かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

夏空・沢音・セミの歌・・・  故郷の山と空をながめて

2024-08-04 15:26:47 | 日記

     

 

パキスタン・カラコルム山脈のK2峰で仲良く永遠の旅に出かけようとしている二人にとって、故郷の山の風景はどんなだっただろう。平出さんは長野県育ち、八ヶ岳や南アルプス北部の山々が心の残っていただろうか。中島さんは奈良県育ち、吉野や紀伊の山並みが目に焼き付いていただろうか。

雪と氷と岩の世界に魅入られて、そこを人生の舞台に選んだ二人であっても、故郷日本の青い山並の四季の風景、沢の音、小鳥やセミの歌声、高原を渡るさわやかな風の匂いは忘れることはなかったろう。

オイラの故郷の山の一つといってもよく、何度も登っている泉ヶ岳の頂上付近の岩に腰かけて、雲間から現れる夏空とその下方に広がる北蔵王の山並みを眺めながら、そんなことをぼんやり考えていた。

「ギィ・・・・・・・・・・♪」抑揚もなく単調な音ではあるが、エゾゼミの歌声を聞くと夏の山にいるという実感がわいて妙に心が休まる。

市営バスと地下鉄を乗り継いで2時間弱とすこし時間を要するが、市民の山「泉ヶ岳」の登山口の標高は520メートル。山頂が1171.9m。わずか500m~1000mのエリアだけれども、市内と比べると5,6度温度が低いし、冷たい水の湧く沢もコース途中にあって、乾いた喉を潤し、火照った体を覚ましてくれ、熱中症も防げるだろう。この夏は、9月の富士登山のトレーニングを兼ねて、週に二度、三度はこの山を歩こう。

yahooニュースを開くと、このところ毎日のようにアルプスや富士山といった高峰における同世代の「死」や「重傷」の報に接する。いつ何時、オイラもそのような遭難報道の主役になるやもしれん。せめて山での「過労死」や「行動不能」を起こした身の程知らずで厄介な年寄りとコメントされないように、トレーニングしようぜ。

 

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