ユニフレームから日本初のマスプロ
メーカーの本格的ブッシュクラフト
ナイフが登場した。
その名もUFブッシュクラフトナイフ。
5,500円。12月19日発売。
刃厚3.5ミリ。
背が立っているのでメタルファイア
使用可能。
スカンジグラインドでフェザー作りもOK。
<仕様>
サイズ
本体/全長:約23cm
刃長:約11cm
シース/全長:約22.5cm
材質
刃部:ステンレス刃物鋼(8A材)
柄:PP(ポリプロピレン)+エラストマー
シース ABS樹脂
重量
本体 約150g
シース 約40g
セット内容 専用シース
発売日 2020年12月19日(土)発売予定
来た!これ!
私は国産のこういうのを待っていた。
ユニフレームとは株式会社新越ワークス
がリリースするアウトドアブランドだ。
国産。新潟県燕市のアウトドア用品
メーカーだ。
私もユニフレームの製品は幾つか使って
いる。キャンプ用品メーカーとしては
中堅どころだが、炎系の製品に強い。
ユニフレームは社是を「ユニークな炎
(フレーム)を創造する」としている
ところからも焚き火やバーナー関係に
力を入れていることが伺える。
私は好きなメーカーだ。
やっと出てきた。日本製の日本産の
ブッシュクラフトナイフ。
マスプロメーカーとしては「ブッシュ
クラフト」を前面に押し出した製品は
初めてだ。
これまで、カスタムナイフメーカーが
ブッシュクラフトを射程に入れた製品
をリリースすることはあっても、明確
に「ブッシュクラフト」を表に出して
専用アウトドアナイフを製作販売する
のは初めてのことになる。
ブッシュクラフトという単語が米国で
一般化したのが2012年。
そして、ブッシュクラフトが広く知られ
るようになったのが昨年あたりからだ。
私はブッシュクラフトという単語は
2013年あたりから使用しているが、昔
からのハードキャンプはもろに内実は
ブッシュクラフトだった。
北欧スカンジナビアの野営活動を野に
ての生存生活の学びとして広めた単語
が「ブッシュクラフト」であるが、その
内実はすでに1950年代には登場して
いたし、私が慣れ親しんだ1960年代の
キャンプでは、設営から何からブッシュ
クラフトだった。刃物必携で。
テントの周囲にも雨溝を掘ったし、トイレ
も穴掘りで作ったし(今は環境問題から
不適合なケースが多いが山の中の野営
では今も昔も同様)、何よりも、方位と
地形と自然についての知識を蓄えないと
キャンプは出来なかった。
バーベキューのような屋外レジャーが
登場したのはずっと後のことだ。
キャンプはフル装備登山のちょいゆるの
野外活動で、まず自然に対する勉強を
しないと危険が及ぶというところから
子どもたちは学んだ。
高度経済成長が終わった後にレジャー
風味が増して、キャンプはゆるゆるに
なって行った。
そのため、存在しなかった「キャンパー」
という呼称が登場して、それまでのガチ
キャン(すべてガチキャンだった)を
やる人たちは専門家であるかのように
扱われ出して、ゆるゆる日帰りBBQ系と
分離していった。そのゆるゆるが突き
進んで享楽的レジャーに純化したのが
グランピングだ。自然から学ぼうとする
姿勢は一切存在しない。すべて金まかせ
で享楽を得るのがグランピングだからだ。
ここ数年のキャンプブームは、ゆるゆるに
なりすぎたファミリーレジャーBBQ系行動
を「キャンプ」と呼ぶことにささやかな
抵抗感と「もっと少しだけ、ほんの少し
だけ本格的なことを体験したい」という
大衆の欲求に支えられていると分析できる。
そうした中で、「ブッシュクラフト」と
いうものも広く広まった。
また、現況は方向性には疑問はあるが、
多くの人が薪割りと火熾しに再び興味を
持って実行するようになってきている。
人が集まって、BBQをすることが本来は
キャンプではなかったということに多くの
人たちが気づき始めたのだろう。
しかし、アウトドアナイフのうち、ブッシュ
クラフトに適した専用野外ナイフは、日本
製の洋式ナイフとしては存在しなかった。
今ようやく、8年の月日を経て、やっと
国産マスプロメーカーがブッシュクラフト
ナイフを誕生させた。
開発は相当なことをやったと想像できる。
時間もかけたことだろう。
しかも、5,500円という超破格値の廉価だ。
これは、今後爆発的な人気となると予想
できる。
モーラのノーマルではコンシールドタング
のためにガンガンにバトニング薪割りは
できない。
しかし、UFブッシュクラフトはハーフ
タング(半分がフルタングのナカゴ)で
あるので迷うことなくガンガン叩ける。
しかも、メタルマッチの使用を想定して
ブレードの背もエッヂを立たせてある。
これはもうモーラを超えている。
ブレードは硬度は低い8Aだが、研ぎの
刃付けをしやすく、刃こぼれ防止を
狙ってのことだろう。
このナイフは私は買う。
こういうのがあれば、という望んでいた
ナイフそのものだからだ。
MCブラザーの会員共有情報で昨夜知った。
実用ナイフとしてどんどこ使うのには、
こうしたマスプロファクトリーの量産
ナイフで廉価で、かつ実用要件をすべて
満たしたナイフでないと、と個人的には
思う。長年待っていたナイフがようやく
登場した。
UFブッシュクラフトナイフ。
名称が「ブッシュクラフトナイフ」だ。
自信の裏付けが無ければこの名は冠せない。
テストをしないと人にはすすめられない。
よくネットレビューで見られるのは、自分
が使ってもいないのに「良いナイフだと
思います」とかいう人間が多いことだ。
何という無責任か、と。
体験してもいない個人的思いなどは公的
公開すべきレビューとはならない。
実際に使って、実用的見地がどうである
のかという現実所見こそがレビューだ。
そして、私自身はレビューは製品販売
サイトなどには書かない。自分のサイト
に書く。
このナイフ、私は待っていた。
買って、自分で使ってから感想は記す。
刃長はやはりイレブンで来たね~。
イレブン or エイト。
アウトドアナイフの王道だ。
こういう押さえどころを押さえたナイフ
が国産マスプロメーカーから出るという
のは、ワクワクしてくる。
開発者、相当研究に腐心したと思うよ。
単なる刃物だけど、まるでバイクの新型
エンジンのような開発者の魂を手にする前
からひしひしと感じる。
使ってショボーンではないことを願う。
もし、このUFブッシュクラフトナイフが
純国産であるならば、日本のナイフ界に
光明をもたらすものだと思える。
関産新潟発。やはり関が大きな仕事をした。

