渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

軍人の歩き方

2020年10月27日 | open
 
人類史上初めて音速を超えて飛
んだ男、
チャック・イェーガー。
完璧に軍人の歩き方をしている。
軍人でズベコラと爪先を外に向
けてだら
しなく歩くような間抜
けはいない。
江戸期の武士がそうであるよう
に、爪先
はまっつぐに前を向け
て歩く。
身体機能的に極めて合理的な歩
行法だ。
爪先が外に向いて歩くやり方は、
着地も
離れも股関節、膝、
くるぶし
を不必要に捻ること
になり、身体機能を
損なう。
また、そのような爪先外向き
は全力疾走で適切に走るこ
とはできない。
陸上選手を見てみるといい。
腿の上げ方、膝の向き、地面の
蹴り方、
全てまっすぐに体の関
節を円滑に動くよう
にして使っ
ている。二足歩行の人類の体

構造は二足歩行するのに適した
構造と
なっている。そこがガニ
股外開きの猿と
は大きく異なる
点だ。
しかし、猿とて、二足歩行の際、
しゃがむ
にはむしろ爪先を
やや内に向けるように
して
安定を得ている。本能でそう
してい
る。
また四つ足の哺乳類も疾駆
の際には
身体機能を正しく
用いるために足先の向き
きちんと前を向いている。
だらしなく爪先大外向きで
歩行する間抜け
人類だけ
かも知れない。全力で走る
必要
認識が希薄になった
からだろう。
 
チャック・イェーガー。
人類史に残る英雄は、歩き方一つ
を見て
も隙が無い。

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