仙台は、サクラの開花日から3日目の3月31日に満開となった。気象台の観測史上、3月に満開となるのも、開花日から3日目にして満開になるのも初めてとのことである。暖かな春はいいが、急ぎすぎる春はついて行けない。今日もほんとは青葉の森に分け入りたいのだけれど、街中の桜の名所を急ぎ足で回つてこよう。散り始めちゃうから。
春爛漫の4月1日なのであるが、なんとコロナの感染率最大の地域に暮らしていることになってしまい、ため息。今夜中には「マンボウ」とかの指定も行われるとかで、さらに息苦しい事態となってくる。このまま全国的に蔓延(ツルが伸びると書くのか)してくると、また時が止まったように移動の自由が妨げられることにもなろう。「打つ手がない」と言ってるカンテイのおじさま方のことだから、「マンボウ」という新兵器も変異ウィルスにあっては「のれんにうでおし」、「とうろうのおの」、「ぬかにくぎ」なのであろう。
勤労生活をやめてちょうど2年。ただ、なんとなく作春から壊れたレコードのように、「巣ごもり⇔近所の徘徊」協奏曲をくり返し奏でているような気がしてならない。
時が止まっても、命は短いのだ。「あたらしい旅をしたい」のだが、この春もレコードは壊れたままである。
純白のモクレン科の花(賢治さんのいうマグノリア)は、オイラにとっても聖なる純白の花なのであるが、モクレンとコブシは花期が短い。1週間もしない間にいっせいに散り落ちていく。この間にどのような生存戦略ですべての花を結実させるのか。彼女たちの知恵も、しっかり調べておこう。

近所の店の庭に咲いていたコブシの花

東北大片平キャンパスに咲いていたハクモクレン







