1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

「わたしが情報について語るなら」(松岡正剛)

2011-05-17 07:23:22 | 
情報の「すがた」と「ふるまい」について、「編集工学」の第一人者である松岡正剛が小学生や中学生のために書き下ろしたものです。子供向けの本だと侮るなかれ、50をこえた僕が読んでも、とても勉強になりました。読み始めたら、途中でやめることができなかった!! とてもいい本だと思います。

第1部 宇宙は情報でできている
第2部 情報が歴史を作る  
第3部 情報を編集しよう
第4部 情報社会と情報文化

この本の目次です。宇宙からミクロコスモス、人が二足歩行を始めた太古から現代。そして脳とカラダ、こころの問題まで、情報を切り口にスケールの大きな話が展開していきます。

情報がデーターとしてデジタル化できるようになり、ネットワーク化されるようになった現代において、私たちは、情報にどう向き合うべきなのか?

筆者は、「一人ひとりが自分で情報の編集に向かうということが、いちばん大事なことだ」と主張します。

「編集すると新しい情報が生まれる」
「情報をつなげれば、自分と世界がつながる」
「情報の順番を変えると、世界は変わる」
「言葉を読みかえて、情報の世界をおもしろくしよう」

「感想・意想・構想の順番で、情報編集の技能や力をスキルアップしていくといい」
「自己編集ができるようになったら、次は相互編集です。相互編集に乗り出してみると、自分の思索力や想像力を思いがけないところで飛躍させることになる」

これらは、筆者の言葉です。松岡正剛の懐の深さ、スケールの大きさに脱帽の一冊でした。