アメリカの国道66号は1926年に開通し、
1985年に国道としては廃線になった。
ルート66はアメリカ人にとって心の支え
のような存在だったという。
イリノイ州シカゴからカリフォルニア州
サンタモニカを結ぶ3,755kmの国道で、
8州に跨って北米大陸をグラフのように
斜めと水平に縦横断している。
このロードからは多くのドラマが生まれ、
各方面の文化に影響を与えた。
このルート66の標識マークは日本でも
多く見かけるだろう。
アメリカ人が今でもルート66に持つ憧憬
と郷愁に似た感情は、日本人にはなかなか
解らないものなのかも知れない。
3,755kmのハイウェイ。
ハイウェイとは公道のことであり高速道路
の事ではない。高速道路はスピードウェイ
と呼び、無料だ。
世界中で高速道路で金をむしり取るのは
日本と日本を真似た韓国だけだ。
ロードはどんな道であれフリーウェイな
のだ。橋や一部の特設有料区間を除いて。
日本の「道路=有料」というシステムが
おかしいのだ。
しかし、こういうロードで、万一車が故障
したらどうなってしまうのか。
道を走るのも命がけ。
アメリカにはそうした現実的な厳しさが
ある。
ここで、車やバイクがエンコしたからと、
手を挙げて「ヘイ!タクシー!」とやっ
てもコヨーテの鳴き声がするだけだしな
あ。ガラガラ蛇もいるし。
北海道の人たちが生死にかかわるので、
ガソリンは少し減ったら必ず満タンにする
というのも、こういうロードを見ていると
分かるような気もする。
走る事だけで、命がけなんだよなあ。
ホゲホゲした脳内妄想ではなく、現実を
突きつけるという意味で、このルート66
は大きなものを持っているように思える。
日本の北海道もこれだから。
どうなってんのよ、みたいな。
28kmの一直線だってさ。
そして、北海道はとても美しい。
その美しさは虚飾に満ちた都会の綺麗さ
ではなく、厳しい現実的な美しさだ。
フライフィッシングの親友は、何年か前、
夫婦で北海道に移住した。
ルート66
ロサンゼルス出発からシカゴ到着まで
Route 66 Los Angeles to Chicago