渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

広島に対する阪神

2022年08月07日 | open



阪神は広島に対しては異様に負け
込んでいる。尋常な戦績ではない。
広島が苦手というより、根っから
相性悪いのだろう(笑
矢野監督が言う「この球場は難し
い」というのはグランドコンディ
ションの事だけではないだろう。
 
ただ、マツダスタジアムに試合を
観に行くと、広島ファンたちは
実にマナーが良い事を感じる。
甲子園での阪神ファンというのは
何というかひと昔前の競輪場の
観客みたいなところがある。
浦和レッズファンの人々を脅し
まくる非道さに似たような。
これはもう大昔から。
巨人の江川投手が出てきたら、
「エッガワの耳はロバの耳〜!」
とか合唱するし、「闘魂こめて」
を「商魂こめて」と歌って揶揄し
たりする。質は非常に宜しくない。
広島のホーム球場で、広島側席
で観戦したら、広島ファンが紳士
であるのが意外や意外、驚いた。
また、喫煙所でも広島マツダスタ
ジアムではマナーが良かった。
こういうの、意外と知られていな
いかも知れない。
阪神と広島は、同じような熱狂的
ファンを持つチームだが、阪神フ
ァンは、ハメ外しすぎの点がある
ので、そこいらは考えものかと
思う。
 
かといって、こちとらニワカじゃ
ないんで、阪神ファンやめないけ
どね。応援者がどうのこうのだか
らそのチームをどうのこうのじゃ
ないから。
阪神タイガースがガキの時から好
きだから阪神タイガースファンな
のであって。
星飛雄馬より花形満なわけよ。
人に隠れて秘密で決死の覚悟の特
訓をした花形満。それ。
むしろ飛雄馬のほうが浪花節ぽく
やっていた。花形は華やかではな
く、涙を見せず漢として生きた。
本当は巨人に入りたかったけど、
ライバル星が巨人に入団決まった
から花形は阪神を逆指名したのだ
けどさ(笑
 
その当時、セリーグでは毎年ドベ
は広島と決まっていた。紺色の
帽子でHマークの頃。
広島が強くなったのは赤帽子にし
てからだ。
ただね、強くなった当時も、広島
県ではカープファシズムみたいな
のは無かった。県内ではどの球団
を応援しようと互いに応援しよう
ね、みたいな空気があった。
事実、1960年代の三原市内の子ど
もたちの写真を市のアーカイブ画
像で見ると、巨人の帽子を被って
いる子も何人か見受けられる。
これは私の言の証左でもあるだ
ろう。
今は、広島県内ではカープファン
以外は非国民かのような扱いだ。
公共放送で「カープを応援者せん
といけんじゃろう(応援しないと
ならない)」という同調強制をし
ている。それをして、それは
公共的に宜しくないという判断
は及ばない。何か大切なものが
麻痺しているのが広島県の特徴
となっている。
それでも、ファンは阪神ファン
程の無軌道ではない。ファシズム
で街ぢゅうカープ一色だが。
車のナンバーまでもが、ご当地
ナンバーでカープのナンバー。
一球団のナンバーを公共交付物に
使用する。これとんでもない事で
あるのだが、広島県ではそれが
民主主義に反するという判断は
存在せず。
なんせ、広島市内では特攻服を
着用したら条例違反という違憲
条例が制定されている。日本の
民主主義制度や遵法精神など
無視する感覚なのだ。
「広島式」が正義だとする。
そうした精神土壌は政治家の
軒並み汚職で行政長ほぼ全員
が自民党から金貰うという刑事
犯罪を生んだ。
また、議会で居眠りしている
議員を市長が注意したら、市長
を続けたいなら黙れと恫喝を
平気でやる。スポーツ団体での
不正受験を指弾したら、その
者に対して恫喝パワハラで練習
参加をさせない事を県の団体
トップがやる。
そういう日本社会の公序良俗の
根幹に反する「広島式」が横行
する土地となってしまった。
 
そうした広島ファシズムという
ものは、1970年前後までは存在
しなかった。
どこからか、何かが大きく変わっ
てしまった。
いつからか「広島が決める事が
唯一絶対」という方式、人々の
意識になってしまった。
そして、それへの自省は一切存在
しない。
とても危険な気風が蔓延してしま
った、かつて存在した良質性が
変質してしまった土地だ。
社会的に大切な感覚が完全に麻痺
している。これはとても危険。
だが、広島県においては、我が身
を糺したほうがよい、などと言う
とパージの対象となる。

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