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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

醤油

2020年10月27日 | open


醤油マニアである。
醤油=ジャパニーズ・ソイソースは日本人
が生み出した最高の調味料だと思ってい
る。
私は醤油が大好きだ。

以前、魯山人の醤油を新幹線の中で試し
に買った。
殊の外、美味い。
翌月また乗った時に広島の刀術仲間の
女性土産で買って帰った。
「騙されたと思って、漬物の上に数滴程
垂らしてごらん」と言った。
すると「なに?これ?何なの?この醤油」
とすぐに連絡が来た。
なんだか普通の醤油と全然違う。
刺身も蒲鉾も味を引き立てる。
抜群の美味さなのだ。醤油自体が食材の
味をさらに引き立てるという醤油本来の
持ち味を遺憾なく発揮している。
醤油自体が自己主張で出過ぎるとダメなの
だが、引っ込み過ぎる醤油も煮物の下味
用になってしまって駄目だ。その繊細で
微妙な塩梅が醤油の勝負どこだ。
魯山人の醤油は完璧だった。

二つだけ欠点がある。
それは、まず生産量が極少であることと、
値段がかなり高い事だ。
高くて美味いは当たり前、という魯山人
が否定していた定式に当てはまってしま
うという何とももどかしいことになって
しまっているのが、魯山人の醤油の弱点。
だが、醤油としては、私個人はほぼ醤油
の一つの完成形を見る思いがした。

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