Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

バロックギター、ネック仮組。

2015-02-17 20:40:01 | 日記


今日は曇り。
雲の間から、少し青空も見るときがあり、気温も高めな一日でした。

作業はバロックギターのネック仕込みを進めました。
ヒール側の接着面は、ボディー形状に合わせ加工してあります。
ただ、左右の傾きをぴったり合わせて接着するのは大変。
ほぞ組みではないので、ちょっとした事でずれる可能性があります。
今回は、ネジ止めして位置を決める事にしました。
オリジナルのバロックギターは、ネックにボディー内側からブロックを通して釘を打ち込むパターンが多いです。
当時のような古い釘を探しましたが、ちょうどいいサイズが見つからず。
ネジ止めにすることにしました。
ネジはネックヒールとグリップの接着部分の補強もかねます。
下穴を空けて、ネックとの位置合わせするのですがこれがまた微妙です。
ボール盤がつかえないので、ハンドビットであけましたが、ずれないよう慎重に空けていきました。
表板のセンターとぴったり合わせます。


左右の傾きもチェック。


接着面も隙間なく合わせます。


今日で仮組は終了。
この後は、組み立てる前にやっておく事が色々あるので、準備していく予定です。

明日はウクレレか、バロックギターか、様子を見て作業を決めます。

もう、2月も後半に入ってしまいました。
5月の東京のフェス用の楽器は、バロックギターが途中で、他は手つかず。
ちょっと時間がなくなってきました。

写真は仮組したネックです。