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かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

開放された窓から聞こえる八月の音

2022-08-01 18:45:45 | 日記

この2・3日、の明け方、開放している南側の窓からは、どうもカナカナの二重唱や三重唱のもの悲しい(「愛しい」と言った方が適切か。)歌声は聞きとれなかった。8月になって、もう、彼らの恋のシーズンは終わりを告げようとしているのか。

そういえば、一昨昨日(さきおととい)は、やや気温が低くどんよりと曇っていたせいだろうか、図書館に行くために瑞鳳殿の杉並木の参道を歩いたが、カナカナたちの、それこそ大合唱であった。まだまだ、彼らの夏はあるのだと思っていたが、どうなんだろう。彼らも、熱中症にでもなったのだろうか。今朝といいい、暗くなりかけた今時分(19時)になっても、カナカナの声は識別できない。

そのかわり、ニイニイ、ジリジリ(アブラ)、ツクツク(ボウシ)は、まだ歌っている。

あの芭蕉翁が山寺立石寺で詠んだ

閑(しずか)さや 岩にしみ入(いる) 蟬の声

は、学者たちの考証の結果、ニイニイだと言われていて、たしかにニイニイの高周波の歌は静けさを感じるやさしい歌だと言え、ジリジリやミンミンたちはお世辞にも心和ませるハーモニーとは言いかねるのだが、今、解放された窓越しにやや遠くから聞こえるジリジリの歌声も、同時に識別されるツクツクと同じように、「静けさを感じる」歌声だ。

「人に言えぬ病」のため、1日中部屋にいて、解放された窓の網戸越しに遠くのセミたちを聴いていたが、その「静けさに」こころ癒されるばかりであった。

セミの歌は、離れて聞くべし」

うるさいうるさいと言っても、もうひと月も経てば、いつの間にかどこかに消えてしまう彼らの歌声を窓を開けてしっかりと聴いていたい。

ニュースを見るたびに、キャスターたちは、熱中症による命の危険を守るため、特に高齢者は、エアコンを必ず使用して体温上昇を防げと喧しいが、わが家は、沖縄に滞在していた時を除いてエアコンというもの取り付けたことがない。活躍してくれるのは、1日中解放した窓と扇風機だけなのだが、ちっとも暑さを感じない(これが年寄の危険性なのだというが・・)し、朝方はむしろ寒さで毛布をかぶるくらいだ。

きょうも、日中34~5℃の予報であつたが、家の中で汗をかくことはなかった。(それが危険信号だともいう)。

経験上知っているが、エアコンつけたら、窓を開放することが勇気のいることとなってしまい、1日中セミたちの「静かな」歌声を楽しめないで夏が終わってしまう。ずいぶんと損な夏だと思う。

遠くの花火や雷鳴なんかも、窓ごしから聞こえてくるのもいい。

この3日ばかり酒も断っていることもあり、G病の回復程度は順調だと言えるが、いまだステージ2には至っていないのが気がかり。今週いっぱい養生に努めよう。8月中に気兼ねなく夏山に行けるか・・・それが問題なのだ。

    

    去年は8月に入るや尾瀬と会津駒を歩いたよね。(大津峡峠から付近から燧岳と至仏山)

    

     

 

 

 

 

 

 

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