
生前、母親は,中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)」の
テレビ映画を毎週欠かさず見ていました。
吉右衛門のファンでした。
私も時々,話を合わせるためによく見ていました。
私は密偵役の江戸屋猫八が好きでした。
少し暗いナイトシーンに江戸情緒が感じられる雰囲気が好きでした。

平凡で明るいライトのナイトシーン、
若い俳優さんの侍姿の出演する時代劇,
学芸会のような演技のテレビの時代劇があります。
これには閉口します。
… … …
池波正太郎作品を読むことにしたのですが,
「鬼平…」はテレビで先に見てしまったので、
何にしようか迷っていました。
翻訳家の常盤新平氏がエッセーでよく話題にしていた
「剣客商売(けんかくしょうばい)」にしました。

「剣客商売」の登場人物は,
剣の達人の秋山小兵衛は若い後妻
おはると隠居暮らしをしています。
おはるの漕ぐ舟で大川を渡ります。
息子大治郎、
佐々木三冬は美貌の女剣士です。
大冶郎の嫁になります。
剣客商売もバックナンバーで読み切りました…。

テレビ映画では,藤田まことの秋山小兵衛を見ました。
藤田まことの当たり芸はなんといっても「必殺…」です。
原作は「仕事人・藤枝梅安」らしいのですが…。
テレビ映画「必殺…」のナイトシーンは、
黒がよく締まっていて,綺麗な画面でした。
針医師の梅安の裏家業は金で人でなしを抹殺する、
仕掛人 (殺し屋)の話です。
原作の梅安ものは4冊ぐらいですから、映画では話を膨らませたのでしょう。
原作では、梅安一行は,東海道を大阪と江戸を往復する話があります。
昔の老若男女は、健脚で元気です…。

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