【絶望のシミー現象】バイクが
時速100キロ以上で走行中、
ハンドルが暴れ制御不能に!!!
あるよね。シミー。
120km/h前後ではウォブルとも
呼ばれる共振点による前輪振られ。
シミー共振点は二種類の速度域
で存在するし、やや上でウォブル
が存在する。
これは整備不良やギャップ超え
とは別な要因で発現する。
ケニーやフレディはフロントを
フワッと浮かせる事で対処して
いた。
ただの前輪浮かせだけでなく、
振られた瞬間に尻をやや浮かせ
てリアを抜重させながらフロン
トを浮かせる事で共振を消滅
させて切り抜けていた。
現在の全日本やMotoGPでも
誰もがそうやっている。
この現象が発生した時、スロッ
トルを閉じて前負荷を高めたら
とんでもない事になる。
ギター弦などの共振点はハーモ
ニックスポイントといって音色
が変わる周波数領域で、それは
チューニングや演奏にも使える
ものだが、二輪車の共振現象は
前輪と後輪の運動が合致しない
走行不能状態を現出させるので
如何ともしがたい。
しかも、クルーズ時には同速度
域でも発生せず、加速が必要で
ある領域の際に加速による後軸
の運動と前輪のバランス崩れに
よってシミーやウォブルは発生
する。
発生原因とメカニズムは判明し
ているが、ミューやタイヤの状
態や人的操作の荷重配分等々が
複合的に絡み合ってピンポイン
トの条件が揃った時に発生する
ので、それを数値化する事は
できない。クランクの芯出し
作業が機械ではできないのと
同じく。
ゆえに、人であるなら対処でき
るが、電子制御でシミーやウォ
ブルを処理するのは困難なので
はなかろうか。