再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

リーダーシップの要諦

2013-12-08 11:58:16 | コラム
最近、BSの番組でハーバード・ケネディスクールの特別講義(ワークショップ)の模様を放送しており、大変興味深く見ている。

現在放映中のものは、6回シリーズで「リーダーシップ白熱教室」と題したものであり、リーダーシップ分野の研究で名高いロナルド・ハイフェッツ教授の講義である。


ケネディスクールは、行政大学院として、公共政策・国際開発分野における世界最高の教育機関であり、世界各国のさまざまなリーダーがここで学んだ経験を持つ。

以下に教授のリーダーシップに関するさまざまな金言の中で、特に心に染み入った言葉があるので紹介したい。

「リーダーシップは、周りを説得して自分の考えに従えというカリスマ的な存在ではない。世の中のあらゆる組織や社会の中において、一人一人に必要なものであり、組織や社会をより良く変えるためには個々人が発揮すべきもの。」

「課題や問題を解決しようとするとき、人々に損失を我慢してもらう必要があることが往々にして起き、すぐに周囲から反発が起きる。そんなときこそ、周囲から孤立しないようにすることが大切だ。」

「また、ときにはその場から離れ、全体を見渡せる場所に上がってみることも欠かせない。」

「説得しなければならない相手が、その改革で何を失い、何を失う必要がないのか、正しく見極めることが欠かせない。」

「そして再び現場に戻れ。」

このようなリーダーシップ論は、決して公共政策上にのみ有効なものではないと思う。

日常のビジネスにいても、まったく同じではないか。

特に、少人数のベンチャー企業では、社長だけがリーダーシップを発揮するのではなく、構成員すべてがリーダーとして、日々のさまざまな課題や問題を自らの発想と知恵と勇気で対応していく。

このところにこそ、大企業にも決して負けないベンチャー魂の神髄があるのだと思う。



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