渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画のあるある 『汚れた英雄』

2024年09月10日 | open



映画ではちぐはくな映像が結
構ある。
この『汚れた英雄』(1982)で
は、世界グランプリのシーン
で全日本選手権250ccクラス
のレース場面が出てきたりし
ている。
現実世界の映像を拾い集めて
「ツギハギ」をしても、マシ
ンを見れば判ってしまう。

その中でも、ツギハギが酷す
ぎたのがこれ。
世界グランプリで派手に転ん
だのは、翌1983年に世界チャ
ンピオンになるホンダワーク
スのフレディ・スペンサー。
20才。


それが、病院に担ぎ込まれる
と、ヤマハの北野晶夫になっ
ている(笑
ここだけは作りが雑。


現実のレースでは、スペンサ
ーは1982年のグランプリフル
参戦の年にはGPで二度転倒リ
タイヤしている。
だが、ロードレース史上最高
のドラマティックな年となっ
た1983年には優勝争いをする
キング・ケニー・ロバーツと
共に一度も転倒していない。
そして、1983年は第1戦から
最終戦まで、優勝したのはロ
バーツかスペンサーのどちら
かだった。
世界チャンピオンの行方は最
終戦までもつれ込んだ。
ただのチャンピオン争いだけ
でなく、他のライダーたちに
も壮絶なドラマが展開され、
1983年はグランプリロードレ
ース史上に残る名勝負の年と
なったのだった。


 


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