』、『未成年』と併せ後期五大作品と呼ばれる。この作品に題をとった映画が数多く作られている。

The Brothers Karamazov (Russian: Братья Карамазовы Brat'ya Karamazovy, pronounced [?brat?j? k?r??maz?v?]) is the final novel by the Russian author Fyodor Dostoyevsky. Dostoyevsky spent nearly two years writing The Brothers Karamazov, which was published as a serial in The Russian Messenger and completed in November 1880. Dostoyevsky intended it to be the first part in an epic story titled The Life of a Great Sinner, but he died less than four months after its publication.

The Brothers Karamazov is a passionate philosophical novel that enters deeply into the ethical debates of God, free will, and morality. It is a spiritual drama of moral struggles concerning faith, doubt, and reason, set against a modernizing Russia. Dostoyevsky composed much of the novel in Staraya Russa, which is also the main setting of the novel. Since its publication, it has been acclaimed all over the world by intellectuals as diverse as Sigmund Freud, Albert Einstein, Ludwig Wittgenstein, Martin Heidegger, Cormac McCarthy and Kurt Vonnegut as one of the supreme achievements in literature.

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