渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

逆ヒネリ

2022年11月10日 | open

玉撞き 14.1

私は逆ヒネリはよく使う。
手玉を狙ったエリアにラインに
乗せて出す為だ。
また、順ヒネリよりも先玉への

ドライブが利いてスロウを利用し
て薄く取っても厚めに的玉が出る
のを使えるというのもある。
手玉は逆ヒネリにより制御がかか
り、極めてコントローラブルに
動くようになる。
結果として、手玉制御が容易に
なり、ラインの筋にバリエー
ションも増える。

転がし玉とは真逆にある「玉を
撞いて玉を制御する」という法。

この上の動画の場面でもオレンジ
ストライプの13番を入れてから
手玉を次のレール際にある的玉
ネクストシュート処理の為に赤円
エリアに出す目的で逆ヒネリを
かけて狙い通りに手玉を動かし
ている。




これもそうだ。



ピンクの4番を入れた後にレール
間際クッション1ミリ浮きの黒8番
をシュートする目的で、グリーン
線上のラインに手玉を乗せてグリ
ーンサークルエリアに手玉を出す
為に逆ヒネリを使っている。
ある程度スパッというショットで
あっても、手玉は暴れ走らずに
スーッとレール側に逆反射の動き
で戻って来ている。

リボイスなどもそうだが、逆ヒネリ
は殺し止め等にもよく使う。
摩擦が強くなるために、クッション
後に手玉の勢いが死ぬから、それ
の感触を掴めば大いに使える。
また、向こうクッションからこちら
のクッションに戻ってからは逆
ヒネリは順ヒネリに転化するので
手玉がギュイーンと伸びる。
これはドローなどで手玉単独で
戻して手前クッションに入れて
逆ヒネリ(クッション側から順
ヒネリ)で手玉を伸ばして次に
出す時などにも多用する。

逆ヒネリ。
ポケットビリヤードだけでなく、
キャロムでもかなり重要な撞き
方、狙い方だ。
ただし、逆ヒネリを使いこなす
には、逆ヒネリの理論を知らな
ければならず、またどの位で
どうなるという感触も把握する
必要がある。
超上級者の多くは、逆入れを
かなりの頻度で使っている。
一番典型的な例が「切り返し」
だ。
逆ヒネリを制しないと撞球を
制する事は不可能だ。
ノースピンの強弱止め突き出し
だけしか使えない転がし玉=玉
転がしでは、初心者段階から早々
に壁にぶつかる事は確実だ。
撞球では玉は「撞く」のである。
ゴルフは球を打つもの。撞球は
その名の通り球を撞くのである。
「撞」という漢字は「貫き通す
ように突く」という意味がある。
撞球は撞球をするのだ。当て
止め転がし玉などはしない。
キューはしっかりと出す事。
どんなにソフトな加減でもキュー
は出す。チョンとかトンとかで
キュー先を止める突っつき方は
平撞きではしない。
これ、かなり大切な事だ。
キューはスパンと出す事。
それが撞球。基本中の基本。
基礎をおろそかにすると、上達
は望めない。
スリークッションなどでは先玉
に対して逆ヒネリを入れて、
クッションに対して順の手玉の
回転で切り返し形式で回して的
玉に当てるパターンが一番多い。
初球のオープニングショットから
して逆入れがスリークッションや
四ツ球競技の基本だ。

スリークッション競技の初球





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