渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

現在の未来都市 ~重慶~

2021年12月09日 | open



重慶は日中戦争時代、南京陥落後に
中国の首都になった。
そこを日本軍は200数十回にわたる
無差別爆撃を繰り返し、数万人の
非戦闘員の市民たちを虐殺した。
日本軍の中では稀有な高潔で人格者
であった人徳の深い井上成美(しげ
よし)でさえ重慶爆撃を主導せざる
を得ないのが「戦争」だった。

そして、日本人は多くの無辜の中国
の市民たちを大虐殺した。
それが日本の「聖戦」だった。
広島長崎に原爆を落とされた事や

東京神戸他各地を爆撃された事の
を言って戦争を語るのは間違いだ。

自分たちが何をやってきたのかを
直視せずに被害だけを言うのは、
卑怯千万な人でなしの心根だ。
重慶はもともと欧米のてこ入れに
よる工業都市だったが、戦後も
工業都市として発展した。
過去の歴史から、チョンチィンは
今でも反日感情が非常に強い都市
だ。
それは、当然の事なのである。


2003年頃に見た重慶は、まだ「戦後
の日本」的な風景が広がっていたが、
ここ10数年での巨大未来都市化が
激しい。まるで1960年代に日本の
漫画等で描かれた未来都市の図の
ような事が重慶で現実に都市建設
として実行されている。
東京も及びもつかない大都会だ。


摩天楼は夜景が美しい。
なんだこれ、バベルの塔か、みたいな
超高層建築が現在は重慶には建ち並ぶ。


一時期、重慶は排気ガス等でとん
でもないスモッグ都市となっていた
が、最近では浄化措置が進み、青空
も見えるようになってきた。
10年ほど前は、まるで1960年代後半
の神奈川県川崎市や三重県四日市の
ような空だった。


空気が綺麗になってくると夜景も
映える。


現在、重慶では自動車産業とオート
バイ産業が集中的に主要工業の一翼
を担っている。
アメリカ合衆国のデトロイトのよう
な失敗の轍を踏まないことを祈る。
国は違えど、自動車産業が隆盛を
みるのは、世の中の人々の生活の
利便性や移動簡便性を促進し、
モーターリゼーションが社会にもた
らす利益は計り知れないからだ。

当然、モーター社会は道路整備も
英知を結集して建設が進められる。
なんだか絶対に道に迷いそうな気が
するけど(笑


高低差がある地形なので仕方ないの
だが、そんなに上に伸ばして大丈夫
なのですか?というような都市。


高低差のため、階段状の道路まで
作ってしまう。


人類の未来都市のモデルケース重慶。
この風景などはまるで映画『マイノリ
ティ・リポート』(2002)で出てきた
超未来都市のようだ。
だが、現実としてこうした都市が地球
上に作られるようになってきた。
中国重慶には地球上の都市建設の未来
予想図が見られる。あとドバイね。



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