くちこは、自分がどんなに風変りであったか、
後日、他人に語られるまで、殆ど気付いていない鈍感力満載の女です。
指摘される都度に、
「ほよっ」と驚きますが、
じっくり考えると、他人が正しいように思われ納得する次第。
ただね、あのマンモス中学で、「女番長」と陰で?呼ばれていたらしいことを、
後日知った時には、驚いたし、未だに納得できない
くちこは、威張っても、苛めても、暴力的でも無かったのでね。
何を根拠に???
ただ、女子の身の上ながら、友達の割合は、男女半々だったな。
グループで固めて群れる事をしないし、
そのような柵を回避していたのでね。
教室の後ろで、ボーリング擬きをしたり、
廊下で、箒をバットに野球をした相手は男子だったわ。
くちこは、断じて女番長なんかじゃなかったけれど、
くちこの初恋の相手は、番長でした。
「ウルフ」と呼ばれていました
格好良くて、寡黙で、影のある、
ただそれだけで、彼も何も悪いこととか、暴力も振るっていないのに、
「番長」って格付けされていたんだなあ。。。
意を決して、転校後の高校時代、告白しましたが、
「今は、部活に専念したい」と。
ウルフは、国体選手になっていましたから・・・
滅多なことで人を好きにならないくちこの初恋は、こうして終わりました。
中学入学時、くちこは、運動神経皆無なのに、両親の反対を押し切って水泳部に入りました。
入部して一週間位?
プールサイドで、馬跳びをしていて、馬から落ちて膝を擦りむき、
怪我をする運動は危ないと、両親に再度説得され早々に退部。
膝の擦り傷が治るまで、父か、父の部下が、下校時校門まで迎えに来ていました。
今思うと変なのだけど、そこは持ち前の鈍感力で、そんなもんだと流されていました。
父は、一会社員ながら、タクシー会社を一つ任されていたので、
くちこは、顔パスでタクシーに気軽に乗っていました。
一度、迷子になったことがあって、
全車で、くちこを捜索した経緯があるので、ね。
学校から家まで徒歩10分位でしたが、
いつも、名札の裏に十円玉を入れていて、
気軽に事務室からタクシーを呼んで下校していました。
くどいようですが、持ち前の鈍感力で?
それを変とは少しも思っていなかったです。
忘れ物の女王と呼ばれていて、
面倒で、購買部で忘れた物を買っていたら、
リコーダーが7本になっていたことも。
今思えば、学習障害児だわ。
で、それは、長男に遺伝している。
長男を非難して生きてきましたが、
思えば勝手な母親です。
今更ですが・・・
保健体育の時間に、校内を見回るように言われて、
一人で見回っていたら、
次々に、授業中の先生が出てくる。
職員室の前の廊下を無事には通過できない。
職員室の前の校庭も無事には通過できない。
どこを歩いていても、いろんな先生から声が掛かる。
「何をしているんだ?」
それが気になるのか?
単に、つつきたいのか?
放っておけないオーラがあるらしかった。
胸騒ぎ的オーラ?
中三の二学期に転校したけれど、
卒業時の離任式にフラリと舞い戻って顔を出していたら、
全校放送で、校長室に呼ばれました。
何事かと思って行ってみると、
単に、くちこが舞い戻ったと聞いて顔が見たかったようでした。
軽く喧嘩した記憶しかないのにね。
成績がどうだったのか?
これまた記憶が曖昧。
体育が1で、現代国語が5。
後は普通?
男子の友達に頭が良いのが二人いて、
よく数学とか教えてくれていたな、そう言えば。
くちこの真後ろに座っていて、休み時間になると、
振り向かせて教え始める。
さっき、解っていなかったから、と。
本人も自覚していないことを後ろの人間が自覚しているのが、
不思議だったけれど、そんな助けで普通がキープできていたらしい。
よく、本気になって喧嘩していた男子も一人いて、
くちこは、家に帰ってからも、怒り心頭の日々もあったし。
とにかく・・・
頭の良かった男子も、
よく喧嘩した男子も、
未だに年賀状の往復がある。
死ぬまでに、会うことがあるんだろうか???
高校では、自由奔放で、
看護学校では異端児だったと自覚していたけれど、
その基本は既に、中学にあったんだなあ・・・
そんなこんな、感慨にふけるくちこです。
↑小学生のくちこ、既に161cm ↑中学生のくちこ、既に165cm
未熟児を子育て中のお母さん、重症仮死で出生した我が子が心配なお母さん、
大丈夫です
育ちます
個性については、個々の責任です