渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

なんとな~く古墳

2022年06月30日 | open


広島県三原市内の農村部。
これ、なんとな~く古墳なんじゃ
ないかなぁ。
等高線地図で見ると前方後円墳形
なんだよね。
現地を歩いてみてもそんな感じが
強くする。

これも。


これも。


これは古墳。
私の先祖が戦前小学校の校長
やってる時に現地調査で古墳
である事を発見して指定され
た。

この三原市内の旧デルタ地帯の
あたり一帯の古墳群エリアの
景観を見るに、備中国総社(岡
山県総社市)の古墳群にソックリ
なんですよ。

備中国分寺周辺の古墳群。


備後国分寺周辺の古墳群。


三原市西端の本郷沼田(ぬた)
地区の古墳群。



なんかよくわからないけど、本気
調査したらもっと古墳認定される
ようなのが出てくるのではないか
なぁ。
いろいろ難しい問題あるけど。
「〇〇の国造」とかいたんじゃ

ない?ほんとのところは。公式に
は認定されていない国造が。
でないと、なぜこんなところに

古墳群が?という説明がつかない。
それとリモナイト製鉄。

赤土から鉄を作る超古代製鉄。
この本郷エリアの古墳群の山は
真っ赤な赤土の山なんですよ。
小川はソブだらけ。製鉄原料の
宝庫なんです。
砂鉄製鉄が日本の製鉄の始まり
なんてのは「作られた神話」だ
から。大元は赤土を還元させて
鉄を産出した。超古代製鉄は。
砂鉄から鉄を作るのは古代に
おいては最新式の超近代先進
技術だった。だからその砂鉄
製鉄をめぐって王権が覇権を
張り巡らせて国内各地で騒乱が
あったのだけど。
王権あるところ産鉄あり。

産鉄あるところ王権の影あり。
それは原初日本列島においては、
各地の在地勢力の時代ごとの産
鉄技術と中央権力のそれの奪取
との攻防として古代史はあった
事だろう。
備中国のウラ伝説などはもろに
それでしょうね。
在地の先住産鉄族たちは中央の
軍事力(と傀儡化)に屈した後
には「鬼」や「鹿」や「蛇」や
「龍」や「百足」等々にレッテ
ル貼りされて貶められた。
まるで悪者であるかのように。
列島各地に残る民間伝承の鬼
の物語などは全部それ。
桃太郎伝説などはあれは中央
権力とそれに従属する臣民たち
によって作られた世にもしどい
話だろうと思う。

今のところ、国内最古の製鉄炉は
広島県三原市で発見された遺跡だ
とされている。縄文末期~弥生
前期。
律令時代には古代山陽道で、
「そこになければならないのに
公式記録から抹消された駅家
(うまや)」
があっただろうと
推定できる山中
だ。
だが、学術界のメスは入らない。

なにか政治的な力学が作用して
いるのでしょうね。




この記事についてブログを書く
« TIP 〜タップ〜 | トップ | なぜ古墳? »