Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ボディー塗装テスト。

2012-12-01 23:07:11 | 日記
今日は雪が降ったりやんだり。
夕方からは少し積もっていました。
雪が降ると寒さも割り増しになって感じます。

作業はボディーの塗装です。
普通にセラックを塗ってパミスで目止めするつもりでしたが、新しい方法を実験してみました。
一つは材を紅茶で染めて、セラックを塗りパミスでメドメする方法。
もう一つはオイルを使って目止めし、染めも兼ねる方法です。
まずは、ボディーの端材を準備。

木地の状態です。


左側を紅茶で染めてみました。

わずかに染まったようです。

染めの終わった材にはセラックを塗り、いつも通りにパミスで目止めしました。
もう片方はオイルを塗ってしばらく乾燥させ、セラックを使わず、アルコールとパミスで目止めして行きました。
仕上がりはオイルの方が良さそうです。
セラックパミスの組み合わせよりも楽に感じました。

明日は今日目止めした材にセラックを塗って実験の続きをする予定です。

先日、村治佳織さんがガラスで出来たギターを演奏したニュースを聞きました。
古川にあるガラス工場で作ったそうです。
モダンタイプでは大きさや重さで問題があったのか、19世紀ギターのボディーシェイプで製作されたそうです。
それでも3.7キロ。
私の作る19世紀ギター4本分です。

写真は目止めの終わったテスト材です。
左がオイルで右がセラック。
色の感じはあまり違いが無いようです。