渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

甲州いろは坂/本栖道 国道300号

2024年08月19日 | open



山梨県の国道300号。通称
本栖みち。
このルートには甲州いろは
坂と呼ばれる区間がある。
ヘアピンが連続する区間だ。




だが、1985年からトンネル
完成が相次ぎ、2022年の
360度大ループトンネルの
バイパス完成により、旧道
との接続地点は閉鎖さ
れた。
旧道ヘアピン区間に行くには
下側の集落から入って登り、
途中でUターンして戻るしか
方法は無い。









道幅は狭い上下一車線の
山岳ワインディングだが、
二輪は結構楽しめる。




峠道ではない。
峠とは山越えをする道の頂上
部分付近の事を指すからだ。
この本栖みちは、富士山の
側からどんどん下るだけの
山梨県内で完結する国道で、
「峠」部分は存在しない。
西行下り、東行登りの山岳
道路である。1970年に国道
指定となって開通した。
それ以前は古道が道路として

は通じていた。

(中之倉古道)


最近ではこの本栖みちは漫画
「ゆるキャン△」
でもお馴染
みだ。

古い漫画では「バリバリ伝説」
の主人公巨摩郡の名前の由来
となった巨摩郡を通る。上掲
トップの画像が巨摩郡見延町
古関だ。
古道は江戸期にすでに存在し、

付近には関所跡もある。




夏にこの本栖みちをどんどん
富士山方面から下ると、国道
52号に突き当た
たり、そこで
国道300号はお
しまい。
下って標高が下がるごとに
どんどん体感温度が高くな
る。2024年の8月13日と14日
も、とんでもなく暑かった。

快適ロードだが、注意点が
3点程
ある。
それは、ブラインドコーナー
が多いツイスティなロードで
あるので、ワインディング攻
めのような走りは危険である
事が一つ。
次に、結構観光四輪車やバス
が走っているので、前に詰ま
ったらそのまま時速30km/h
以下で
追随しないといけない
事。(ヘアピン旋回20キロ
以下)

そして、第三に、このロード
はレイアウトに危険性がある。
それは、S字だけでなく、コ
ナー途中でカントが変わる
場所
が何ヶ所もあるのだ。
その変化は、コーナー途中に
車線にうねりの山があるよう
な形状になっている。
それを通常の峠走りのような
つもりで攻めると、いきなり
コーナー途中で逆バンクにな
りトラクションが無くなるの
でとても危険だ。制限速度は
ともかく、通常のツイスティ
な峠のように80km/h旋回など
はやめたほうがいい。バンピ
ではないが、極めてトリッ
キー
な形状のコーナーが多く、
それはR
のレイアウトではな
く路面の
断面形状が複雑で車
線の途中
に緩やかな山がある
のが実情。

本当に二輪での本気攻めはや
めたほう
がよいロードだ。

だが、高低差がかなりあるル
ートで、
景色も良く、楽しめ
るロード
でもある。
富士山麓周辺に行かれる方に
はおすすめ。







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