再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

六ヶ所村へ行きました

2009-05-30 07:00:03 | チャット

先週、初めて青森県の六ヶ所村を訪問した。

まず驚きは、新幹線で日帰りができること。東京と八戸間がたったの3時間。八戸から六ヶ所村までは、バスで1時間超だ。

六ヶ所村と言えば、まずは原子力燃料の町。日本原燃のウランリサイクル事業が行われている。この会社は電力九社が中心であるが、まさに原子力関連事業は国策に他ならない。規模も時間的・資金的なスケールが違う。

緻密かつ厳密な計画と管理の下に進められているのであろうが、なにか町全体が不気味な雰囲気である。全国の原発から集められる高レベルおよび低レベルの放射性廃棄物を埋める。

もちろん安全性には万全が期されているものの、それらの廃棄物は絶対に自然には戻らない。まさに人類の廃棄物として地球が存続する限り残るものである。未来への負の遺産であることには変わらないと思うと、複雑な気分にもなる。

一方、同じ地区の広大な敷地内には、多数の風車が林立し風切り音を軽快に出しながら、廻っている。こちらは自然の恵みを活用した再生可能エネルギー。とはいうものの風車自体は大きな人工物であることに変わりはない。

人類が豊かで快適に生きるためには、今は原子力も風車も不可欠である。そしてそれらの生み出すエネルギーで、世界がますます狭く、忙しくなってくる。

人類の持続可能性とは?というような哲学的な答えのない問いが頭に浮かんだ一日であった。