Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

19世紀ギター、ブレイシング切り出し。

2016-04-03 23:12:51 | 日記


今日は雨。

作業はリペア楽器の引き取り準備から始めました。
一通りチェックして、チューンングしておきます。
無事、お引き渡しして、久々に19世紀ギターの製作に入りました。
表板は仕上げの鉋がけをしてましたが、もう少し削ることに。
製作過程でサンディングや調整で削れる分を残しておいたのですが、余裕の分を少し減らすことにしました。
削ったのは0.1mm~0.2mm位。
必要な部分のみ、少しサンディングの余裕を持たせ、他はほぼ仕上がりまで仕上げました。
表板の次はブレイシングの切り出しに入りました。
材は木目に対してわずかに斜めに製材してありましたが、木目に合わせて斜めに切り出して行きました。


ちょっと歩留まりは悪くなりますが、木目はまっすぐ木取りできます。


切り出した所です。


この後、平面と直線を出しながら、厚みを調整して行きました。



明日はリフィニッシュ中のクラシックギターの様子を見つつ、19世紀ギターの続きも進めたいと思ってます。

写真は切り出したブレイシングと微調整した表板です。