Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

細かすぎて伝わらないロンドン旅行記@本場のミュージカルを鑑賞。

2013-08-31 08:15:36 | イングランド旅行

今年の早い時期に映画「レ・ミゼラブル」を見て、ミュージカルがダメなのに
大感動してしまった私ではありました。
あの映画は「ミュージカル・レ・ミゼラブル」を映画化したものでした。
その映画で感動したのだから、案外ダメだと思っていたミュージカルも
物によってはイケるのではと考え、それなら本場ロンドンで見てやるか・・
と、ノリで見てみましたよ。

ニューヨークのブロードウェイでは既に上演されておりませんです。
本場ロンドンではロングランにロングランを重ねまだ見られるのですね~。
日本でも映画のヒットを受けて見られるようですが。

宿泊したソーホーホテルからものの5分程度の所にレ・ミゼラブルを上演している
クイーンズ・シアターがあります。

この辺り一帯は、有名な劇場が立ち並ぶミュージカルプレイスです。
ブロードウェイ等と比べると(日本と比べても?)どの箱も小さいです。

私のチケットはこれね

座席は一階が「Stalls」二階が「Dress circle」三階が「Upper circle」と
呼ばれています。私はストールズの前から3分の2程の席。
日本から総合ミュージカル予約サイト「マッキントッシュ」で予約しました。
座席指定の時に、問題のある席には注意書きが表示されます。
この「S11」の席は「上部が見えない」とありました。

ドレスサークルが邪魔で確かに上部が切れてしまいますが、身を乗り出せば見えます
意外にも男性ファンが多いという印象です。
現地で当日に割引チケットなども入手可能ですが、レミゼのように人気の物は難しいようです。

レミゼといば、このコゼットのイラスト。これが映し出されれば、開演間近です
さーて、このミュージカル・アレルギーに本場のミュージカルはどう映るか

上演時間は間のマチネを挟んで3時間20分ほど。
感想・・・時間が長いのに飽きなかった・・・案外、見られた・・・
・・・・・それだけか~~~い
ファンティーヌの「I dreamed a dream」では劇場中からすすり泣きが
聴こえていたでしょ
宿屋の夫婦が出てくると、叔父様達があちらでもこちらでも笑いと喝采だったでしょ
ジャンバルジャンの「Bring him home」は流石の歌唱だったでしょ
ジャベールは映画とは違ってお歌が上手だったでしょ

生のオーケストラは迫力があり、エポニーヌなんかは、この作品で重要なんだなと
思えた歌唱力のある新人女優さんで、さすが本場のミュージカルの歌唱力とは思ったよん。
ミュージカル初体験で例えば群衆はこのように演出するんだとか、
感心することしきり・・・でもあったのだけれど・・・

だってさ~、ファンティーヌがアン・ハサウェイじゃないんだもの~
どこからどう見たってファンティーヌなのに東洋系なんだもの~
コゼットも映画の方が可愛かったもの~
ジャンバルジャンが老いて病気になっても同じ体型なんだもの~
マリウスはやっぱり本家もお坊ちゃんタイプがやってたけど映画のマリウスの方が
歌も、お坊ちゃん度も高かったもの~

しかしミュージカルは特に好きではないお嬢はブロードウェイでも「シカゴ」を
見ており、その時は寝たけれど今回は寝なかったって。良かったって。
もちろんミュージカル好きの妹は良かったらしい
こんな感想の私は二人から白い目で見られたよ~
きっと私は想像力が足りないらしい・・あの顔面アップで心情を歌う映画でしか
感動できないんだ・・・

そんな想像力が足りない私とは真逆なオジさんが私のすぐ後ろの席で
他の観客からブーイングを受けていた

開演してまもなく、キャストの歌とは明らかに違う歌声が後ろから聴こえてきた・・・
レミゼの大フアンなのだろう、ことごとく歌を御存じなのだ。
まるで「ニューシネマパラダイス」で映画館でハリウッド映画を見ながら、
次のセリフを思わず呟いて、周りからブーイングを受けるオジさんのようだった。

そして場面は進みジャンバルジャンの前半の見せ場「Who am I?」での
事だった。
ジャベールが市長をバルジャンじゃないかと疑い、身代わりの男が裁判にかけられ
バルジャンが本当の事を神にかけて名乗るべきかと苦悩する大の見せ場だ。
バルジャン役の俳優の歌唱も素晴らしく歌も最後の盛り上がりに・・
「ジャベール、あなたの目に狂いはない
あの男は無実だ~~~
私は~私は~
・・・と・・その時、後ろの席から「 I know...」と聴こえてきたのだ~~
オジさんはそれはそれは切なく「I know..」


オジさん・・私も知ってるよ・・・きっと、皆知ってるよ・・・
でも、オジさん・・・黙っていられないほど心酔していたんだね~。
その後、何も聴こえなかったのだけれど、妹の話では他の人から注意を受けていたらしい

そんなにまで聴衆の心をつかむ作品なのだろう。
ちなみにフアンティーヌ役の女優さんはオランダ生まれのNa-Young jeonという
オランダで「ミス・サイゴン」を演じた女優さんらしい。

しかしながら本場の大ヒットミュージカルを見るという貴重な経験でした。
夜の11時、劇場もはけて、ソーホーの夜は盛り上がる・・・


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