Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

19世紀ギター、Vジョイント修復

2016-07-04 22:28:17 | 日記


今日はいい天気でした。
あまり暑くなかったので、助かりました。

作業はオリジナル19世紀ギターのリペア。
ヘッドの製作途中ですが、今日はVジョイントのグリップ側を修復して行きました。
ヘッドを機械式ペグ用に交換する際、オリジナルのほぞ部分を削っています。
しかも、あまり丁寧な作業ではなく、少し傾いていたり、平面も出ていなかったり。
とりあえず、平面を出した所です。


傾き分も削ると、ジョイント部分の強度がさらに落ちるので、そのままで平面だけ出しました。
後は、削り取られた部分を継ぎ足します。
継ぎ足す部分はある程度まで整形し形を整え、傾き部分を補正するため、厚みは左右で差を付けました。


仮組した所です。


これで、ネックの指板接着面に対してジョイント部分が平行になりました。
接着はいつも通り、膠です。
今回の修復が完全に正しいやり方とは言い切れません。
のちのち、他の人がやり直すことも考えて、膠を使います。
接着クランプした所です。



明日はダイニングテーブルを進める予定です。

写真は修復中の19世紀ギターです。