渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

害獣被害

2020年06月29日 | open







作物を苦労して生産して、出荷して人様
の口に届けて対価を得て生活している
生産農家の農作物が害獣にやられた。
アライグマだ。
ラスカルは可愛いが、彼らに悪意は無く
とも放置はできない。
特定外来生物であることと、現実的に
生産被害が発生しているので、捕獲・
殺処分とする。
行政からは特定外来生物には捕獲器が
無償で貸し出しされる。
見た目可愛くとも動物園のアイドルでは
ない。
全て、野生化させた身勝手な人間のせい
なのだが、致し方ない。

一方、日本の自然河川にニジマスはいな
い。いたら、ブラックバスと同じく、
特定外来生物で駆除対象だ。
管理河川以外ではレインボーはいてはなら
ないことになっている。
もう日光中禅寺湖のブラウントラウトとか
は明治初期に英国人が入れて天然化したか
ら手がつけられないが。
トラウトはフィッシュイーターなので、
小魚や稚魚や卵を食う。
バスならバス流域にバスが入ると軒並み
他の魚を食い殺してしまう。
ニジマスも同じだ。
アマゴ・ヤマメやイワナのような棲み分け
はせずに、全部喰らい尽くしてしまう。
なので、国内では管理河川かポンドの釣り
堀にしかニジマスがいてはいけないのだ。
ブラックバスを釣ってのリリースとか、
本当は規則としてはアウトなんだよね。
もっと上流域でも、もし仮にニジマスが
いたとしたら釣ったら放してはいけない。
キャッチ&リリースは、天然資源確保と
自然環境のためであるので、環境破壊の
デストロイヤーは見逃してはならない、
というのが論として成立している。

私がポンドで釣ったニジマスの最大級は
57センチだった。
かなりでかかった。錦鯉みたいなやつ。
リリースを旨とするフライ専用ポンドで
のことだ。
何度も放されてるから、スレっからしで
かなり釣れないの。
必殺毛鉤で釣り上げた。
ランディング=取り込みには20分かかっ
た。返しのないバーブレスの鉤なので慎重
にファイトした。

こうしたのは楽しみの釣りの管理釣り場
でのスポーフィッシングなので、マス族
の魚種は混在していても構わない。
だが、天然河川では、生態系が崩れる魚種
は、そこにいるのは好ましくはない。
これは偏頗な国粋主義ではなく、生物学
的にも、人間が意思として管理していか
ないと、生態系と食物連鎖が崩れると、
地球がヤバいことになってしまう。
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