渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

醤油

2020年10月27日 | open


醤油マニアである。
醤油=ジャパニーズ・ソイソースは日本人
が生み出した最高の調味料だと思ってい
る。
私は醤油が大好きだ。

以前、魯山人の醤油を新幹線の中で試し
に買った。
殊の外、美味い。
翌月また乗った時に広島の刀術仲間の
女性土産で買って帰った。
「騙されたと思って、漬物の上に数滴程
垂らしてごらん」と言った。
すると「なに?これ?何なの?この醤油」
とすぐに連絡が来た。
なんだか普通の醤油と全然違う。
刺身も蒲鉾も味を引き立てる。
抜群の美味さなのだ。醤油自体が食材の
味をさらに引き立てるという醤油本来の
持ち味を遺憾なく発揮している。
醤油自体が自己主張で出過ぎるとダメなの
だが、引っ込み過ぎる醤油も煮物の下味
用になってしまって駄目だ。その繊細で
微妙な塩梅が醤油の勝負どこだ。
魯山人の醤油は完璧だった。

二つだけ欠点がある。
それは、まず生産量が極少であることと、
値段がかなり高い事だ。
高くて美味いは当たり前、という魯山人
が否定していた定式に当てはまってしま
うという何とももどかしいことになって
しまっているのが、魯山人の醤油の弱点。
だが、醤油としては、私個人はほぼ醤油
の一つの完成形を見る思いがした。

アジの干物

2020年10月27日 | open



干物自体は今では瀬戸内地方でも食べられ
るが、真鯵の開きの干物は静岡県の伊豆
半島物が最高に美味い。
東京・神奈川は伊豆物が多く食されている
のだが、このアジの干物だきゃあ静岡県物
に限る、という感じがする。




御進物などの伊豆物のアジの開きは10枚
で5400円程。1枚540円。
そんなアジの干物など本当は無い。


伊豆半島の激ウマのアジ干物は現地では
この値段だ。


まことに美味しい。
鯵が違うのか、干し方が違うのか。
多分アジだろうなあ。サンマは銚子物と
いうように。最近サンマは北海道物が多い
けど、銚子物が格段に美味い。
牡蠣は広島物よりも三陸物のほうが滋味が
深い。広島は物量勝負みたいなとこがある
ので、中には美味い牡蠣もあるが、県内
産地で味に個体差があり過ぎる。またそれ
を楽しむのも広島牡蠣の楽しみなのだが、
総体でいくと、なぜ東京の料亭では三陸の
牡蠣ばかりなのか、という現実がある。
味の吟味というものは、手前味噌を一切
介在させない。自分とこが一番、などと
いうタコの糞が頭にのぼったような俺様
大将感覚のイナカモン根性は勝負になら
ない。
美味い物は全国区で美味しいのである。
アジの干物は伊豆がダントツだ。
「うちの地方のも美味しいよ」と言い返し
たくなるとしたら、そらイナカモン根性。
全国レベルの評価を認めたがらない、と
いう。視野が狭いおらが自慢したがりの
根性。それでは美味い物は味わえない。
地元産の物だけで満足していればいい。
アジの開きは伊豆半島だ。食べたら、
「なんだこれ?」となる程ウマい。
そうした突き抜けた美味い物は全国にあ
る。
例えばジャガイモは広島県安芸津の芋。
これはもう突き抜けている。
同じ品種を別場所で栽培しても同じ味に
にはならない。土壌と気候と育て方だろ
う。
そうした名産品は全国各地にある。
それらを素直に無垢の心で見ればいいのに
と私は思う。
なんでも自分の地元のみが一番としたがる
のは、客観性を欠いた身内自慢のようで、
何ともいただけない。
そうした歪んだ主観を中心に据えると、
「我が郷土が日本刀発祥の地」みたいな
ねつ造を行政サイドさえやらかしてしまう
ので、イナカモン根性には注意が必要だ。

実は、東京神奈川の二輪の乗り屋たちは、
伊豆半島のアジの干物定食を食うためだけ
に熱海、伊東、下田、沼津と走りに行った
りする。走って食うだけの価値がある干物
だからだ。たった110円の開きであろう
と、その味は値段には換算できない。
美味しい物というのは、そんな質性を持っ
ているのではなかろうか。
美味い=高い、高い=美味い、という定式
などは味については当てはまらない。

アジの開きは伊豆。マジうめえ。


drink drank drunk

2020年10月27日 | open


酒の七不思議。
なぜか知らねど、すぐに無くなる。
二日後にはこれだ。


ひょっこり男再逮捕 ~埼玉県桶川市~

2020年10月26日 | open



この男またか。
動画を観たが実に危険。
走行中の自動車の前にわざと飛び出し
たりの嫌がらせを繰り返している。
動画だけではなく、この旧中山道沿い
の住民の話を直接聴いたが、それは
もう危険極まりない行為を続けている。
走行中の車に石投げたりもするんだ
よね。見ただけで通報ってのは、それ
はそのような事を続けているから。

逮捕しても、出てきたらまた同じよう
にやるの
だろう。それの繰り返し。
なんとかならないものか。
ほんとに危ないのです。


快適ロード

2020年10月26日 | open



本州瀬戸内海地区の良いところ。
それは、市街地から数キロ走るとこの
ような快走ロードがいたる所にあると
いうところ。








森の中をずっと走る感じのロード。
とても気持ちが良いのです。
快適ロードは快走ロードでもあります。
真冬の積雪時や凍結時以外は、四季折々
の景観を楽しみながら道行きが楽しめま
す。四輪車でも二輪車でもチャリでも。
起伏もなだらかで走り易く、また真っ平
ではなくて適度な起伏があるので変化に
富み、走っているだけで開放感がありま
す。
いいよ、このあたりの地形と景観。


サーフバイク

2020年10月26日 | open







ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅ!!ウッピョ〜ン!

やってみたい(笑)。


ミリタリーベレー のかぶり方

2020年10月26日 | open


さらりとキメるわが情報部将校。

完全寝床マニュアル

2020年10月26日 | open



このムック本、果てしなく良いですよ。
オサレキャンプ派の人たちは興味ないだ
ろうけど。




何が良いのかというのは、このコンセプト
提言に全て表現されている。
私が普段言っている事とドンピシャ100%
同じ視点での考察をしている。
全て全く全うして私と同じ魂のコアである。


自作パン

2020年10月26日 | open


東京のイトコのチャンネーが焼いたパン
を食べてみた。
うまし!



ハマチの季節

2020年10月26日 | open

さあ!ブリブリッとハマチってる季節が
やってまいりました。

ブリは出世魚で名前が各地や成長度合い
で沢山ある。
ブリ君は日本固有の魚です。英名はジャパ
ニーズ・アンバージャックという。

さて関東では体調40センチ前後のブリの
ことをハマチとは呼びません。関東には
ハマチという単語が無い。イナダです。
ところが寿司屋の七不思議。
特に東京の寿司屋ね。
東京の寿司屋の寿司ネタにはハマチがある。


こいつぁ、考えたら意味不明だ。

昔の実話。
日本語が話せないオーストラリア人弁護士
の女性が職場に入った。
日本では弁護士業務はできないが、国際
法規関連での調査、執務を担当する。
職員みんなで歓迎会やろうってんで、
銀座の寿司屋に連れて行った。
女性は大喜びで参加した。
そこで出てきた大皿の寿司ネタを指して
その女性は「これはなんですか?」と問う。
おいらは「いくら」と答えた。
「オウ!イクラ!」と弁護士さんは言う。
周囲の女性陣が「えー!なんで嘘言うの
よ!ハマチじゃない!」と言う。
おいらは言った。
「だから、いくら?だろ。ハゥマッチ、
なんちゃって〜」

ワサビ鼻に突っ込まれそうだった。
女は好かんちゃね。冗談通じなくて。
全然おいらこたえず、「この書面のサイズ
はA4でいいのですか?」て訊かれたら、
「ええよ〜ん」とか答えてたけどさ。
でもおいらは、後輩の男のようにプリント
アウトの時「ズリ出し。ひゃははは」てな
ヒンゲーなネタは言わなかった。

愛媛県大三島 「大漁」

2020年10月26日 | open


多くの国宝日本刀や源義経の太刀を見る事
が出来る大三島神社宝物殿。
その神社の参道真向かいにある飯屋が安く
て美味くて最高にグー!らしい。
大人気で長蛇の列ゆえ、待つのが玉に疵。




こりゃあうまそうだ。やすい。
ん??


なにこれ?
40年前の大学の学食かっつーの。
(現在、480円だそうです)


これが380円?(現在480円)
そんなあ。


この店、安いだけでなく、めちゃくちゃ
美味しいのだそうです。
そりゃ繁盛するよな。
実は、大三島神社に行くたびに気になって
いたのだけど、行列が凄すぎて行かず仕舞
だった。
向かいの「せとうち茶屋」さんもかなり
美味い食事処なので、いつもそちらで食事
していた。
だがしかし!
行った人の話では、「大漁」さんは何も
かもが美味いという。
こいつぁ一発行ってみるっきゃねえぜ!
しまなみ海道を走れば尾道からすぐだ。
忠海(ただのうみ)港からフェリーでという
のも良い。
戦時中、人体実験していた毒ガス製造の
地図から消された大久野島を通る海路だ。
海はスナメリ回遊エリアなので、海面(うな
も)近くを走るスナメリが見られるかもしれ
ない。ドロンパ顔の小型クジラです。
三原沖は、瀬戸内海一の多島地帯で、海洋
生物の宝庫でもある。海良し三原。
戦国時代末期までは存在しない「土地」だ
けどさ。




2020年10月25日 | open
 
 
紅葉はまだだが、風に秋を感じたぜ。
ヨロシク!

北山カリー工房(広島県福山市)

2020年10月25日 | open



広島県福山市の「北山カリー工房」に
行って来た。

テラス席、絶景。






ブタさん。
この子はマスコットです。
食材ではありません。


かわいいの。


屋外のテラス席で食べました。
景色が気持ちいい!


キーマカレーが美味いのなんのって。


ブタさんシール貰いました!
いや、実に美味しいカレーです。
また行こうっと。




ローマ帝国の先進性

2020年10月25日 | open


世界最古のフォールディングナイフ。
西暦のAD(アンノドミニ)200年頃といえ
ば、日本では邪馬台国のあった時代だ。
卑弥呼が死んだ西暦245年頃は倭国騒乱
で、列島大内戦時代である。
日本には文字さえなく、着衣は皆長い布
を身体に巻き付けただけだった。また、
我ら倭人は、顔をはじめ、全身に刺青を
していた。

その頃、ローマではこのような精巧な
フォールディングナイフが存在した。
もうね、当時の世界の最先端との圧倒的
な差を感じる。学問分野や社会システム
から何から。知の違い。
ローマには議会も市民もあった。
「すべての道はローマに続く」という格言
の通り、ローマは最先端の人類のお手本と
なっていた。


ただね、世界最古の土器を作ったのは原
日本人だが、誇れることがある。
それは、縄文時代には、一切の戦争が無
かった事だ。それが1万5000年も続いた。
これ、人類史的にかなりすげえことでは
と思ったりする。文明とは本来そうある
べきだ。

このローマのナイフも、戦闘用ではない。
人間の英知とは、こうしたものなのでは
なかろうか。
それを考えると、「アーミーナイフ」じゃ
ねえよ馬鹿野郎、とか思ったりする。
「ツールナイフ」だよこれは、と。
付属のピックだって、人を刺すためじゃ
い。
これは、食事用カトラリーなのだ。
日本は奈良時代まで手掴みで食事してい
た。フランスなどは中世にイタリアから
食器が入ってくるまでやはり手掴みだ。
ローマ・イタリアがいかに人類史的に最
先端であったことか。

ただ、先進性は暴虐性を常に伴う。
古代中華然りだ。
英語でローマンというと、「非道な」とか
「残忍な」とか「むごい」といった意味
持つ。
名作映画『ローマの休日』(原題「ローマ
ン・ホリデー」)の題名には、「むごい
休日」という意味も含まれている。
決して結ばれることのない二人が、一夜の
恋に落ちる物語だからだ。やがて、二人は
宿命によって引き裂かれるように別れざる
を得なかった。
にしても、若き日のオードリー・ヘップ
バーンの可憐なこと。痺れるわあ。
スクープ狙いで王女に近づく新聞記者の
アメリカ男のグレゴリー・ペックがちょ
ほいとゲスィー役だったけどね。
王女は純粋一途だった。オリビアはその
役を演じ切った。彼女でなくば、こりゃ
できまへんえ。






あぶ玉

2020年10月25日 | open


私の妻にはオリジナル料理があります。
その名も「あぶ玉」。
単に油揚げに卵を包んだ煮物なのですが、
これが殊の外美味い。
いや、手前味噌ではなく。

切るとこんな感じ。


これ、茹で卵を包むのではないのです。
油揚げに包丁を入れてから手で丁寧に
油揚げを割いて開いて、そこに生卵を
入れて煮込む。
うちは一切白砂糖は使いません。
ところが、にんじんと椎茸の旨味が出て
実にこれが甘い。旨いは甘いのだなと
和食の深淵を感じます。食材から甘みを
引き出す。白砂糖などは使わない。
まるで揚げ出し豆腐のツユのような汁も
椎茸とにんじんとあぶ玉が一体となって
絶品なんです。
なんだ、こりゃ。

あとかみさんの絶品ものは、新宿「古茶」
のおばちゃん直伝の玉子焼き。
正統に味を継いでます。
至高の玉子焼き。
ホントに手前味噌ではなく。
私、人一倍、身内自慢は嫌いなので。
客観的に古茶のおばちゃんの玉子焼きを
再現している。
そこまで出来たか?!みたいに。
何度も古茶のおばちゃんとこに連れて行っ
た甲斐がありました。
俺が同じように作ると駄目なのよね。
どうにもドヤ顔味になって。
世の中で最高なのは、新宿古茶のおばちゃ
んの玉子焼き。
これね、唐十郎さんとか映像業界人が
あのおばちゃんのバーにあしげく通って
たのは、おばちゃんのサッパリした性格
もあるけど、おばちゃん玉子焼きゆえ
だったってのも多分あると思うよ。
おばちゃんが死んだ時、店内にずっと貼っ
ていたおばちゃんが北海道から出て来て
最初の新宿の店張ってやってた頃の写真
をおばちゃんの娘さんから直においら
貰った。
こんなものいいんですか?と言ったが、
貴方に持っていてもらいたい、と娘さん
に言われた。

新宿「古茶」については、多分、東京文化
人か、映画、映像や演劇関係者かディープ
新宿愛好者か新左翼しか知らない店なので
はなかろうかと思う。
おいらはいつもおばちゃんに晩飯でシャケ
飯を食わして貰ってた。80年代から90年代
の事だ。
おばちゃん、鍋でお米炊くのよ。
ちょい焦げたりするけど、それがまた最高
に美味かった。

今から15年ほど前だろうか。
ネット上で新宿古茶の記事を見た。
ちとたまげた。
なんと、1990年代に毎日のように通い詰
だった私が記事の画像に写っていた。
ディープな常連だった頃だ。
一度、店内で人と店を小馬鹿にした客と
喧嘩して出禁になった(笑)。
暫くしたら解除(笑)。
おばちゃん、シャケ飯食わしてくれて、
「あなたね、奥様もちなさい」と諭された。

これは1990年の写真だ。(ネットから)

私は仕事のオフタイムには常にカッター
シャツの袖のボタンは外していた。
写真の銀のスーツ客が私。