再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

三種の神器ならぬ「三種の電池」

2008-09-13 18:23:06 | コラム

今後のエネルギー分野における「三種の神器」は、「太陽電池」「燃料電池」「蓄電池」「三種の電池」だそうです。

それぞれに電池と呼んでも、ご承知のように、太陽電池は太陽光を電気に変換する装置であり、燃料電池は化学反応による発電と発熱装置であり、蓄電池は電気を溜める装置です。

太陽光は無尽蔵でクリーンなエネルギー源であり、低炭素社会の構築には不可欠なものでしょう。わが国は太陽光発電の導入量の、再度世界一の座を目指して、政府も本格的な支援を開始しました。もっと高効率で低価格が実現できれば、間違いなく温暖化対策のエースで4番となることでしょう。

燃料電池も近未来の技術であり、本格的な実用化は目前に迫っております。ただ燃料電池にもいろいろな種類があります。今最も注目されているのは、固体高分子型(PEFC)と固体酸化物型(SOFC)であり、前者は小型で高効率、ON/OFFに柔軟などの特徴があり、特に自動車用として開発が進められております。後者は、PEFCよりもさらに発電効率が高く、かつ大型化にも対応できることから、未来のカーボンフリー大規模発電所として期待されています。

蓄電池は、そのコスト下がりと寿命が延びれば、電力業界の大変革をもたらすものです。現時点の技術水準では、電気は「生産即消費」が原則であり、そのことが電力ビジネスのある意味大きなボトルネックになっています。そのネックを解消できるのが、蓄電池というわけです。

2050年に温暖化ガスの排出を半減するというビジョンを世界に提示した日本としては、これらの三種の電池の技術開発と商品化で、世界をリードしていきたいものです。おそらくその日もそれほど遠くないと予感しております。