渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

安定させるワンポイント 〜二輪走行〜

2024年03月08日 | open


袖がブカブカの革ジャンなの
で腕が伸びているかのように
見えますが、肘はしっかりと
曲げています。

乗れてる人は誰でもやってる
けど、特に乗り始めの初心者
の方々へのワンポイントアド
バイス。
それは直線では前に乗り過ぎ
て股にタンクがあたる程には
寄せない、という事。
女性や初心者にとても多い。
股とタンク後端をくっつけな
い理由は沢山ありますが、最
大の理由はニーグリップがで
きなくなる事。
これは小さなタンク以外では
タンクの角が内股に当たって
股が開きます。これ物理的に
絶対に。
なので、タンク後端から拳
一つ程後ろに着座するのが
正解。
ステップの上に立ってみて
そのまま真下に着座すると
そのような位置になるよう
に二輪は設計されています。

二つ目の理由は、動きの範囲
が狭められて固着化を招く事。
二輪の操縦で固着は最大の敵
です。

ただし、少しでもバンクさせ
ての旋回
の際には、外側の内
腿がタンク
後端にあたります。
外腿でタンクを押さえる
よう
に。

これはイン側の前の下に体重
移動させるからです。


アップだとこんな感じ。


このようなハングフォームで
なくとも、バンク旋回では腰
をねじってインに入れるので、
タンク後端に股が密着してい
るとそれができません。股着
け乗りだと可動範囲が極少だ
から。
女性などは小柄だからタンク
に股をくっつけたくなるので
しょうが、それはよい事を生
みません。

ハンドルが遠かったらきちん
と前傾しましょう。下半身で
身体をホールドさせて。顎を
引いて。

ステップをただの足載せにし
て、タンク後端に股を着けて、
上体起こして、腕突っ張って
いたら二輪などはまともに
安定走行させられません。

女性です。綺麗なフォームです。


タンク後端と股の位置関係に
ご注目ください。
きちんと尾骶骨でGを処理し
て、タイヤに面圧をかける乗
り方をしています。
これ、お手本。


あと、コーナリングでは「肩
から入れ」とか言ってる人が
いますが大嘘です。
コーナリングは腰から入って
肩が少し遅れて入って来る。
肩から入れとかは、コーナリ
ングはハンドル切れとか、は
み出し禁止の標識を知らない
人が言う事です。
コーナリングは腰を入れる体
重移動から入る、が基本。

あと、通常の街中走行等で上
体を起こすとこのあたりの着
座位置。


乗れてない人ほど股をタンク
に着けたがるようですが、そ
れは乗れてないのではなく、
そういう乗車位置だから物理
的に「乗れない=まともに運
転ができない」という状態を
招いていると断定できます。
股とタンク密着はバンクコー
ナリン
グの時のみ。直線では
最低で
も拳一個程度は隙間を
持たせ
ないと二輪走行は安定
しませ
ん。

なお、ニーグリップは大切で
すが、タンクを力で締めるの
ではなく、腿をそっとタンク
の真横に添えるだけです。
密着はさせますが、膝で締め
あげるような事はしない。
そして、タンク後端に股をくっ
つけていると、ニーグリップ
どころか腿添えさせもできな
い筈です。ロードモデルでは。

どうもうまく安定しないという
方は、着座位置を見直してみた
らいかがでしょうか。

 
 

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