渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

モーラ カービング106

2020年06月19日 | open
UPIさんから届いたモーラ・カービング
である。
木工専用の両刃の炭素鋼ナイフだ。


ホームセンターで売っている肥後守的な
パッケージ。


樹脂シース付。


刃渡りは85ミリ程。


厚みは2.7ミリ程か。


強度確保のため、ハンドルエンドまで
タングは突き抜け。


ブレードの先はパン切りナイフのような
縦筋がある。整形時のグラインダー目か。
これはツルツルに研ぎ落とす予定。


スウェーデン製。
当然、鋼もスウェーデン鋼だ。


箱出し状態でかなり切れる。
但し、使用前には自分の好きな刃先に
研いで使うのがいいだろう。


初期出荷状態ではブレードに油がべったり
塗ってあるが、玉吹き状態になっており、
そこが気になる。
油を清拭すると、案の定、錆びている。
黒錆だ。
日本刀ならばとんでもないことで、1寸8千
円からの研ぎ直しとなる。
しかし、実用刃物なので気にしない。
使用者が砥石や研磨剤で研磨すればよい。


彫刻刀代わりのナイフである。
使い倒す為にある。


世界最強の鬼の切れ味の木工ナイフは
和式の片刃切出小刀だ。
日本の刃物を使うから日本人は精緻な
木工工芸品を芸術品まで高める事ができ
た。
和式刃物を使うならば木工品製作の作業
はかなり楽だろう。
しかし、洋式木工品では洋式ナイフを
使ってあげたいというのも正直なところ。
 
タッチも良く、自在に扱える。


和式刃物の柄製作は和式刃物で製作する。
作業は一気に強力に進行させるつもりだ。
ただ、ハツリなどは、この両刃モーラが
かなり働いてくれるような予感がする。

モーラ・カービング

 





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