稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

身構え、気構え(木曜会、2018年5月24日)

2018年05月25日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年19回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。30名ぐらいか。

稽古内容は、切り返し、面打ち、出頭面、出小手、
相小手面、面に対する応じ・返し技(面、小手、胴)、
1分半の地稽古4回(五段以下、六段以上に別れて)。

師匠の指導、お話の要点のみ記す。

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呼吸法を意識する。審査当日の呼吸法。
遠間、触刃の間での呼吸法、交刃、一足一刀の間での呼吸法。
自分の呼吸を整えることで相手の息遣いがわかる。
打つべき間は左足が教えてくれる。
打つべき機会は相手が教えてくれる。
触刃交刃の間では無用な声は出さない。相手との我慢比べ。

切り返しで右手が中心になっている者が多い。
右手が中心になるというのは左足が撞木になっているから。
撞木になると腰が逃げる。腰が逃げると真っ直ぐ打てない。
剣道をしっかりしようとするには構えが出来ていなければならない。
左足を真っ直ぐにし、三角矩を守って真っ直ぐ打つ。

面を着けた時の紐の位置は物見の延長線上に結び目が来るように。

打った時は竹刀を上げないこと。(バンザイしないこと)
打った反動で跳ね上がった位置で抜けること。

打ったあとは力を抜くこと。
力が入っていると捨てきってないように見える。

間境には大きく3つある。
1つは、相手が動かない、たじろいだ時に打てる間境。
1つは、相手が出ようとしたところを打つ間境。
1つは、お互いが出た時に打てる間境。
出す技によっても違う。小手は面よりも30センチ遠い。

出頭面は「乗り身」を意識すること。
相手の竹刀に乗って行く。

寸田(=上丹田、眉間の奥)と丹田(=下丹田、臍下3寸)を結ぶ軸が、
攻め入る時、打つ時に前傾しないようにすること。

自分がこう出たら、相手はこう出て来るということを予測して攻めて行く。
打ってこなければそのまま打ち込んで決めてしまう。

摺り上げ技は体捌きを伴うこと。

構えを作るにはまず左足の向きが大事。
腕だけで構えを作ろうとすると足のほうが疎かになってしまう。
体(たい)あるところに用(ゆう)あり。体用一源(たいゆういちげん)。
体(構え)がしっかりしているから用(打ち)がある。
正しい打突をしようとすりなら、まず正しい構えをする必要がある。


(稽古前の風景)


(礼が終わって面を着けるところ)


(稽古終了直後の風景)

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【感想・反省点】

最後の地稽古では散々だった。

1人目、Yさんは木曜会風の剣道から外れ、いきなりの胴打ち、薪割り面など繰り出してくる。
まさに難剣。乱されるこちらも実力不足である。

2人目、Iさんは七段合格して見違えるようになった。
迷いが無く、攻めての出小手、真っ直ぐの出頭面など頂戴した。
油断していたと言えばそれまでだが、構えた時の気迫、身構え気構えで遅れを取った。

3人目(お名前失念)、相手のほうから先に攻め入る場面が多かった。
準備万端で待ち構えているなら良いが、何となく剣先だけで誤魔化してしまった。

4人目、Oさんはグ~と間合いに入られ「あららどうしよう」と思ったところを何本も打たれた。

身構え気構えが出来ていない。気持ちが集中していない。
攻め入る時に僅かに迷いがある。相手と正対していない。
意気消沈、反省のまま帰路に着く。
コメント
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