再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

実体験に基づいた起業論(7)

2008-01-12 14:09:56 | 連載:実戦的起業論

理念論(1):企業理念とは、いかなるものか?

前回までは、創業者自身の会社設立の動機についていろいろと述べてきたが、今回からは数回にわたり、会社という組織・団体における「企業理念」について、私自身の考えを述べていきたい。

まず「企業理念」とは、会社の憲法のような存在であり、組織全体をまとめる哲学でもある。それは、その会社が存続する限りにおいて、人間のDNAと同じように固有であり、不変であることが望ましい。

企業理念と似て非なる語に「ビジョン」というものがあるが、このビジョンは会社の成長に伴って進化していくべきものである。言い換えれば、ビジョンは企業理念を実現するための「会社の在り様」「企業像」のようなものである。だからこそ、企業理念の実現手段としての会社のビジョンは、その成長段階において、それぞれに異なってくるものである。むしろ、進化させていくべきものかもしれない。

そして、その時々のビジョンが定まれば、そのビジョンを実際に日々の業務に落とし込んでいくために、効果的な「戦略」が必要になり、その戦略を効率的に実行するために、巧みな「戦術」が必要になる。

「企業理念」 → 「ビジョン」 → 「戦略・戦術」

以上のように私自身は、企業理念を会社経営の根本に位置付けている。

社長という職能の第一は、会社における上位概念である「企業理念」をいかに実現するか?どういう組織で、どういう目標とすべき経営指標を立てつつ、実現を目指すか?社長とは、そうした魅力的な「ビジョン(企業像)」を常に考え続けていくべき存在である。

創業社長の場合は、実現すべき対象が自ら立てた志(企業理念)であることから、宿命的に、寝ても覚めても実現の手段としての会社の在り様(ビジョン)を考え続けるものである。

(次回に続く)

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