再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

日本は世界一の省エネ国か???

2007-12-20 14:43:14 | コラム

「日本は世界で一番省エネが進んでいる省エネ先進国である!」

私はこの言説を信じていますし、事実だと確信しています。ただし、COPのような世界会議では、どうも説得力が弱いように思います。

「日本は進んだ省エネ技術をベースに世界の省エネ推進のリーダーシップを取るべきだ!」

この言説にも、100%賛同しますし、そうあるべきだと願っています。また、そうすることが、日本の国益にも適うことだと信じています。ただし、このリーダーの立場も、残念ながら国際的なビジネスの場では、あまり取れていないように思います。

なぜなのか?進んだ省エネ技術も保有し、省エネマインドも強い国民であるにも関わらず。

何が問題で何が欠けているのか?

なかなかこの問いに対する明確な答えが見つからず、悶々とした日々が続いています。

そんな折、某環境エネルギー関連の友人から、聞いたことが心に残っています。

「日本以外の他の先進国は、あのヨーロッパでさえも、いわゆる需要側での省エネの意識は極めて低いのです。CO2排出権枠もすべてエネルギーの供給側に割り当てられており、エネルギーを使う側は、特に工場などは、ユーティリティをアウトソーシングするだけで、自工場内のエネルギー消費削減にはあまり関心がないですよ。排出権取引に熱心なのも、基本的にはエネルギー供給側の企業ばかりですよ。」

省エネの基本は、まずは「消費の削減」から。

「もったいない」の発想を持った日本人には、あまり違和感のないことですが、意外と欧米人などでは、まだまだ理解が進んでいない、というよりもそうした感覚に乏しいのではないか?

この友人の話が事実であるならば、消費削減型の省エネがコストダウンにもつながり、ひいては中長期的に企業の真の競争力を強めることになるという日本の優良企業においては、常識的な経営判断をいかに世界に実証していくか。真面目に実証するのみならず、まずはプレゼンテーションしていくか。

世界の省エネリーダーとなりうる戦略は、意外とこうした単純なことかもしれない。もっと積極的に日本の省エネ技術や商品をベースに海外に出て、ビジネス機会を創出し、儲けを出していくこと。

車やゲームのように、日本の省エネ技術や商品も国内市場重視からグローバルな視点重視へと、発想転換していくべき時なのではないだろうか。

友人の話に啓発されて、そんなことを考えた次第です。

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