Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

リペア、2種、続き。

2016-08-15 22:39:09 | 日記


今日は曇りで、少し雨も降る天気。
湿度のせいか、気温の割には蒸し暑い1日でした。

作業は、昨日、ブリッジの部分接着をしたアコースティックギターから始めました。
ブリッジ周りのはみ出た膠を綺麗にして行きます。
隙間は塞がりました。


ついでに、ボディーについたピック傷も磨きます。
ピックガードも磨きました。


フレットは指板をマスキングして磨きます。


指板もクリーニングして、ボディーも磨いて、リペアは一応終了。


弦を張りましたが、まだ、テンションをかけていない状態です。
明日、チューニングして様子を見れば、完了です。


アコギの次は19世紀ギターに移りました。
こちらは、サイドのクラックのリペアです。
段差がかなりついた状態でリペアしてありました。
段差のあるリペアは珍しくないのですが、裏の補強が効いていない状態だったので、やり直す事にします。
補強は剥がしておきましたが、まずは、クラックをクリーニング。
全部で長短、三本のクラックがあります。


綺麗になった所で、クランプのリハーサルをしながら閉じ具合を確認して行きました。
長い間、段差がついた状態で接着されていたので、なかなか綺麗に閉じません。
パーフェクトではありませんが、以前よりは良い状態で接着できました。
膠接着したので、明日まで乾燥させます。


明日は外出や用事があるので、時間があればリペアの続きを予定しています。

写真はクラックを接着した19世紀ギターです。