Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

ニュースのなぜを世界史から学んでみる

2016-10-06 09:36:42 | 日記

夕方のニュースを見ていたら歌舞伎界の奥様が綴っておられるブログを取り上げていた。
あれ、つい最近もそのブログネタだったぞ
個人的にはさぞかし大変だろうとも思うけれど連日ニュース番組で取り上げるほどの事なのだろうか
ネットのニュースになっていて、それを読んだりもするんだけどね~
世界中の事は知らないけれど、
知っている限りでニュース番組がこの様な個人的な事を特集で1回ぽっきりではなく
ほぼ新しいブログの記事がアップされるごとに全国区のニュースで取り上げるなど、
無いと思うんだけどね。 

日本は平和で他に取り上げるべきニュースが無いのだろうか
グローバル化された日本なのに朝や夕方のニュース番組、いや夜でも
あまりグローバルなニュースは取り上げられない。
欧米のTV局の看板ニュース番組は連日、他国の状況を報道しているけれど。
こんな環境で育って、いきなり社会に出ると世界を相手にお仕事しなきゃならない
日本人は大変だ~

 

話は変わって息子のRが「Y'Sクロニクル、お気に入りに入れたから」と言った。
益々、身内だけにしか読まれないブログであるという事が証明された
そして、たまにRの事をここで取り上げるので、牽制であろうか
その不肖の息子Rは基本的に私に似ていて、例えば自分がとても美味しいと思う物を
他の人にもどうしても味あわせたい、良い音楽だと思う物を聴かせたいという抑えがたい
衝動に駆られるタイプだ。

そして今回押し付けられたのは「ニュースの”なぜ?”は世界史に学べ」 という本。
これは日頃ニュースを見ていて(上記のようなニュースではなく国際情勢などの)、基本的な
部分が理解できていない事に気づくことが多々あるけれど、
私は何度読んでもイマイチ頭に入ってこないイスラム教の事とか・・・
世界の歴史的流れが、どのように現代に、今、起こっている事に結びついているのかを
簡単明瞭に解説してくれている本だった。

なかなか面白く、宗教がそれぞれの国の政治体制に
どう影響しているのか?という分かっているようでわかってなかった部分が
国際的な各国間の問題も突き詰めて行くと全て宗教的が絡んでくるけれど、
ボーっとしか理解していなかった。
まあなんとなく「また宗教でしょ?」くらいな

「天皇とローマ教皇との意外な共通点」等はなーるほど~と。

オットー1世の時代「神聖ローマ帝国」が生まれた。
オットーはドイツ人だ。ローマ帝国の弱体化はずーっと昔の話なのにそれでも「ローマ帝国」と名乗ったのは
ゲルマン人が権力を持とうと、その時代でもローマ人が多く、そのローマ人にとってローマ教皇は絶対であるわけだ。
なんたってキリスト教の神様の代理だからね。
ローマ教皇はヨーロッパ社会において宗教の最高指導者。
地上の最高責任者である皇帝は、権力はあるけれど少数派のゲルマン民族なので、多数派のローマ人から
の支持を得るためにローマ法王のお墨付きが必要不可欠だ。
そんなこんなで政教分離の体制が整った。

法王のお墨付きなしには最高権力者になり得ないのだから、法王が「コイツはダメ~」と思えば
その権力の座から引き下ろされるという絶対的な権力を持てないという独裁政治の防止になり、
民主主義が広がる要素ともなったんだって。フムフム・・・

そして我が国日本は万世一系の天皇を擁する国だ。
天皇も7世紀頃までは軍事力を持っていたけれど、それ以降は藤原氏などが実際の権力を持ち
そして武家が政治的主導権を持ち続けた。

日本の宗教は多神教の神道で、その神様の一人である天照大神の孫が地上に降り(天孫降臨)
今の天皇家の先祖とされています。
事実としては7世紀頃ですら、あまりよくわかってはいないんだけどね
しかし、その様に認識されてきたのは事実。
日本では古来、実際の権力者は、やはり神に繋がる天皇のお墨付きを必要とし、
その時々の権力者は絶対的なものではなかったので日本も政教分離の国だ。

明治維新も時の江戸幕府に反旗を翻した薩長を中心とする勢力は天皇の御旗を
掲げ、無血革命に成功したのだった。
その辺りを十分に研究したアメリカは第二次世界大戦後、天皇を象徴として
その地位を取り上げる事はしなかったので、民主主義が根付く基礎となったらしい。

ローマ教皇=天皇の図式が出来上がる。

そして「ロシアと中国に民主主義が根つかない理由」も宗教。

ロシアはキリスト教はキリスト教でも東方正教の国。
ローマ帝国が弱体化し東西に分かれたのでした~その東ローマ帝国、
またはビザンツ帝国はギリシャを中心とする帝国で歴代の東ローマ皇帝は
ラテン語ではなくギリシャ語を使っていました。
ロシアは多大なる影響を受けているのでロシアの文字であるキリル文字は
ギリシャ文字が原型ですね

 

東方正教の特色は政教一致、東ローマ皇帝が神の国の代理であり、地上の
政治責任者でもある。
神様の代理が政治をしているのだから、誰も文句がつけられない
反抗しようものなら神への反逆罪になる。
なので独裁政治となるわけか~

中国の古代思想ではこの世を動かしているのは「天」
宇宙全体を支配している神という認識が「天」。
その天が人類の中で最も徳の高い人間を皇帝として選ぶと信じられている。
天から命令が下る事を天命といい、それが下った人が天子・・そうか~だから
日本でも天皇を「天子様」って呼んだんだ~
日本は早々と天皇が実際に政権をとる事は無かったけれど、中国では天(神)から
命が下だった者が政治の最高責任者なので、そこに反旗を突き付けるのは
天に唾する者になるから、誰も反抗できないので独裁政治の巣窟

で、その最高権力者になりたいと野心を持った者も出てくるわけで、
勝手に「天から命が下ったぞーーー」と宣言し時の権力者を暴力で倒し
その地位に就くわけ。
地位に就いた人=天(神)が認めた人だから、民衆は文句を言えない。
中国において時の権威を上回る権威は存在しないので、その権威に対して文句は言えない、
後は暴力的に奪うしかないんだ

 

同じキリスト教国でも経済的発展に大きな違いがある。
カトリック国は経済の発展から遅れているのは周知の事実であのローマ帝国という
輝かしい歴史のあるイタリアなどはブランドにしかその栄光は感じられない。
それは「労働」に対しての考え方の違い。
カトリックは労働によってお金を稼ぐのは悪。
なのでお金儲けは卑しいとされそれらの仕事はユダヤ人に任せられていたものね~
金融業の始まりはユダヤ人でしょ???ロスチャイルドとかロスチャイルドとかロスチャイルドとかが生まれる土壌となったんだった
原罪から救われるにはお金は教会に寄進する。
まあ、この点がチャリティーが根付いている欧米の基礎の一つになっているんだけどね、
なのでカトリック国の教会の入り口には物乞いのお婆さんは付き物ですね。

そして宗教革命の影響を受けたドイツ、フランス、スイスそしてイギリス、アメリカなどはプロテスタントの
国で(フランスは違いますが宗教革命の影響があります)かの有名な「プロテンスタリズムの倫理と資本主義の精神」
という一度は目を通すマックス・ヴェーバーに辿り着くわけですよ
それらの国では労働してお金を稼ぐことは悪ではないと認められたワケですから、
経済的発展が可能だったわけですよね~ 

面白いのは資源も豊富なロシアが経済大国になれないのは、プロテステントではない、
かといって東方正教はカトリックほど原罪意識も無い。
なので労働を貴ぶプロテスタントが資本主義を作っていくわけだけど、そこからは外れ、
カトリックのような寄進もせず面積が広いだけで経済大国にはなれないってわけ。

この後、イスラムや中東情勢、EUとなかなか面白くわかりやすい本でした~
しかし法律もそうだけどローマの残したものって凄いね~影響力が。
それが現在の主流である欧米諸国を作っているんだもんな~

ここからは今朝の事・・・洗面所の天井にこんな虫が 

蚊のようで蚊とも違い、カゲロウでもないよね?羽が無いもの・・・ひょろんと細長い虫・・・なんだ???

 



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